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南充浩 オフィシャルブログ

アパレルビジネス解説系のYouTube動画が伸びないと思う4つの理由

2021年11月4日 トレンド 3

前回、ブリッツワークスの青野社長の記事をお借りして、YouTubeの広告収益の具体例をご紹介したが、コメントをいただいたように、この金額が一律に課せられるわけではなく、ケースバイケースで上下動はあるが、参考の一端にはなったのではないかと思う。

 

 

YouTubeの収益化のリアルな話が紹介されていた – 南充浩 オフィシャルブログ (minamimitsuhiro.info)

 

 

当方がYouTubeを初めて見たのは何年前のことか定かではない。10年くらい前だろうか?その当時は専用番組もなく、どちらかというと、懐かしい歌謡曲やアニメソングがアップされていたので時々聞いていた程度だった。そのうちにユーチューバー人気みたいな報道もあったが、それでも別にゲーム実況なんて見ることもなく(そもそもゲーム自体に興味がない)過ごしていたが、興味のあるアニメ番組や特撮番組がYouTube配信を開始するようになったため、4年前くらいからそれらをパラパラと見るようになった。

圧倒的に視聴時間数が増えたのはやはり昨年春のコロナ自粛がきっかけだ。3月末~5月半ばまでほとんど訪問先もなく、スーパー万代と書店に出かける以外はやることがなくなり、YouTubeを見る時間が圧倒的に増えた。テレビ番組を見ようとは思わなかった。どうせアホみたいなバラエティーとアホみたいなワイドショーしかやっていない。

ちょうど、その頃、YouTube配信を開始した有名人(芸能人、スポーツ選手など)も圧倒的に増えた。コロナ禍の少し前から「これからはYouTubeの時代」と言われていたが、当方は「こんな超有名人が続々と参入したなら、当方のごとき無名の野人では全く見てもらえないだろう」と即座に悟った。

で、1年半見ることに徹してきたわけであり、これからも見るだけだろう。

ファッション系はほとんど見ない。(笑)

何故なら、コーディネイト指南、アイテムレビューにはほとんど興味がないからだ。

見るのは

 

1、犬動画

2、猫動画

3、ガンプラレビュー・製作

4、プロ野球OBの方々のチャンネル

5、歴史解説

6、政治解説(右寄りのみ)

 

という感じである。

 

ファッションビジネス解説・アパレルビジネス解説・繊維業界解説というジャンルは、まだ突出した発信者がおらず、穴場だとは思う。

当方よりも早くにそれに気付いて着手された人たちはいるが、ほとんどチャンネル登録者数・視聴回数が増えていないのが実状である。理由は、作り方が下手くそだからである。もう少し上品な言い方をすれば「多くの人に見られるような作り方をしていないから」である。

上で挙げたようなジャンルでも登録者数があっという間に増えるチャンネルと、踊り場のチャンネルがある。またそこそこ面白いのに登録者数の増えにくいチャンネルもある。

ただ、それらのチャンネルにしても、相当にちゃんと編集されているが、アパレルビジネス解説系はまったく編集のニオイのしない物が多い。

 

1年半見てきて、登録者数の増えやすいチャンネルにはいくつかの共通点があるように感じられるのでそれをまとめてみたい

 

1、放映時間がだいたい5分~15分。長くても30分弱におさめている

2、フリートークに見えるがキッチリと編集されている

3、グラフや字幕、効果音などが挿入されている

4、超美人でなくとも構わないが、そこそこに可愛いい女性が登場している

 

の4点を当方は感じた。

アパレルビジネス解説系はこの4点をことごとく外してしまっているので、登録者数・視聴回数ともに伸びないのだと思って生暖かくときどき眺めている。

まず1から。

アパレル解説系ははっきり言って話が長い。30分から1時間半くらいも放映時間がある。こんなにクソ長い動画を最初から最後まで見る人はほとんどいない。見られるとするなら映画やアニメ、特撮、ドラマと言ったものか、有名ミュージシャンや芸能人のライブくらいである。当方なんてYouTubeの5秒の広告ですら長いと感じ、できれば早送りしたくなるし、ほとんどのトーク番組を2倍速で聞いている。

プロ野球OB関連の動画を見れば、たちどころに理解できると思うが、ゲストを呼んで対談する際、恐らく対談時間は1時間~2時間くらいあるのだろう。それをだいたい1回10~20分に小分けにしてアップしている。

プロ野球OB、特に大物OBチャンネルは担当の編集制作チームがいると思われ、彼らは「長すぎるトーク動画は見てもらえない」ということを熟知しているのだろう。

アパレルビジネス解説系は基本的に話が長くなりがちだが、この点を考慮せずに延々と「俺様の素晴らしい解説を聞け」とばかりに長時間流し続けるのでは、見られることは今後も無いだろう。

 

次に2である。

プロ野球OB関連だけでなく、解説系でもかなりフリートークっぽく見えてもかなりキッチリ編集されており、まるでプロのアナウンサーや芸人がネタを喋っているかのようなものが多い。

