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南充浩 オフィシャルブログ

寒暖差の拡大で春物・秋物衣料の需要と供給が無くなりそうという話

2025年3月12日 天候・気候 1

今春に限らず、最近は寒暖の差がハッキリしすぎていると感じる。

いきなり寒くなったりいきなり暑くなったりが多く、本来は徐々に気温が変化する春・秋の体感がほぼ無くなっている。

例えば、昨年は11月まで暑さが続いていたが、11月18日からいきなり気温が低下した。

また、1か月間の中でも寒暖の差がハッキリしすぎており、いきなり数日間高気温が続いたかと思えば、いきなり低気温の日が数日間続いたりする。

今年3月も同様で3月2日は汗ばむ陽気だったが、翌週から5度以上も気温が低下して肌寒い日が続いた。だが、3月12日からは6~7度も気温が上がり最高気温が20度前後になると予想されている。これは今年3月に限った話ではなくて、昨年12月もそうだったし、それ以外の年でもままある。

こうなると、春物衣料品・秋物衣料品の需要自体が減り、半袖か防寒着かという極端な需要になる。

昨年11月なんてまさにその典型で、17日まで当方は半袖で過ごしていたが、18日からは防寒アウターを着用しており、従来の秋物アウターなど着る機会が無かった。

 

 

こうなると、供給側もそれに則した動きをするほかない。

着用機会が無い、もしくはあっても数日くらいである春物アウター・秋物アウターの供給量を著しく減らすか、無くすという施策を取る。

資本主義経済では当然の対応である。

そんな状況を端的にまとめているコラムがあった。

《視点》衣装と商品MDのズレ | 繊研新聞

ここ数年の猛暑で、春物のMDを見直す企業やブランドが増えているのは周知のこと。特にアウターの企画の変化は大きい。ショート丈のブルゾンや、シャツアウターが目立ち、丈の長いコートが少なくなった。しかし、一方でこんな話もある。

「どこもスプリングコートを出していなくて困った」とは、あるPR会社のスタッフ。同社はテレビドラマの衣装のリース業務を多数請け負っている。春ドラマの衣装を貸し出す時期に、以前と変わらずロング丈のトレンチコートなどを求める声が多く、対応に苦慮したという。

消費者は自身が着るには、短い春と長い夏に合わせたアウターを求めるが、フィクションの中の衣装については、春=トレンチコートという認識がまだ強いようだ。ただ、これが変わるのも時間の問題だろう。

 

とある。要するにスプリングコートを供給しているメーカーやSPAブランドが極端に減って、ドラマ用の衣装を確保するのが難しいという話である。

実際、冒頭に述べたような気温変化の推移なので、中間着であるスプリングコート(春秋兼用)の需要は激減している。欲しいと思う人はゼロではないのだろうが、暑すぎたり寒すぎたりして薄いコートでは凌げないから買わない・着用しないという人がほとんどなのだろうと思われる。

当方も同様である。ちなみに当方は薄手のコートも好きで、セール品ばかりだが10枚くらい持っている。その中で着用するのは、雨が降った時に着るブロックテックコート2枚とヌメラルズの1枚くらいである。後のコートはタンスの肥やしになっている。

春に着るには寒すぎるし、秋に着るには暑すぎるのである。もちろん、真夏に着用は当方には不可能である。もうこれ以上一重のコート類を買うことはないだろう。よほど値下げされているか、よほど透湿防水機能が高まったか、くらいでないと当方の食指は動かない。

 

 

ただ、そもそもかつての日本でもスプリングコートが必要な気温だったのかというと、それも少し疑問に感じていて、当方も若い頃にはイキって真似をしてみたが、寒い日だと寒すぎるし、暖かい日だと暑すぎるのである。もちろん当方の体感気温が平均ではないのかもしれないが、それでももう20代・30代のころから当方にスプリングコートを着るという習慣は無かった。今後はドラマや映画でも出演者の衣装は変わるのではないかと思う。

 

とある人気テレビアニメは、大災害の影響で日本の季節が夏のみになった設定で、登場人物は常に夏服を着ている。近いうちに、もっと現実的な世界を描く作品でも、同じように夏服ばかりになるのだろうか。

 

とコラムは締められているが、その人気アニメに限らず、夏服っぽいものばかりという作品は珍しくない。例えばワンピースもそうだしドラゴンボールもそうである。年がら年中半袖やノースリーブで活動している。

この傾向は特撮ヒーロー番組でも顕著化していて、今のウルトラマンシリーズは常に服装が一定でシーズンレスになっている。画面上では年中春か秋のような服装をしている。これまでは画面から季節性がにじみ出ていた仮面ライダーでさえも今作の「ガヴ」ではシーズンレス衣装になっている。主人公はずっとフリースのダボっとしたプルオーバーを着ているし、その他も同様である。強いて挙げればラキアだけが中綿ロングベストから一重のロングベストに変わったので、恐らく昨年夏ごろの撮影されたものだろうと思われる。

これはCGや画像編集の技術が発達したため、天候や気温に左右されにくい室内撮影が増えたことも要因の一つではないかと思われる。

 

 

さて、今後はこの寒暖差がどうなるのかというと、当面はこの大きさが続くと思われる。

例えば、緊急でこんな天気予報動画が配信された。

 

成層圏の気温が突然急上昇(昇温)したため、3月下旬に寒波が発生する可能性が出てきたという内容である。ただ、最後まで動画を観てもらうとわかるのだが、現在の段階ではその影響は特定できていないようではある。

ただ、寒波予報が的中するとなると、今週は最高気温20度前後が続くと予想されているのに、下旬には5度以上も気温が急低下する可能性がある。

気温の寒暖差はますます激しくなりそうで、スプリングコートに限らず春物・秋物衣料の需要はますます減少し続けるだろう。

 

 

 

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 comment
  • 細野 より: 2025/03/13(木) 4:09 PM

    会社に着て行くスプリングコートを新調しようと思って、ZOZOTOWNを見渡しても、なかなか見つからなかったのはそういうわけだったんですね。私は車を使わないので、ショート丈だと腰から下が寒くて、ついロングコートを手に取ってしまいます。今年のはショート丈かミドル丈ばかりでした。でも言われてみると、ロング丈を着る人が昔に比べて減っている感じがします。ロングコートを着こなしてたのは、西部警察の団長ぐらいかな。

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