YouTubeの収益化のリアルな話が紹介されていた
2021年11月2日 トレンド 1
当方はブログしかやっていないが、観客を集めるには、今はブログよりも動画、特にYouTubeの時代であることは言うまでもない。
しかし、動画というのは製作にやたらと時間がかかるので、当方はやりたくない。
原稿を書く際のテープ起こし(録音したインタビューを聞きながら、すべてを入力する作業)と多分似たような部分があると類推しているのだが、当方はこのテープ起こしという作業が嫌いである。
なぜなら、やたらと時間がかかるからである。
例えば、2時間のインタビューを録音したとすると、その会話を全て文字に入力するためには最低でもまた2時間聞き直さなくてはならない。聞きながら文字を入力していけばいいが、途中で不明瞭な発音があればまた戻って聞き直さなくてはならないから、単純に2時間では済まない。
動画も同様で、1時間撮影すればそれを編集するためにその1時間を全部見る必要がある。そして、どの部分をカットするか、どの部分とつなぎ合わせるかを考えなくてはならない。
さらに字幕を作ったり、そういう作業も必要になるから、単純に1時間では終わらずそのあと何時間か作業にかかることになる。
動画をアップするとして、撮影に1時間、編集作業に最低でも3時間くらいかかるし、撮影前には大まかな内容も決めなくてはならないから、考える時間も必要になる。
恐らく、スムーズにやれても、内容を考える時間も含めると10時間くらいは必要になるだろうから、週に1本動画をアップすることがどれほど大変かということになり、とてもではないが、そこまでの時間を割くほどの費用対効果は自分には見込めない。だからやるつもりがない。
とはいえ、衣料品業界でも個人、企業ともにYouTubeへの参戦が増えている。
ただ、ほとんどがブランド紹介や商品レビュー、コーディネイト指南であり、ファッションビジネス解説はあまりない。一応あることはあるのだが、50歳以上のオジサンからジジイ世代が長時間ダラダラ無編集に喋っているだけの動画が99%で、視聴回数もチャンネル登録者数も伸びていない。まあ、あんなもんで伸びるはずがないのだが、その解説はまた後日にしようと思う。
さて、そのYouTubeだが、収益化できるというのは多くの人が知っているが、ではどれくらいの登録者数でどれくらいの収益が入るのかという具体的な金額はあまり知られていない。
それを明かしてくれているブログがある。こちらだ。
YouTubeは稼げるのか?!YouTube登録者1,000人のリアルな収益を発表 | ファッションビジネス ・リテールMDアドバイス ・マサ佐藤 (msmd.jp)
このブログでも何度もとりあげているBMCブランドを展開するブリッツワークスの青野社長の記事である。
このさらけ出し方はもうほとんど全裸で道路を歩いているレベルである。それだけにリアルで資料的価値が高い。
非常な長文なので興味のある人はあちらで読んでもらいたい。
今、チャンネル登録者数は1000人強である。1000人を突破したばかりの今の時点での収益はこうなっている。
(広告収益のみ)
・12日間:3,700円
・1日間:308円
・月間予想(30日):9,240円
・年間予想:110,880円
このまま1000人強を維持できたとして、月額9000円、年間11万円なので、個人が小遣い稼ぎをするのならやってみてもイイかもしれない。
ただし、以前にもご紹介したようにYouTubeで収益化できる最低ラインは
・チャンネル登録者1,000人以上
・年間試聴時間4,000時間以上
この2点をクリアできねばならない。
だから、チャンネル登録者数100人とか、そういうチャンネルはよほどの炎上でもしない限り(炎上でその動画の視聴者数が増え、視聴時間が増える)収益化できていないというわけである。
だから、チャンネル登録者数1000人未満のファッションビジネス解説系のオジサンは収益化できていないし、チャンネル登録者数1000人越えた程度のオジサンは月間9000~1万円強のお小遣いを稼いでいる状況にあるということになる。
で、チャンネル登録者数が1万を越えると、まあまあな月間収入が手に入ることになる。
青野社長が月間収益20万円でシミュ―レートすると以下のようになる。
(現状)
・チャンネル登録者数:1,000人
・月間視聴回数:25,000回
・広告単価:0.39円/回(月額20万円)
・目標チャンネル登録者数:x人
・月間視聴回数:512,821回
・広告単価:0.39円/回
月間視聴回数が51万を突破するには何人の登録者数が最低でも必要になるのかというと、
(答え)
目標チャンネル登録者数:20,513人
である。
チャンネル登録者数が2万人を越えると、月額20万円の収入になる可能性が高いといえるだろう。
なぜ、ここで慎重な言い回しを使ったかというと、チャンネル登録者数が全員常に動画を見てくれるとは限らないからだ。
それは当方自身の行動を顧みても明らかである。
当方は、40代以上のプロ野球OBのチャンネルを10個くらい登録しているが、毎回必ず見ているわけではない。あまり興味のないゲストだったり、見出しだったりすると見ない。当方も忙しいのである。
どうでもいい話だが、最近は高橋義彦チャンネルと田尾安志チャンネルがお気に入りである。
となると、青野社長がシミュレートで導き出した2万人に達しても視聴回数は51万回に達しない可能性もあるということになる。
常に確実に51万回を達成するには、チャンネル登録者数は3万人くらいは必要になるのではないかと思う。
一方、チャンネル登録者数が5万人だと、50万円前後、10万人だったら100万円前後ということになる。
当方が登録しているガンプラのクラフタチャンネルなんて25万人を突破しているから、月額収入は300万円前後(200万円以上は確実だろう)あると考えられる。もう動画だけで生活しておつりがくるレベルである。
逆にプロを起用した動画をアップし続けて登録者数が200人台の自重堂なんていうのは、編集も含んだ動画制作費・ゲストへの出演料で6年間赤字を垂れ流している状況にあるといえる。
これからYouTubeに参戦する人、ブランドにはぜひとも参考にしてもらいたいと思う。
そんな自重堂の製品をどうぞ~
10万人登録の56歳元公務員現ニート(司法書士試験合格)って物申す系YouTuberオジサンの動画ちょくちょくみてますが、そのオジサンだと年に300万円くらいな感じのようですよ。広告単価自体も月によって変わるそうで、年末とかは単価上がるようです。
あとは、動画が最後の方まで見られているか最初だけで停止されているかとか、コメント数、高評価低評価の割合、とかなんかでもチャンネルの評価が変わって広告単価に影響あるっぽいです。
なので、単純に登録者数と再生回数だけで収益が比例するわけでもないようです。