南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

ヒートテック

え?ヒートテックは完売なんですか?

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 昨日から関西は雪が舞うほどの寒さである。
先週の一時期暖かかったのが嘘のようだ。

そういえば3月6日も割合に暖かく、ふらりとユニクロのハシゴをしてみた。
心斎橋店と動物園前店である。

ぼちぼち暖かくなりかけていたので昨年よりも「ヒートテック」は売れ残っている印象だった。

さて、いつも愛読している繊研新聞に3月5日に不思議な記事が掲載された。
ユニクロの2月売上高が1・2%増したという内容なのだが。

個人的に引っかかった個所を抜粋する。

 気温が低く推移したことで「ヒートテック」やニットが売れ筋となった。
ヒートテックは順調に消化が進み、完売した。


とのことである。

え?「完売した」?え?????

記事が掲載された翌日に心斎橋店と動物園前店に残っているんですが?

そんな疑問を胸に秘めつつ、3月7日から東京へ旅立った。

無事に「高野口産地素材展ぷわぷわ7」も終わった翌日の3月10日。
東京は雨と風で相当寒い。最高気温が8度しかない。
時間つぶしに五反田TOC内のユニクロに立ち寄った。まだ午前10時過ぎなので人はまばらである。

ふらふらと店内を見て回ると、ここでも完売したはずの「ヒートテック」を大量に発見することになる。
はっきり言えば「てんこ盛り」残っている。


IMG_0085


(3月10日午前10時過ぎの五反田TOC内にて)


さて、どうしてこんなことが起きたのだろうか。

ここからはまったくの推測と想像の世界である。
多少自分の経験も踏まえてある。

繊研新聞は、ユニクロからのリリースを基に記事を作成している。
おそらくは、補足取材を電話かメールで行ったと推測される。
そしてユニクロ側から返ってきた返事に「ヒートテックやニットが売れ筋で、ヒートテックは順調に消化が進み完売しました」という件の一節が含まれていたのではないだろうか。

ただ、正直に言ってこの状態で「完売しました」というのはなかなかに苦しい。

まだまだ4月前半まで寒い日もあるが、ヒートテックのまとめ買いはそれほど望めない。
予想外に寒い日があり、その時に薄着で外出していた人が、寒さ対策で1枚買い足す程度だろう。
そしてその場か職場で着こむという買い方しかない。

これは私見だが、過去3年間のようなヒートテック大量購入は今後は望めないのではないだろうか。
なぜなら、最早、多くの人がヒートテックないし類似商品を数枚程度所有している。
毎冬、買うかもしれないが、それはくたびれた1,2枚の買い替え需要しかないだろう。
さらに、量販店各社はヒートテックよりも安い保温肌着を販売しており、そちらに流れる消費者も多数現れるに違いない。

ヒートテックを毎年、大量購入させるには色柄デザインを大幅に変更し続けるほかないが、たかが肌着に色柄デザインの大幅なバリエーション増を求める消費者が多数いるとはどうしても考えにくい。


単純な右肩上がりの倍増計画はかなり達成が難しくなると見ているが、いかがだろうか。





保温肌着あれこれ。フィット感が重要

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 肌着メーカーによると、もっとも肌着が活発に動く季節が冬だという。理由は保温肌着である。逆に夏の吸水速乾肌着はそこまでの動きではないようだ。
しかし、今年夏ユニクロが「サラファイン」という夏向け肌着を発売したので、来年以降は夏肌着の動きがどうなるかはわからない。
余談だが、サラファインには旭化成のキュプラという素材が使用されている。サラファインが増産出来なかった理由はキュプラの生産が追い付かなかったと言われている。

さて、保温肌着の代名詞ともなりつつあるユニクロの「ヒートテック」だが、自分はパッチを1枚持っているのだが、それほど暖かいとは感じられない。1枚穿いた分だけの暖かさは実感するが、よく言われるように「汗をかいてしまう」ほどではない。別に普通のパッチでも同じではないかと思う。



 自分がときどき、コメントを発表させていただいたり、ショップレポートをさせていただいているモノ批評雑誌「monoqlo」(晋遊舎)という雑誌がある。古い記録で恐縮だが、この雑誌の今年1月号で、自分の担当ではないのだが各社の保温肌着を比較しているコーナーがある。
横浜国立大学の藤本弥生准教授(当時)のコメントによると「各社の保温肌着に使用されている多くの素材は、アクリレート系吸湿合繊を原料としており、さほど違いがない。違いは他繊維との混紡率である」という。

実は大概の繊維には吸湿発熱する性質がある。その温度が高いか低いかだけの違いで綿(コットン)でも実際は水分を吸着し、熱を放出する。吸湿発熱のアクリレート系繊維が開発されるまでは、ウールが保温肌着に使用されていた。
他繊維とアクリレート系吸湿繊維との棍棒素材の発熱効果自体は、綿やウールと変わらないという実験結果もあるという。


で、この号ではユニクロを含めて6社の保温肌着が比較されていたが、サーモグラフィーによると6社間で大きな差は出ていない。ただ、体感温度に差が出たのは着用時のフィット感にあった。フィット感が高い方が暖かく感じられる。薄手素材で肌に張り付く製品を「暖かい」と感じるようである。とくに袖口がピタっと貼りついている物の方が暖かいと感じやすい。

極言すれば、素材自体の発熱効果はヒートテックもヒートファクトもウォームファクトもブレスサーモもウェルサームもヒートファイバーもそれほど変わらないということになる。あとは自分の体型に合ったフィット感の物を選ぶことが重要となる。

ユニクロ心斎橋店に1000人が行列。

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 ユニクロ心斎橋店がオープンして、開店前に1000人が並んだという。

日本初のグローバル旗艦店「ユニクロ心斎橋店」開業-1,000人が行列 /大阪http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101001-00000009-minkei-l27

3月に「H&M」難波店がオープンした時よりは行列の人数は少ない。しかし、午後4時ごろにユニクロ心斎橋店の前を通ると、50人前後の行列ができていた。
地下1階から地上4階までの5層構造で、入場制限をしているということだから来店客数の多さがわかる。
さらに、午後6時半ごろ再び店の前を通ると、行列はさらに伸びており、何百人単位となっていた。

関西に1店舗しかない「H&M」で行列ができるのはわからないでもないが、全国に店があるユニクロになぜこんなに人が並ぶのだろうか。よく分からない心理だ。
行列ができた目当てはオープン当日の「ヒートテック」インナーのセールであろう。
長袖ヒートテックインナーが990円、半袖が790円、子供用長袖ヒートテックインナーが590円、子供用半袖が390円である。しかもこの価格は心斎橋店だけ。

しかし、心斎橋店の近くで仕事をしている人、近くの学校に通っている人、通勤通学の途中の人が並ぶのであればまだわかるが、中には電車賃を使ってまで来ている人がいるから、わけがわからない。
長袖ヒートテックインナー990円は定価1500円だから、約500円の値引きになる。しかし、往復の電車料金は500円を越えるだろう。それなら、地元のユニクロで並ばずに定価でヒートテックインナー1500円を買った方がずっとお得だし、時間の節約にもなる。

日本人の行列好きには、その非効率性にいつも驚かされる。

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