今まで以上にタイトになる西日本の縫製スペース
2011年3月18日 未分類 0
今回起こった東日本大震災で、東北地方の縫製工場やニット製造メーカーが多数被害を被った。これがどういう影響をもたらすかというと、ただでさえタイトだった国内の縫製スペースがさらにタイトになり、今以上の納期遅れを起こすこととなる。
ほんの一例だが、ジーンズのOEM生産を手掛ける友人によると、福山地区では昨年末からすでに「2週間~3週間の納期遅れが発生している」という。中国の縫製工場から溢れた注文が国内に流れ込んだためだ。
西日本は今回の地震で無傷であるため、東北地方の注文がさらに流れ込む可能性が高い。可能性が高いどころの話ではなく、実際にもうすでに流れ込み始めているという。
知人によると「ある商社は西日本の縫製工場に、被災した東北地方の工場分の注文を流したが、納期は初期設定どおりであることを求めている」といい、かなり無茶苦茶な設定である。
今回の地震で、国内の稼ぎ頭だった東京地方は消費が冷え込み、アパレル業界全体での売上高は低迷する。また今までのように新作の洋服が次々とタイムリーには入荷されなくなるだろう。アパレル業界の人々がもう一度消費や生産について考えなさなければならない。
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