ポリエステルを巡る思い
2014年6月16日 お買い得品 0
本格的に暑くなってきた。
汗っかきの筆者には辛い季節が到来した。夏は苦手である。
こういう季節になるとよほどのことがない限り、ほとんどTシャツかポロシャツで過ごす。
大量に汗をかく筆者のようなオッサンにとっては綿100%のTシャツやポロシャツよりも、少しポリエステルが混じっている方が速乾性があって重宝する。
ポリエステル20~40%混くらいがちょうど良いと感じる。
綿100%Tシャツはよほどの後加工が無い限り、汗を吸いこんでペタっと肌に貼り付く。そして長時間乾かない。
この感触が苦手である。
先日、ジーンズメイトで900円(税抜)にまで値下げされたリーバイスのプリントTシャツを購入した。
これは綿50%・ポリエステル42%・レーヨン8%のトルコ製であり、元値は3000円(税抜)である。
(購入したリーバイスのプリントTシャツ)
ジーンズメイトはこういうナショナルブランドの投げ売り品を仕入れるのが上手い。
おそらく、何年間かにわたる在庫品を集めたのだろう。
ボディの素材や色柄、シルエットがすべて微妙に異なっており、同一シーズンの在庫品ではないと感じられた。
例えばすごく光沢があって目付の多いボーダー柄のTシャツがある一方で、昨今の目付の軽い綿花使用量節約タイプのボーダー柄Tシャツもある。
その中でもポリエステル42%の物を特に選んで購入した。もちろん速乾性を期待してのことだ。
以前にも書いたことがあるが、40代後半以上の男性には合繊嫌いが多い。
その最大の理由は「ポリエステルは暑い」である。
さて、筆者は毎週土日は家の周りをグルグルと走っている。
だいたい1時間ずつ走っており、何とかかんとか丸3年続けることができた。
運動嫌いなので最初は続けられるかどうかわからないので、すべて手持ちのアイテムを着用して走った。
1年が経過して、ようやく専用のランニングシューズを購入した。
そこからさらに2年が経過して、今春にようやく専用のTシャツとアンダータイツ、短パンを購入した。
それまでは適当な綿100%Tシャツと手持ちのジャージを穿いて走っていたのだから、おそらく周囲からは「寝間着で走ってる変なオッサン」に見えただろう。
購入したのは、半額以下に値下がりしていたアシックスのTシャツ(2070円)とチャンピオンのTシャツ(990円)である。チャンピオンはゴールドウインによるライセンス生産品だ。
両方ともポリエステル100%だ。
当たり前だが、これを着て走ると吸水速乾性が綿100%Tシャツとはまったくちがう。いくら汗をかいても肌に貼り付くことがない。改めてすごいと思った。
ちなみにユニクロや他のカジュアルメーカーのドライTシャツも持っているが、それとも比べものにならない。やはり機能性には優れている。
ところが、ためしにこれを日常で着用してみると何とも不快な蒸れ感がある。
年配の男性が嫌う「ポリエステルの暑さ」とはこのことなのかと実感した。
日常生活なので大汗をかくことはないが、肌に浮いた少量の汗はまったく吸水されていないように感じた。
おそらく彼らは混率が20~30%程度でもそれを敏感に感じとったのだろう。
それと成分表示を見た際の思い込みもあるのかもしれない。プラシーボ効果というやつだ。
何はともあれ、筆者もようやく彼らのいう「暑さ」が少し理解できた。
それでも、大汗をかく人が真夏に着用するTシャツには少しポリエステルが混じっている方が速乾性があって便利だという持論は変わらない。