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南充浩 オフィシャルブログ

続・憤然と席を立つ経営者

2011年2月10日 未分類 0

 先日、2月2日に「日本で一番大切にしたい会社」の著書、坂本光司さんの講演内容をかいつまんでブログ掲載させていただいたところ、顔見知りの方がえらく憤激されているそうである。
どの部分に憤激されたのかよくわからないが、まあ、面白い反応なので今回はその続編を書く。(笑)

2月2日「憤然と席を立つ経営者」

http://blog.livedoor.jp/minamimitsu00/archives/2135426.html

この坂本さんの講演内容を一言でまとめるなら「中小企業は絶対に安易な首切りをするな」に尽きると思う。
坂本さんの挙げた事例によると「81歳の現役社員がいる会社がある。本人が体調がすぐれなくなってきたから退職したいと申し出ると、社長は週に2回でも通勤してほしいと引きとめた」とのことである。

一種の美談だとは思うが、実際自分が81歳社員の立場なら「もう年金も支給されるし、そろそろ仕事することを止めたい」と考える。それに81歳社員が在籍するがために、若年層の雇用をしないのであれば、それも大きな社会問題である。日本の中小企業が定年制なしになれば間違いなく若者の雇用が現在よりもさらに減る。こちらの方が危機を感じる。

また正直なところ「まったく首切りのない企業もどうなのかなあ?ちょっと疑問やなあ」という感想も抱いた。
中には心がけの良くない社員もいるだろうから、首切りをせざるを得ない場合もあろう。まあ、そういう社員を採用した経営者の不明であると言えばそうなのだが。
ちなみに、自分が採用しておいて、その後で「あいつはダメだ」と陰口ばかり言う経営者もいるが、それなら自分の採用責任はどうなのだろうか。

しかし、坂本さんの意見は、一つの見解であるので、やはり資料としては蓄積しておくべきだろうと思う。

坂本さんの講演でもう一つ心に残ったのが
「若者がダメだとか内向きだとか批判ばかりあるが、若者は変わっていない。我々(おそらく、我々世代&我々経営者たち、という意味だろう)が悪い方向に変わってしまった。我々が良く変わる必要がある」という言葉である。

若者批判ばかりしている大マスコミに聞かせたい言葉だ。

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