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南充浩 オフィシャルブログ

リーバイスのガンダムシードコラボを見てアニメ主導がますます強まっていると感じた話

2024年2月2日 トレンド 1

一口にアニメコラボと言っても様々な作品がある。

ミッキーマウスやスヌーピーなんかはアニメ作品というよりも伝統的なキャラクターという性格が強いように感じる。ポケモンやスーパーマリオなんかもアニメ作品・ゲーム作品だがキャラクター要素が強いと個人的には感じている。

一方、通常の人物中心やロボット中心のアニメ作品コラボは、50歳前半の当方からするといまだにアニメショップの商品という感覚がぬぐえない。

といいつつも、数年前に値下がりしたユニクロのドラゴンボール裏毛プルオーバーパーカを購入しているのだが。

 

今回、驚かされたのはリーバイスがガンダムシードとのコラボ衣料品を2月1日からオンライン先行で販売開始をしたことだ。2月2日からはリーバイスストアでの店頭販売も開始されている。

 

LEVI’S® X GUNDAM SEED (リーバイス®Xガンダムシード) | リーバイス® 公式通販

 

初代ガンダムでもなく、Zガンダムでもなくガンダムシードなのは、恐らくは今年1月26日からガンダムシードの映画が上映開始されたことに合わせてのことだろう。

当然、映画化が決定されてすぐくらいから製品作りが始まっていると考えられる。

 

ガンダムシードの映画化決定の発表は昨年秋口頃だと記憶しているが、結構驚かされた。

何せ、ガンダムシードの続編テレビアニメ「ガンダムシードデスティニー」が終了したのは2005年のことだから18年ぶりということになる。

「デスティニー」終了直後から映画化の噂はあったが、実現しないままに2020年代に突入し、誰もが映画化は完全消滅したと思っていた。

ところが2023年に映画化決定が発表されたわけである。

 

ガンダムシードについての個人的評価は、1作目のガンダムシードはまずまず、続編のガンダムシードデスティニーは全くダメというものである。

デスティニー終了当時は賛否両論があり、結構否定的意見も多かった。当方も否定派の一人である。

今回の映画もどうなることかと懸念していたが、当方の見込みははずれ、今のところ高評価が多いと感じる。まあ、それでも当方は観に行く気が全くないのだが。(笑)

 

リーバイスの公式通販サイトで商品画像を見てもらいたいのだが、Tシャツやスエットの前面にガンダムの顔やガンダムの全身がデカデカとプリントされていいる物ばかりで、画像だけでは到底リーバイスの商品とは思えないほどである。当方世代の人間からすると完全にアニメイトのキャラクター商品にしか見えない。

あのリーバイスがこういうコラボ商品を発売するのかと、当方のような古い人間にはちょっと驚きを隠せない。ある意味でラグジュアリーブランドのアニメコラボ商品よりも驚きがある。

 

国内ジーンズ業界には昔からリーバイス狂信者が多数おられる。それも昔のビンテージ系商品への狂信者である。

まあ、ビンテージ商品の良さもわからないではないが、当方自身にはそこまでのリーバイス信仰心は無い。せいぜい、時々ジーンズショップやリーバイス通販サイトで半額以下に値下げされているリーバイスのジーンズを買う程度である。とはいえ、ここ10年くらいはリーバイスのジーンズを1本も買っていない。

リーバイスというと、当方世代のイメージでいうと、コラボ商品を企画してもそれは人気タレントとかアーティストに限られていたと記憶している。その打ち出しが正しかったかどうかは判断に困るが、まあとにかくカッコイイイメージは保とうとしていた。売れたかどうかは怪しいが。

それがガンダムシードコラボで、ガンダムの顔がデカデカとプリントされているトップスの発売である。

 

ウェブ検索をザックリとしてみると、近年はキャラクターコラボをポツポツとやっていて、フィリックスコラボ、ポケモンコラボ、スーパーマリオコラボがあったようだ。

LEVI’S (リーバイス) の一覧 – コラボカフェ (collabo-cafe.com)

ここには2020年4月のスーパーマリオコラボと2021年2月のポケモンコラボが掲載されている。

 

さらに検索してみると、2023年7月にもののけ姫コラボが発売されている。

「リーバイス」が「もののけ姫」とコラボ サンやアシタカ、コダマがジャケットやデニムに

ほかにも2020年12月にはディズニーコラボ商品も発売している。

リーバイス®×ディズニーのプレイフルなコレクションが到着! | GQ JAPAN

 

本当に個人的な感覚だが、これらはもののけ姫を含めてキャラクター物という印象だが、今回のガンダムシードコラボは同じアニメコラボとはいうものの系統がかなり異なるように感じられてならない。

時系列的に並べてみると2010年代後半以降アニメ・キャラクターコラボを強化していると感じられる。それはどちらかというと伝統的なキャラクターとのコラボというスタンスだったように思える(2018年は別にもののけ姫の上映開始時期とは全く関係ない)のだが、今回のガンダムシードコラボで一気にアニメファン寄りにスタンスを変えたといえる。

 

決してこれらのキャラクター・アニメコラボを否定しているわけではない。

逆にあのリーバイスまでもがキャラクターだけでなく、ガンダムともコラボをしてしまうのかという驚きがある。

ジーンズとかジャケットとかそういうファッションに関する新商品発表よりもアニメ作品とのコラボの方がメディアも含めて万人からの注意を惹きつけやすいという状況にあるということだろう。

 

リーバイスはジャパン社が上場廃止となり、アメリカ本国主導の要素がこれまで以上に強くなっている。そのリーバイスがキャラクター・アニメコラボを定期的に行い、今回はガンダムコラボまで開始するとなると、これはアメリカ本国の意向が反映されていると考えられる。それほど、国内だけではなく世界的にもアニメコラボというのは有効な販促の1つだと認識されていると考えられる。

世界的に見てもアニメがメインカルチャーで、ファッションはサブカルチャーという見方が強まっていると言えるのではないだろうか。

 

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 comment
  • 元古着屋 より: 2024/02/29(木) 11:24 PM

    前評判が良かったので 映画GUNDAM SEED FREEDOM を観に行きましたがDESTINYをはるかに上回る腐女子の書いた同人誌(偏見)のようなクソofクソでした(T_T)

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