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南充浩 オフィシャルブログ

ジーンズ

ジョガーパンツ風ジーンズで生じている「織物」と「編み物」の錯誤

2017年9月15日 ジーンズ 0

今日はかなりニッチでミクロな話を。 衣料品や生地で、誤解が生じやすい原因の一つとして「名称の定義」があやふや、誤って使われやすいということがある。 例えば、ディーゼルが先行発売し、他社が追随してあっという間に消費者にも浸透したジョガーパンツ風のジーンズ。 通常のストレッチジーンズよりもキックバック性の高いストレッチデニム生地が使用されている。 ウエスト部分が

ジーンズとデニムパンツに関する事実誤認のお手本のような記事

2017年8月23日 ジーンズ 1

 つい最近、トンデモない記事を見てしまった。 おじさんを惑わせる「デニムとジーンズの違い」とは? http://diamond.jp/articles/-/139366?display=b 結論からいうと、「おじさんを惑わせているのはアンタだ!」ということになる。 この記事の筆者は、ジーンズ=ダサい、デニム=今風でカッコイイ、ということが言いたかったのだろう

ジーンズ専業メーカーが苦境に陥った4つの理由

2017年5月25日 ジーンズ 0

 先日、久しぶりに西の方にある某ジーンズ専業メーカーの社員さんにお会いした。 御多分に漏れず、このメーカーの業績も悪く、売上高もピーク時の6割程度にまで落ち込んでおり、大規模なリストラも何度か行われている。 そういう状況なので、さぞかし社内にも危機感がみなぎっているのかと思ったら、年配層・上層部はまるで危機感がなく、そのうちにまた売れるようになると考えている

ジーンズもデニム生地も特別視されなくなった

2017年5月1日 ジーンズ 0

 今回はジーンズの話でも。 3年くらい前から「若い人がリーバイスの古着ジーンズを買っている。しかも80年代とか90年代前半の物を」という話をよく耳にする。 40代以上の層からすると、若い人の嗜好が何とも奇異に感じる。 というのは、当時のジーンズは股上が深く、何よりも使用しているデニム生地がのっぺりしていてヒゲなどのアタリ感がまったくでないといういう特徴がある

スタートから1か月間で600本を出荷したジーンズブランド「BMC」

2016年9月7日 ジーンズ 0

 リストラ、ブランド廃止、大量閉店、会社倒産、廃業が日常茶飯事なアパレル・繊維業界において、年齢制限やらその他もろもろの理由で再就職ではなく、独立・起業を選ぶ人もいる。 そういう人から相談を受けることが増えたが、基本的には筆者はこの業界での起業をあまりお勧めしない。 右肩下がりの業界なので確率論で言えば失敗する確率の方が高いからである。 今では大企業然として

ブルーウェイブランドが今秋から正式に復活

2016年8月17日 ジーンズ 0

 昨年6月に倒産したブルーワークスカンパニーが展開していた国産ジーンズブランド「ブルーウェイ」と国産スラックスブランド「コントライバンス」の復活が正式に決定した。 昨年倒産したブルーウェイのブランドが復活 https://www.wwdjapan.com/fashion/2016/08/16/00021246.html といっても、ブルーワークスカンパニーと

ダメージジーンズにも価格破壊の波

2016年4月15日 ジーンズ 0

 ジーンズに詳しい方にとっては当たり前のことなので読み飛ばしてもらいたい。 今春は低価格SPAまでが破れたジーンズを発売している。 あれはわざわざ新品の物を加工で破いているわけで、穴が開いたままの状態の物を「クラッシュ加工」「ダメージ加工」、その穴を布を当てたり、ミシンで破れ目を再度縫ったりして塞いだ物を「リペア加工」と呼ぶ。 似ているけれども厳密に言えば両

エドウインが503をリニューアル

2016年4月1日 ジーンズ 0

 今回は展示会レポートを。 エドウインが定番ジーンズの「503」を今秋冬からリニューアルする。 最大のリニューアル点はデニム生地。 強撚糸で織って、そこに液体アンモニア加工を施すことで、綿100%でありながら緩やかなナチュラルストレッチ性と光沢感、ソフト感が出た。 個人的には、そのソフト感が印象に残っている。 14オンスデニムなので市場に出回っているデニム生

舵取りが難しいビンテージ系ジーンズブランド

2016年3月3日 ジーンズ 0

 ビンテージ系ジーンズブランドの商品企画を経験したことのある人と雑談をした。 90年代半ばから2000年ごろにかけて続々と誕生したビンテージ系ジーンズブランドだが、最近は振るわないといわれている。 一部のブランドは上手く方向転換したが、それは例外的で、大多数は縮小傾向にある。 それは一般消費者が「本物の良さをわからなくなった」からではない。 商品価格の高さと

ジーンズの穿き心地の良さの重要ポイントは?

2016年3月2日 ジーンズ 0

 先日、依頼があって久しぶりに婦人肌着の取材に行った。 今回の取材対象アイテムは、新感覚の「ガードル」である。 なぜカッコつきで表記したかというと、現在、業界では「ガードル」とは呼ばないそうで、 その理由は、消費者がマイナスイメージを持っているからだそうだ。 そのあたりのイメージというのは良くわからない。 「ガードル」をボトムスと呼び換えたいそうだが、はっき

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