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南充浩 オフィシャルブログ

2017年3月 の記事一覧 : 22件

業界では「当たり前」のことでも世間では知られていない

2017年3月31日 考察 0

 卸売り型の衣料品メーカーは、小売店を招いて展示会を開催する。 小売り店はここで仕入れる商品を発注する。 展示会開催サイクルとしては、従来だと半年前であり、2017年秋冬商品なら、まさに今が開催時期である。 2月から4月末ごろまでが秋冬向け展示会の開催時期で、数多くのブランドがこの時期に開催する。 だから9月から11月ごろは来春夏向け商品の展示会が開催され、

「〇〇%オフ」価格という表記では、安さが伝わらない可能性がある

2017年3月30日 販促 0

 よくFランク大学の学生が、分数や小数の計算ができないといわれる。 百分率も理解できていないともいわれる。 ファッション専門学校で何年間か定期的に講義しているが、計数管理では百分率の計算は必須だが、毎年、それを根本から理解していない生徒が何人かいる。 「粗利率は何%ですか?」とか「前年対比何%の増減がありますか?」というのは、ファッション業界の業務では日常的

全国展開の仕入れ型ジーンズカジュアルチェーン店の限界点

2017年3月29日 企業研究 0

 ライトオンの17年8月期第二四半期決算が発表された。 いわゆる中間決算というやつだ。 結果は減収大幅減益で当期赤字である。 ライトオンが3月28日に発表した2017年8月期第2四半期の業績は、売上高428億3000万円(前年同期比7.7%減)、営業利益2億3300万円(92.0%減)、経常利益2億2700万円(92.2%減)、当期損失1億6000万円(前年

イベントに参加し続けるほうが難しい

2017年3月28日 考察 0

 メディア的には「イベント初参加」というのはニュースバリューがある。 とくにそこそこに知名度の高いブランドや企業がイベントに初参加することはメディアとしては「報道する意味がある」と考える。 逆にイベント自体にも参加者にも知名度がなくてもメディアはそれを報道する価値があると考える場合が多い。 ニュースの価値の一つに「常とは異なる状態にあることを伝える」というも

おとぎ話的な欧州工場礼賛では日本の製造加工場は生き残れない

2017年3月27日 産地 0

 衣料品、服飾雑貨品などを便宜的に今回は「ファッション用品」とまとめさせていただく。 「ファッション用品」の国産品をめぐる議論はそれなりに目に付くようになってきたが、多くの場合は微妙なものに終始している。 議論の方向性はいくつかに集約できるが、 1、国産品を手掛ける企業のポジショントーク 2、極度のセンチメンタリズムから来る盲目的国産品擁護 3、グローバル的

リストラ時には、優秀な人から辞める・優良なブランドから売れる

2017年3月24日 企業研究 0

 瀧定大阪がスタニングルアーをジャパンイマジネーションに売却した。 瀧定大阪は赤字続きのブランド事業の縮小を発表したが、その中にあって、スタニングルアーは優良なブランドだった。売却額は公表されていない。 おそらくスタニングルアーなら欲しいという企業はほかにもあったのではないかと思う。 企業でリストラが行われると優秀な人から先に辞めていくが、それと同じで優良な

三越伊勢丹、自壊の予兆

2017年3月23日 企業研究 0

 三越伊勢丹HDの大西洋社長の電撃解任の背景の全容が各社の報道によってほぼ明らかになってきた。 その中でも日経ビジネス3月20日号の巻頭6ページ特集「三越伊勢丹、自壊の予兆」は経緯があますところなくまとめられており、自分の個人的見解とも重なる部分が多く、秀逸といえる。 ぜひ、ご一読をお薦めする。 http://business.nikkeibp.co.jp/

ライザップ流の在庫一掃セール?

2017年3月22日 お買い得品 0

 ライザップグループが衣料品販売店を相次いで買収しているが、実際のところ、買収された各社はほとんど以前と活動内容や商品構成が変わっていない。 夢展望の社長が交代したくらいだろうか。 馬里邑は先週まで大阪ではOMMビルで展示会を普段通り開催していた。 ジーンズメイトも買収された時点では随分と話題になったが、店頭は買収前と何も変わっていない。 昨年春と比べると、

商業施設・ブランド店単体ではエリアは変えられない

2017年3月21日 考察 0

 大阪・京橋の京阪モールが14年ぶりに改装オープンしたらしい。 らしいというのは、報道で読んだだけなので、伝聞系にしている。 京橋という地名は東京にもあるが、大阪の京橋は、JR大阪環状線と京阪電鉄のターミナル駅の一つで、大阪においては乗降客数はそれなりに多い。 しかし、買い物をするエリアかといわれると、極めて疑問である。 京阪モールは長らく京橋に存続し続けて

現実を教えないファッション専門学校に存在意義はあるのか

2017年3月17日 ファッション専門学校 0

 そういえば、昨日、非常勤で時々講義をしに通っているファッション専門学校の卒業式があり、画像が流れてきた。 授業ではいつもお金の流れのことばかりを話していて、学生にとってはあまり面白くないだろうなあと思うのだが、一番重要なことなのでそれを変えるつもりはない。 そんな中、18年来のお付き合いのあるデザイナー氏とお会いしたのだが、以前は母校で特別講義をしたことが

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