MENU

南充浩 オフィシャルブログ

そういえば昔は正月に出勤すると「正月手当」が付いたよね、という話

2025年1月6日 未分類 0

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

2025年ということで、1970年生まれの当方は今年55歳になる。四捨五入をすると60歳ということで還暦間近ということになる。

2025年の正月に何をしたかというと何もしていない。全くの虚無な状態だった。強いて挙げれば1月4日の夜に「スペシャルドラマ 新・暴れん坊将軍」を観た程度だろうか。

年末大掃除の疲れから1月1日はほぼ睡眠だけで過ごした。

 

1月2日は、2010年代前半くらいまでは、初売りバーゲンに朝から並んでいたが、2010年代半ばからは「そこまで欲しいと思う」服が存在しなくなったため、行かなくなった。

業務に熱心な方なら市場調査という名目で視察されるのかもしれないが、当方は人混みが苦手なのと、調査意欲も低いので自宅にこもり続けたというわけである。

 

代わりに1月2日は、近所のジョーシンとエディオンに愛車・ママチャリ号でガンプラを探しに行った。エディオンでは880円からポイントで120円引きにしたHGガンタンクを買い、ジョーシンでは2割引き販売の麒麟丸を買った。

近所のジョーシンとエディオンは1月1日は休業で、1月2日からの初売りとなっていたが、当方が来店した時間帯が午後1時過ぎから2時過ぎという中途半端な時間帯だったせいもあるのだろうか、比較的すいていた。もちろん、お客はいるのだが、パラパラとストレスを感じない程度にいるという具合である。

両店ともに玩具、ゲーム類が販売されているから、午前中ならお年玉を握りしめた子供たちでもっと賑わっていたのだろうか?

 

 

さて、初売りの話題だが、今年は1月1日を休業する百貨店や量販店が増えた。さらには1月2日も休業するという商業施設が体感的に昨年よりも増えて、1月3日が初売りという江戸時代の商店パターンに逆戻りした印象が強まった。新しい風潮は実は昔への回帰というのは、実は初売りに限らず現代社会には数多く見受けられる興味深い事象といえる。

流通業、小売店、それに納品している卸売りメーカーは初売り問題をどのように考えておられるのだろうか。

例えば当方の日常の食生活を支えている「スーパー万代」はもう何十年も前から正月三が日は休業していて、1月4日から事業再開である。不便と言えば不便だが、12月31日までに買いだめをしておくと、冬の気温も手伝って食品は保存がききやすいので難なく乗り切れる。

もちろん、当方に一人暮らしという身軽さがあるのは言うまでもない。複数人の家族暮らしをしているなら、買いだめする食品の量も膨大になるから、難易度は高まるのかもしれない。

 

 

衣料品業界はどうなのだろうか。1月1日・2日を休業するということは、人材確保という性質も色濃くある。アパレル小売業は近年、人材確保に難渋しており、新卒入社で選ばれにくくなっている。

若者がアパレル小売業を避ける理由の1つに「友人や家族と休日を合わせにくい」というものがある。これは当方が小売店勤務をしていたときにも痛切に感じていた。

もちろん、実家が遠方の場合、1月1日・2日だけを休んだとて帰省しづらいことは自明の理だが、それでも例えば、勤務地でできた友人たちとは会いやすくなる。

そういう点では先の理由を幾ばくかの緩和につながっているのではないかとは思う。

 

 

その一方で、1月1日・2日はコロナ明け特に初詣も含めて外出する人が増えていることから「かき入れ時」と見なす視点もある。

百貨店の正月休業について | コンサルタント | 生地 雅之 | アパログ | ファッション、アパレル業界のブログポータルサイト

昨今、百貨店の正月休業が各社から発表されています。本当に小売業としては正しい選択なのでしょうか?

確かに従業員の休日を増加させることは、就労の安定を望む事には適している様には内りますが、売上と利益を得たい小売業にとっては本当に妥当な策なのでしょうか?

元旦や2日に店頭リサーチを実施している小職から見ると、その2日間での商業施設は買物客に溢れており、勿体ないの一言です。

 

とのことで、これはこれで一理あるといえる。

 

売れやすい時に売るのが商売の鉄則だし、ただでさえ利益率が低い百貨店は売り上げ金額を増やすことでカバーすべきだという考え方も間違ってはいない。

そこで以下のような提案をされている。

 

過去には正月の売上や利益が多く確保出来るとして、正月手当も出ていました現在は殆ど出している企業も少なく、儲けられない(出せない)から、休みにするように見えます。もし、どのくらい出せば出勤が多くなるのか?

 

とのことで、そういえば、90年代前半から90年代後半にかけて、当方が量販店テナントで衣料品販売に従事していたころは、翌月の給料に「正月手当」というのが加算されていたと記憶している。

正月手当で実際に手取りが3万円くらい増える(当時)のだから、正月早々にめんどくせえなとは思うが、出勤することもやぶさかではなかった。ただ、この「正月手当」が出ないのであれば、従業員の立場からすれば「休業しろよ」と間違いなく思うだろう。

 

1月1日の夜はさすがに休業している居酒屋は少なからずあるが、開店している居酒屋もそれなりにある。そしてそういう店は基本的に「正月料金」ということで通常の価格の10%~15%増くらいの割り増し料金体系となっている。だいたい正月三が日の居酒屋が割り増し料金となっていて、この割り増し分が出勤していたスタッフへの「正月手当」になるのではないかと思われる。

そうなると、衣料品小売店も「正月手当」を復活させて正月営業をしてみるというのも一つの手段ではないだろうか。(トライ&エラーをするつもりで)

 

 

ただ、当方はそこまで欲しいと思う服が無い上に、買ったその場で入手はできなくても、現在の世情ではネット通販が充実しているので、どうしても元日に服が買いたいという人はそちらで買うという選択もあるので、元日営業が無くてもそこまで困っている人は少ないのではないかと思う。

元日営業、1月2日営業をしたところで、当方は人混みが嫌なので、わざわざ店頭には行かないだろうが。

 

この記事をSNSでシェア

Message

CAPTCHA


南充浩 オフィシャルブログ

南充浩 オフィシャルブログ