胸元カバーは男性にも優しい商品?
2015年1月15日 未分類 1
先日、胸元カバーの企画製造販売を手掛けるエナジーミューズを運営する藤井美紀さんにお目にかかる機会があった。
ベルメゾンとかフェリシモとかの大手通販も同様のコンセプトの商品を販売しているが、エナジーミューズは小規模ながらオリジナルブランド「デコレボンヌ」として活動を続けている。
展開時期は業界でもっとも早いのではないかと考えられる。
2010年にスタートしている。
「胸元カバーって何ぞや?」というと、一般的には薄着になる夏場に胸元が大きく開いたトップスを着用する際に、胸の谷間を見えにくくするために使われる布製のカバーと認識されている。
この時期、普通に立ったり座ったりしている姿勢よりも、前かがみになった姿勢がもっともまずい。
胸元がさほど大きく開いていないトップスでさえもけっこう奥まで見えてしまうこともある。
自他ともに認めるオッサンたる筆者からすると目のやり場に困ってしまう。
ウェブサイトにはオンライン通販もある。
http://energy-muse.jp/online-store/
こんな感じで装着するものらしい。
(ブルーのブラの上から白い胸元カバーを装着した図)
大手通販各社が綿素材主体で1000円台で販売していることと差別化するために、生地をシルク10%・リヨセル90%にし、レースの装飾を施すとともに、色柄を20~30品番(シーズンによって異なる)くらい用意している。
価格は2800~4000円と少し高いが、「ランチェスターの法則」に則って見るなら、王道的な「弱者の戦略」を歩んでいるといえるのではないかと感じた。
一般的に、肌着に類する商品は製造工程が通常の洋服に比べて特殊であることが多いので、専門の企画製造会社に丸投げする場合が多いが、ここは自ら縫製工場まで足を運んで現場を見ながら商品の製造に関して検討を重ねている。
個人的な好みでいうなら、こういう商材が普及するのは好ましいと感じる。
仕事上で会う女性が胸元が過度に開いた服を着ていると目のやり場に困るからだ。
男性からするとなぜそんな見えそうな服をわざわざ着るのかが理解できない。
夏場は仕方がないにしても、冬場もわざわざ胸元が大きく開いた服を着用する女性がたまにいるが、オッサンからすると彼女らの判断基準が良くわからない。
今回、エナジーミューズの藤井さんと話していて、男女の認識の違いがはっきりして興味深かった。
藤井さんによると、露出の多い服を着用する女性側は「男性や周囲がどう思うかよりも、自分が着たい服・カワイイと思う服を着ている」という。
たしかにそんな意見を他でも耳にしたことがある。
しかし、自宅周辺を短時間ウロウロするだけならまだしもだが、仕事や買い物などで何時間も出歩く際には、服装はある程度考慮すべきではないかとオッサンは思ってしまう。
例えば、日本人の若い女性に根強い人気があるミニスカート+ロングブーツ、ホットパンツ+ロングブーツという服装だが、これは欧米だと娼婦のユニフォームとされている。
だから欧米でこの服装をしていて娼婦に間違えられるのは着用者の方が悪いとされている。
これは何も筆者の偏見ではない。今まで何人かお目にかかった欧米留学経験のある女性や、欧米での居住が長期間ある女性が口をそろえて言うことである。
とすると「私がカワイイと思うから」という基準だけで洋服を着ることは、洋服の本場たる欧米ではできないということになる。
オッサンからすれば日本でも同じではないかと思える。
先の彼女らからは、現地では自衛のためにあまり露出の多い服装は避ける女性が多いとも聞く。
「ならば日本国内でも自衛してくれよ」というのがオッサンたる筆者の本音である。
そんなことを考えると、エナジーミューズに限らず胸元カバーという商品が広まることは、男性にとっては一つの安心材料ではないかと思えてくる。
女性としての魅力をアピールするのは意中の人かパートナーに向かってだけやっていただいて、筆者も含めた何の関係もないその他大勢の男性にも等しく向けるのはやめていただきたいと切に願う。
そんなわけでいささか逆説的だが、極言をすると胸元カバーは男性にとっても望ましい商品といえるのではないだろうか。
欧米では生足を出すのに抵抗がある一方胸元の露出についてはとても大胆だと思います。