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南充浩 オフィシャルブログ

地震の影響が大きいライトオンとジーンズメイトの3月売上速報

2011年3月23日 未分類 0

 ライトオンとジーンズメイトの3月度売上速報が発表された。
各社ともに2月21日~3月20日までの売り上げが反映されており、東日本大震災の影響が大きい。このため、商況を見るという観点からは、3月の速報はあまり当てにならないと考えている。4月以降も同じ状況が当分の間続く。
しかし、数字を記録すると言う意味合いから継続したい。

ライトオンの3月売上高は
既存店売上高が前年比19・4%減
既存店客数が同24・1%減
既存店客単価が同6・2%増

ジーンズメイトの3月売上高は
既存店売上高が前年比23・6%減
既存店客数が同29・8%減
既存店客単価が同8・8%増

となっており、両社とも地震の影響が大きい。
とくに東京都心に店舗が多いジーンズメイトの商況への影響はライトオンよりも大きいと推測される。

ただ、両社ともに既存店客単価が上昇しており、店舗を見ていると昨年2月末よりも在庫調整が進んだのか投げ売り価格品が少ない印象がある。これはトップス類もボトムス類もである。
とくに昨年の記憶では、2月末にダウンジャケット類が投げ売られており、最終価格が2900円くらいにまで下落していた。今年は、2月末段階でもここまで値段が下がっていない品番が多かった。

月次商況の分析について、ライトオンは地震の影響によりとはっきりと記載されているが、ジーンズメイトは商況分析自体がほとんど書かれていないに等しい。これは今月だけのことではなく、数ヶ月前からそうである。全体商況が芳しくない中でも好調商品はあるはずだし、IR活動の一環として発表しているのなら、従業員や株主に希望を持たせるためにも良い点を分析したコメントは必要だと考えるのだが、ジーンズメイトの経営陣はその努力を放棄しているのではないか。

ジーンズメイトにはそういう危惧を持った。

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