20年間でのメンズファッションの変化の有無は?
2014年11月26日 未分類 0
そういえば、今年の夏に一冊の古い雑誌をいただいた。
1990年7月15日号の「ブルータス」である。
価格は380円とある。
うん、安い。
24年前の雑誌で、ジーンズ特集である。
題して「25歳からのジーンズ」。
24年前は筆者はまだ働いていない。
大学生である。
ちなみに何度も書いているのでご存じの方も多いが、この頃、筆者はファッションに興味がない。
しかし、当時の風俗は記憶に残っているから懐かしいなあという気持ちになった。
写真を見てもらえればわかるように、この当時のジーンズは「ヒゲ」加工がなされていない。
のっぺりと全体的に色落ちをさせている。
また、この当時の洋服は全体的にオーバーショルダーである。
現在もオーバーショルダーが復活しつつあるが、決定的に違うのはアームホールの広さである。
現在のオーバーショルダーはアームホールが狭いが、この当時はアームホールが異様に広い。
袖が異様に太い。
どうしてこの当時はこれほど袖が太かったのだろうか。
これほど袖が太いと、逆に動作に支障があるのではないかと思えてくる。
ここに並んでいるジーンズは懐かしいブランドばかりである。
シェビニオン、クリークス、ケンゾー、ゲス、シピー、ボブソン、リベルト、ソヴィエトなどなど。
ただし、オーバーサイズのシルエットを除くと、アイテム的には今とほとんど変わらない。
メンズのファッションというのは基本的にはこの30年ほどはほとんど変わっていないと言える。
以前、1970年ごろのメンズファッション雑誌を拝見したことがあるが、男性がまとっているカジュアルアイテムは今とほとんど、色柄・デザインが同じである。
セーターにダウンベストにジーンズといった具合だ。
違うのはシルエットやディテールなど細かい部分だけだ。
話はガラッと変わるが、おととい、ようやく衣替えを済ませた。
暑がりなのでつい最近まで夏物を着ていたのだ。
安物ばかりだが、シャツなんかはかなりの枚数を持っている。
きっと50枚くらいはある。
同じような形で色柄と細かなディテールが違うだけの商品をよくもこれだけ所有しているなと感心するのだが、
メンズの洋服はバリエーションが少ないため、仕方がない側面もある。
最近、筆者は服を買う枚数がグッと減っているが、これは懐が寒い以外に、似たような商品をすでに持っているからという理由もある。
年を取って、手持ちの洋服が増えてくると、よほどのトレンドやシルエットの変化がない限り、改めて服を買い足そうという欲求がなくなってくる。
以前に買った服を破損していないのに捨てるのももったいないし。
なんだかそんなわけで最近とみに、自身の老いを感じ始めている。
まさに、日暮れて道遠しである。