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南充浩 オフィシャルブログ

衣料品も他の商品と同じ支出先の1つに過ぎないという話

2023年2月13日 トレンド 3

2020年の年末、当時就職1年目だった次男が年末大掃除を手伝いに来てくれた。

その際、亡父が死んでから使っていなかった亡父専用の95年製ホットカーペット2畳用のスイッチを入れたが発熱せず、壊れていることが判明した。

その夜はホットカーペット無しでやり過ごしたが、普段家族と暮らしていれば即座に買いなおすところだが、なにぶんと一人暮らしなので、どうしても寒ければ布団に入ってしまえば暖房代は節約できる。そんなわけで2023年2月まで買いなおさずにやり過ごしてきたが、毎年、年末か年始どちらかには息子2人と娘1人が訪問してくれるため今年末か来年正月用にはそろそろホットカーペットを買いなおそうと強く決意した次第である。

で、ガンプラを買いに行った際に近所のジョーシンでホットカーペットを探してみたが、全く陳列されていないので、ヨドバシカメラドットコムで2畳用ホットカーペットを探すと、いくつかのメーカーの商品が表示された。パナソニックはやはり高い。1万円は越える。中には木目調プリントで4万円の物もある。

広電とかワタナベ工業とかいう聞いたことのない日本メーカーならだいたい5000円台~7000円台である。

コイズミは広電・ワタナベ工業より少し高くてパナソニックより少し安いという価格帯である。

広電をググってみると、もちろん広島電鉄ではなく、コウデンと読む社名で96年設立の日本の電器メーカーである。中国やベトナムに工場がある。

で、買うなら、5000円台か6000円台の広電かワタナベ工業のホットカーペットにしようと思っている。

いくら安くてもAmazonでわけのわからない中国企業の商品は買いたくない。そこが当方の唯一のこだわりといえる。

 

ホットカーペットは冬の必需品に近い物だが、家族がいるわけでもなく、自宅に客を呼ぶわけでもなく、付き合っている女がいるわけでもない当方にとっては、別にイキって木目調の4万円台のホットカーペットを買い必要などない。それこそ無駄な出費だ。6000円くらいのを買って残りは貯金するか、レアなガンプラ購入に費やした方がはるかにマシである。

これが当方の価値観である。他人からがたがた言われる筋合いはない。

 

誰かが不幸せでも、安い方を選ぶのは当たり前

 

先日、マサ佐藤氏のサイトにワダアサト氏が投稿されたブログである。

ここでは一例として食品が挙げられている。

私が観た番組で紹介されていたのは、卵10個で「600円~800円」というものでした。また、本当に偶然ですが、昨日(2月8日)訪れた山梨県北杜市の販売所では、大きく「アニマルウェルフェア」と書かれ、牛乳が1ℓ「650円」で販売されていました。

とある。

基本的に人間は全員嫌いだが動物は好きな方なので、アニマルウェルフェアの主旨には理解できる部分はあるが、だからと言って卵10個を600~800円、牛乳1リットルを650円で買おうとはさらさら思わない。卵10個Mサイズならスーパー万代で199円のを買うし、牛乳1リットルならスーパー万代で168円に値下げされた「まきばの空」を買う。他の銘柄を定価で買うとしても188円を越えることはない。

なぜなら、当方は食べ物に全く興味が無いからである。安くてそこそこ美味ければ何でも構わない。

 

洋服も同様である。

環境省と消費者庁の調査結果は正反対…「結局、サステナブルファッションは売れない」という残酷な事実 「59%は関心がある」という数字のトリック | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

書籍抜粋のみによって再編集されたこの記事にこんな一節がある。

他には、「パーカー1着を1万7000円で販売することが、工場に対して人権を維持できる価格だ」と断じる有識者もいた。

とある。

この1万7000円というパーカの価格はどういう基準で算出したのか根拠は不明だが、全方向に配慮すれば綿裏毛パーカの店頭販売価格は最低でも1万円はするだろうという点においては賛同する。

しかし、そんなパーカをわざわざ買う人がどれほどいるのか。当方ならユニクロあたりの2990円を買う。

だが、そんな値段でパーカーを販売すれば、ほとんどの消費者はユニクロの1980円のパーカーを買うだろう。

という一節もあり、ユニクロのパーカの価格はこの書籍が書かれた当時よりも1000~2000円値上がりしているが、まあ、その通りである。

 

衣食住・エンタメすべての分野において高額品を買えるほど収入が多い人は数少ない。当方も含めてみんなどこかのジャンルを削って収入内でやりくりしている。もしくは自分の最も好むジャンルのみに特化して支出している。

繊維・アパレル業界では、高い洋服が売れにくいという状況について「安い服を買うことはケシカラン」と劣化烈火のごとく主張する方が少なくないが、そういう方は衣食住、エンタメすべてのジャンルに高額品を使っておられるのだろうか。当方の知っている範囲で言うなら、たしかに衣料品とあと1分野か2分野には支出をしておられるが、それ以外の分野は安く済ませておられる。例えばパソコンは安く済ませたいとか、人件費は圧縮したいとか、スマホは低額で済ませたいとか、事務用品は安く済ませたいとか、である。

全分野にふんだんに支出できるほどには収入が無い人の方が圧倒的マジョリティだから、極めて当然の消費行動である。

当方からすると、衣料品も他の支出分野と変わらない一つの支出先に過ぎず、衣料品への支出を削って他の分野にまわしたいと考える人が多いことは何の不思議もない。

衣料品・洋服というのは決して特別な支出先ではなく、そこへの支出に価値を見出さないという人が少なくないということは甘んじて受け入れ、その上でどのようにして高くても買ってもらえるようにするのかを工夫する姿勢が必要不可欠である。

 

 

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 comment
  • キムゴンウ より: 2023/02/13(月) 11:11 AM

    「まきばの空」は「成分調整牛乳」です。
    多くの人が想像する「牛乳」ではありません。
    パタゴニアのフリースと
    ユニクロのフリースとの違いです
    良い悪いではありません

  • kta より: 2023/02/13(月) 12:53 PM

    いくら安くてもAmazonでわけのわからない中国企業の商品は買いたくない。そこが当方の唯一のこだわりといえる。

    これが何故か通るアパレルはまだ温情を与えられている商売なのかもしれない。

  • 南ミツヒロ的テキトー主義者 より: 2023/02/14(火) 8:57 AM

    え~つきましては・・・

    「どうでもいいや」

    牛乳ふうみな飲料でも牛乳でも
    どうでもいいや

    バングラ奴隷労働だろうが
    日本人がてま暇かけて作った服だろうが
    どうでもいいや

    ようは、ネダンです

    実用性・お味はどれも一緒
    少なくともふつーの人には分かりません

    結局は、そういう事だと思います

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