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南充浩 オフィシャルブログ

厳しい残暑で「秋物衣料」が難しさを増しているという話

2025年9月1日 天候・気候 1

8月が終わり9月が始まってしまった。今年も残り4カ月しかない。

時間の経過の速さは驚くほどで、この年齢になると10年くらいはすぐに経過してしまう。さて、9月が始まったものの、8月下旬から再び猛暑日が続いており、8月最後の土日は各地で最高気温40度近いという猛暑のピークとなった。

大阪では最高気温37~38度、名古屋は40度だった。

 

 

8月のお盆前は雨が続いて猛暑日が終わったのだが、下旬から再び復活してしまった。

この復活猛暑は9月10日ごろまで続くとの予報が出ている。ただ、8月最後の土日ほどにはならない見込みである。しかし、こうなると予想通りではあるが、9月の秋物販売は厳しそうで、夏物の残りや残暑対応の新商品はそれなりに動きそうだ。

2週間予報を見ていると、9月10日過ぎから猛暑が終わって、最高気温31~33度くらいにまで落ち着く見込みらしいが、それでもこの時期としては異常な暑さである。

ただ、36度とか37度を体験してしまうと、31~32度でも涼しく感じられてしまう。

 

 

さて、そんな異常高温の9月だが、こんなアンケート記事が掲載された。当方はマス層の要望に沿った内容だと思っている。

「暑秋」の洋服選び 9、10月の品揃えに不満の声 クロスプラス調査 | 繊研新聞

 クロスプラスは、9、10月の真夏のような残暑が続く気候を同社が「暑秋」と位置付けていることに関連して、「暑秋に関する生活者の洋服選びに関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。調査は7月25~27日に、全国の20~60代の女性500人を対象にインターネットで行った。

「近年の残暑など異常気象を踏まえて、9、10月に欲しいと思う服に変化はあったか」という問いに対して、「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人が合わせて4割に上り、気温に合わせた服装選びに変化を感じている人が一定数いることが分かった。

とのことである。

個人的には「初秋」ならぬ「暑秋」というネーミングは上手いと感心している。

残暑を踏まえてほしいと思う服に変化はあったか?という問いに対して、そう思うと答えた人が4割に達したというのは、実情に沿っていると感じる。

当方自身は以前から書いているように暑さが苦手なので、近年は10月下旬から11月頭まで半袖で生活している。

 

 

これは女性向けのアンケートだが

また、「近年の気温変化を踏まえ、9、10月に着ることが多くなった服は」という質問で、最も多かったのが「半袖Tシャツ」(323人)だった。次いで、「長袖Tシャツ」(132人)が多く、「半袖ワンピース」(71人)、「半袖ブラウス・シャツ」(54人)が続いた。

とあり、当方と同じく10月も半袖Tシャツで過ごす女性が多いということが分かる。

 

 

比較的に短い記事だが、結構掲載内容は参考になる部分が多いと感じる。

「9、10月の実店舗の洋服のラインナップに満足しているか」の質問に対しては、6人に1人が「あまり満足していない」「全く満足していない」と回答。不満の理由は、「気温に合う服が少ない」「季節感と温度が合っていない」といった回答が目立った。

 「9、10月に厚手のニットやコートなどの本格的な秋冬物が店舗に並んでいることについて、どのように感じるか」では、4割以上に当たる215人が「時期が早すぎる」と回答した。「買いたい服が見つかりにくい」(88人)との声も合わせると6割を超える結果となった。

 「9、10月に洋服を購入する際、重視するポイント」については、「価格」(300人)が最多で、「着回しやすさ」(241人)といった実用的な視点が続いた。ほかにも、「素材(肌触り)」(221人)、「機能性」(183人)、「お手入れのしやすさ」(152人)など、機能性を支持する人が多かった。

とあり、この部分は衣料品販売にとっては重要な内容ではないかと思う。

 

まず、9月・10月のラインナップに対して、気温に合っていない・温度が合っていないという回答が多いことは事実その通りだろうと感じる。9月に買っても最長で2か月くらいはタンスで寝かすことになるから、当方はよほどのお買い得品でないと買わない。

また、厚手のコートやニットが並んでいることに対して「時期が早すぎる」という声が多いことも理解できる。

ただ、この部分に対して販売側の立場で言えば、10月に並べておかないと早ければ12月から、遅くとも正月からバーゲンセールが始まる。そうなると定価で販売する期間が無くなってしまう。だから遅くとも10月の中旬には並べておく必要がある。しかし、解決は難しい。究極的には厚手のコートや厚手のセーター類の生産量・取扱い量を絞り込んで減らすくらいしか対応策がない。

 

 

そして、最後の部分の購入の重視するポイントについてだが、価格が最多で、それに続くのは着回しやすさ、肌ざわり、機能性、お手入れのしやすさ、とほとんどが実用性と機能性であることは注目すべきだろう。唯一異なるのは「肌ざわり」だけだ。

もちろん、ファッション愛好層やファッション好き富裕層(ファッションに興味の無い富裕層はその限りではない)あたりは異なる点を重視するだろうが、とりあえずのマス層は、衣料品のデザイン性が一定の標準基準にあることは前提として、価格と機能性を重視していることは揺るがない事実といえる。

 

近年の気候変動によって、春物衣料よりも秋物衣料の展開方法と存在意義が難しさを増していると感じる。

 

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 comment
  • jhecw より: 2025/09/01(月) 8:41 PM

    アースカラーや秋っぽい色遣いの半袖シャツやリネンパンツを展開すればいいのにと思う。
    服好きではないが、着れれば何でもいいわけではない、おしゃれというほどではないが、TPOを弁えない痛い人と思われたくないマジョリティのニーズに合うと思う。

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