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南充浩 オフィシャルブログ

バイク用ジョガーパンツとダンボールニット

2021年12月17日 トレンド 0

もう2か月ほど前のことになるが、レビュー記事を書くために久しぶりに綿100%デニムのジーンズを購入した。

と言っても、ユニクロである。

ユニクロの今秋発売のセルビッジレギュラーストレートと、ユニクロUのセルビッジレギュラーストレートである。

同じレギュラーストレートと言っても、穿き比べた結果、ユニクロUの方が少し太目で、股下の丈は短かった。価格はどちらも3990円だが、どちらの方が良いかと問われると、当方はユニクロUをお勧めする。ちょっと太目なので往年のビンテージレプリカジーンズみたいな感じになる。通常のセルビッジストレートも決して悪くはないが、ユニクロUの方が一枚上だと感じる。

で、久しぶりに綿100%デニムを穿いたが、やっぱりストレッチ混でないと窮屈に感じる。

またジーンズは何にでも合わせやすいため、一度穿き始めると、単調な着こなしになってしまう可能性も高い。

この2点が今の若い世代、とくに若い世代の男性に支持されない理由なのではないかと思う。

同じ若い世代でも女性の方がトレンドアイテムとしてジーンズを穿いている姿を多く目にする。

 

一方、ストレッチ混とはいえ、作業服業界ではデニムの上下セットアップがボリュームの売れ筋商品となっている。

また、バイクウェアでもデニムのパンツ、ブルゾンは各社からの注目アイテムとなっている。

メンズカジュアルの中では、往年ほどの支持はなくなったが、作業服・バイクウェアの中ではデニム製のウェアというのは支持されているのだから、どこにその差があるのか不思議である。

作業服とカジュアルの垣根がなくなりつつあることから考えると、今後はバイクウェアと通常のカジュアルの垣根もなくなっていくのではないかと思える。

30年前に免許を取ったまま一度も乗らずスーパーペーパーライダーになった自分の記憶をたどると、昔のバイク乗りというと、レザーっぽい上下もしくはそのツナギにブーツというイメージである。

アメリカンタイプのバイクなら革ジャン+ゴツイジーンズというイメージもある。

ただ、バイクを降りて買い物なり、レジャーなりを楽しむには日常着とは一線を画したスタイルで、まあ、活動しにくいだろうなと感じていた。

しかし、だからと言って、全くのデイリーカジュアルでは、万が一転倒したとき凄まじい大怪我をすることは想像に難くない。ママチャリで転んだだけでもそこそこの怪我をしてしまうのだから。

バイクに乗っているときの安全性のある程度の確保+デイリーカジュアルな見た目

というバイクウェアを求めている人が増えているのではないか。市場としては小さいが。

 

革ジャン+革パンツよりはデニムパンツ、デニムブルゾンの方がデイリーカジュアルに近いというのが、バイクウェアでデニムセットアップが売れている理由なのかもしれない。

しかし、現実のデイリーカジュアルでは、季節性トレンドを除いては若者の間ではジーンズの支持は広がらない(蛇足だが、40代後半~60代の中高年男性のジーンズ着用率は異様に高い)。

また若い層は、ジョガーパンツ、スエットパンツ、強ストレッチパンツなどの「楽な」ズボンに慣れきっているため、恐らくは本音でいえば、安全性の確保ができるなら、バイクに乗る時もジーンズよりはその手のズボンの方を穿きたいと考えているのではないかと、中高年のジジイたる当方は推測している。

そこで、当方と懇意のブルーモンスタークロージングによるバイク用ジョガーパンツという開発は面白いと思っている。

前回は、綿100%裏毛スエットで膝プロテクター着脱式のサンプルを製作したが、膝プロテクターがズレやすい、生地の強度の問題などでサンプルに修正を加えたセカンドサンプルがこの動画である。

チャンネル登録者数が1100人を越えたが、増え方を見ていると、1週間で10人ずつのペースで増えて行っている。

広告収入が月間10万円を越えたら鳥貴族でおごってもらおうと思う。(笑)

 

さて、今回の改良点は

生地を綿100%裏毛からポリエステル・ポリウレタン混のダンボールニットに変えた

である。

 

特に個人的に最近興味を持っているのがダンボールニットという素材で、これはユニクロ・ジーユーのような低価格ブランドだけではなく、セレクトショップに納入するようなブランドや国内デザイナーブランドも盛んに使っている。

綿100%裏毛スエット生地に対して、思い入れのあるファッション好き男性は多いと思う。当方も何となく綿裏毛が好きである。

しかし、綿100%裏毛という生地は着用者からすると不便な点が多い。

生地が薄いと型崩れしやすい。それを防ぐために生地を分厚くすると、洗濯すると乾きにくい。

また、生地が薄いと春と秋にしか着用できず、分厚いと秋に着用するには暑すぎ、真冬に着用すると寒すぎる。

さらに付け加えると、分厚い綿100%裏毛という生地は晩秋、初冬くらいにしか着用しづらいが、この時期に洗濯をするとなかなか乾かない。下手をすると乾くまでに2~3日かかる。真夏ならすぐに乾くかもしれないが、真夏に着用すると暑すぎるので、着用できない。

そして分厚い裏毛はズッシリと重い。

 

これに対してポリエステル主体のダンボールニットは、例えばユニクロが「ドライスエット」と銘打って売っているのを見てもわかるように洗濯しても速乾性がある。(ジーユーはダブルフェイスという表記)

そして圧倒的に軽量である。

生地によっては表面感が「いかにも合繊」という場合もあるが、上手く合繊感を誤魔化している生地も多いし、その「合繊感」を無視すればヘビーオンス綿100%裏毛よりははるかに機能性に富んでいて、扱いやすい。

恐らくこの辺りが評価されて高価格なデザイナーズブランドから低価格なジーユーまで使われているのだろうと思うが、逆に「吊り編み機でどうのこうのしたヘビーオンスな綿100%裏毛」みたいな生地そのものの蘊蓄で売ることは難しいという側面もある。

とはいえ、耐久性にも優れているからバイクウェアとしては合繊ダンボールニットの方が適しているだろう。

釣りウェアがカジュアルに進出した「ダイワピア39」や、作業着のデイリーカジュアル化に次いで、デイリーカジュアルなバイクウェアというのも、もしかしたらセレクトショップあたりに今後は普及するかもしれないと思いながら今週は終わりたい。

 

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