しかし、YouTubeにはリアルタイムで中継を流すという「プレミア配信」というものもあるのだが、それで、この手の解説系の人が登場すると、我々と同様に訥々とした喋りを繰り広げている。ということは、いつもの番組は30分くらい話して、そこから「あー」とか「えー」とか要らない部分をカットして15分くらいの長さに編集しているということがわかる。

しかるに、アパレルビジネス解説系のオジサンたちは、編集された気配もなく、一気呵成に淡々としゃべり続けている。ど素人のしゃべりを30分以上も聞き続けられる忍耐力を持った人は現代ではほとんど存在しない。

 

3について。

これはもうそのままである。見られている動画はちょくちょく、効果的に図やグラフ、字幕などが挿入されており、視覚的にも分かりやすくなっている。

「このグラフを見てください」と言ったら、そのグラフが表示される。

一方、アパレルビジネス解説系はほとんどそれがない。そんな分かりにくい動画が見られるはずもないことがなぜわからないのかが、わからない。

見られようと工夫する気が全くないようにしか見えない。

 

4である。

ガンプラでもそこそこに容貌の整った女性がやっている番組は登録者数が増えやすい。バイクでも同様だ。あっきーさんのバイクの番組なんて、その典型ではないかと思う。

 

独ヲタ女子【*アッキーch*】 – YouTube

 

個人的には好感を持ってときどき見ているが、バイクの運転テクニックが上手いわけでもなく、バイクや用品に関して物凄く詳しいわけでもないが、そこそこに可愛い女性がやっているから33万人も登録者数がいる。

また、プロ野球OBでも、オッサンやジジイが一人で話しているチャンネルよりかわいいアシスタント女性がいる番組の方がチャンネル登録者数の増え方が早い。

 

アパレルビジネス解説系はだいたい主役がオッサンかジジイである。オッサンかジジイが一人、もしくは複数で訥々としゃべっているだけで、しかも超イケメンでもない。超イケメンでもないオッサンかジジイの顔をバストアップで1時間とか1時間半も見続けたいような人がどれほどこの世にいるのか。

主役はそういう人でも構わないが、アシスタントに女性を付けてみてはどうかと思う。また、司会をそういう女性にして、主役のオッサンが答えるとかオッサンが対談するとかいう形式にしてみた方がマシではないかと思う。

 

まあ、この辺りを取り入れてみれば、アパレルビジネス解説系は登録者数・視聴回数が増えるのではないだろうか。アパレルビジネス解説系ニッチなジャンルとはいえ、需要も数千~1万人くらいはあるのではないかと思うがどうだろうか。

 

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 comment
  • イトウチュウ より: 2021/11/04(木) 12:47 PM

    久しぶりにアップさせて頂きます。
    私も南さんとは同世代になることから本当に共感を得ています。
    日常ではスーパー万代が最強ですね。(地域差はありますが)

    先日久しぶりに服を購入しました。一年振りでしょうか、、、
    しまむらでのプレミアムライトダウン カーディガン最強の仕様とコスパ2700円でした。胸高まり即座に購入。 ネットでもかなりの高評価の書き込みを見ました。

    この程度の幸せで十分ですね、この御時世。

  • とおりすがりのオッサン より: 2021/11/04(木) 12:59 PM

    【そこから「あー」とか「えー」とか要らない部分をカットして15分くらいの長さに編集】

    なるほど言われてみれば、クッソ細切れで編集している「物申す系」のYouTuberいましたわ。なんで、こんなに細切れなのか?と思ってましたけど、「えー」とか「あー」とかを切ってたのかもしれません。
    以前、トヨタの豊田社長のスピーチが上手いのを解説している記事を読みましたが、豊田社長は「えー」とか「あー」とか一切言わないそうです。
    私もYouTube動画でも作ろうかと色々調べてみると、編集もそうですが、まず撮影が大変ですね。照明も気を使わなきゃならないし、オートフォーカスのレンズの性能も気になるし、音声はやっぱり別にマイクが無いと品質が悪くなるしと面倒くさいことが多すぎますw

  • とおりすがりのオッサン より: 2021/11/08(月) 11:41 AM

    美少女フィギュア系?のプラモ系YouTuberの方がサブアカでネタ動画を挙げてるチャンネルがチープで面白くて見てたんですが、2分の動画を作るのに撮影時間だけで6時間かけてるそうです。
    コレ↓
    https://youtu.be/fSNnNf26Z6A

    その他に合成したり編集の時間入れたら時給いくらになるんだ?って感じですが、まぁ儲けようと思ってやってるんじゃないんでしょうねw
    ちなみに、よく見てる「物申す系YouTuber」のオジサンは広告単価高いらしく、1再生で0.9円くらいと言ってました。そのレベルでも上の動画は3万再生くらいなので、編集入れて多分10時間とか掛けても3万円とかにしかならないんでしょうね。

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