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南充浩 オフィシャルブログ

11月の異常高温が終了 急激な気温低下で防寒着類の動きが活発化しそう

2024年11月19日 天候・気候 0

昨日、11月18日からいきなり気温が下がった。

午前中はそうでもなかったが、午後からの気温の低下が顕著だった。久しぶりに冷たい風を感じた。とは言っても、これが「平年11月並み」である。

逆に11月17日の日曜日は11月にしては異常高温だった。大阪の最高気温は23度だが、日差しや空気はそれ以上の厚さを感じた。というのも、実はこの日の午前9時から地元の町内会の避難訓練があった。普段ならめんどくさいのでスルーするのだが、今年4月から1年間の持ち回りの「隣組組長」に当たってしまって、隣組組長が町内会の避難訓練をスルーするわけにもいかないので参加したわけである。

午前9時からすでに空気が暑かった。実際ものの15分も歩けば汗が流れてきた。54年しか生きていないが、生きていたなかでも最も遅い夏日近い気温だろう。昨年も11月3日からの3日間に夏日があったが、さすがに17日に夏日近い気温はなかった。

 

さて今後だが、17日が「年内最後の暑い日」になりそうである。

大阪の18日は最高気温16度、19日の最高気温は12~13度とかなり下がる。木曜以降は18度くらいに回復するが23、24日には14度にまで下がり、以降は13~19度を推移するという予報となっている。

これまでの「異常高温」に身体が慣れている人には寒く感じられるかもしれないが、恐らく、平年同時期と比べてもまだ気温は高い方ではないかと思う。

9月は言うに及ばず今年の10月も異常高温で、11月も17日までは異常高温だった。どれくらい異常高温だったかというと、地元の小学校の運動会開催日がズラされたほどである。

 

当方の子供時代からつい一昨年くらいまでは、長らく9月末に地元小学校の運動会は開催されていた。

もちろん、昼間はそこそこ暑いがそれでも曇った日は涼しかったり、午後3時頃になるとヒンヤリした風が吹いていたが、さすがに近年の9月の猛暑で「とても運動会を開催できるような気温ではない」と判断されて、10月下旬開催になった。しかし、小学校の教員から話を聞くと「それでも今年は暑くてたまらなかった」とのことだったので、もしかすると、いずれ11月の上旬にズラす可能性もあるのではないかと思えてくる。それほどに今年は10月も暑かった。

 

夏ごろの長期予報では、ラニーニャ現象の発生によって11月は平年並みの気温になるかもしれないとなっていたが、この予報は外れた。

この動画を観ていただければわかるように、ラニーニャ現象はいまだに発生しておらず、ラニーニャ「傾向」にあるという。

 

しかも、これから「ラニーニャ傾向が進みそう」というレベルである。

 

 

12月上旬までの長期予報が出ているが、大阪の最高気温はだいたい13~15度の推移で、激烈に寒いとは言えない。

ただ、11月18日以降は動画によると「寒気が流れ込んでくるタイミングがある」と解説している。また「日本付近の海水温度は総じて高い」とも解説をしている。

これはどういうことかというと、11月18日以降も気温は比較的高めに推移するが、時々、数日間寒気が流れ込んで寒くなることがある。また、海水の温度が高いので寒気が流れ込んできた際にはドカ雪になりやすい。とのことである。

なので、基本的には暖かい日が多いが、寒い日が数日間続くという12月、1月になりそうで、今回の動画では2月は暖かくなる可能性があることにも言及している。

 

 

ただ、18日から急に気温が低下したため、19日以降の防寒着類の売れ行きはかなり好調になるだろう。

特に18日、19日の冷え込みは強いと感じられるので、この冷え込みを体験すると多くの人は防寒着類、保温インナーを買い集めるだろうと推測される。

先日、グンゼの中間決算発表会に参加したが、ユニクロのヒートテック同様に10月は高温すぎて保温肌着が全く動かなかったとのことで、11月18日・19日の冷え込みは保温肌着各社にはかなりの追い風になるだろうし、防寒アウター類やセーター類にも追い風になるだろう。

 

ただ、最高気温が18~19度に回復する日も今後はあるが、グンゼによると「一度冷え込むと、気温が18度くらいに戻ったとしても軽装に戻ることはない」とのことなので、今週から保温肌着、防寒アウター、セーター類は本格的に、そして急激に動き始めるだろう。ちょうどブラックフライデー開始、ユニクロ&ジーユー感謝祭開始、と重なるのでかなりの巻き返しが期待できるのではないだろうか。

 

昨年11月は冷え込むことがなく、12月中旬まで暖かい日が続き、クリスマスに寒波が襲来したものの3日ほどで気温は上昇し、暖かい年末を迎えた。

それに比べると下旬に差し掛かろうかという遅いタイミングではあるが、急激に気温が低下した今年の11月の衣料品売れ行きは幸運だったといえるのではないだろうか。

それにしても、春と秋の気温の不安定さ、長期化する夏の猛暑ということを考えると、アパレル・小売業者は天候情報の早期入手と早期分析がますます重要になってくる。もう「気温でファッションの売れ行きが左右されるなんて恥ずかしい」とは言っていられない状況になっており「気温こそ衣料品の売れ行きを左右する最も大きな要因」となってしまっているということを強く認識すべきである。

 

 

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