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南充浩 オフィシャルブログ

御社は有名タレントほどの知名度があるのですか?

2013年11月15日 未分類 0

 企業やブランドがブログやツイッター、フェイスブックなどのSNSを開始してもなかなか効果が出ない。だからすぐに止める。これに対する対策は?と尋ねられたことがある。

書く内容を改良することはもちろんだが、特効薬はない。
強いて挙げればやり続けることである。

有名タレントの○○がツイッターを始めたらあっという間にフォロワーが5万人になった。
とか
大物歌手の○○がフェイスブックを始めたらあっという間に友達登録が5000人になった。

という話を耳にすることがある。
「だから当社のSNSもすぐに効果が出るに違いない」と考えるのは早計過ぎる。
あっという間にフォロワーが5万人になったのは「有名タレント○○」だからである。
じゃあ御社は有名タレント○○と同じくらいの知名度を現段階で有しておられるのだろうか?
あっという間に5万人のフォロワーを集めるなら、有名タレント○○と同じくらいの知名度である必要がある。

ブログにしてもそうだ。
有名女優の○○のブログだから月間PVが10万以上あるのである。
じゃあ御社や御社のブランドは有名女優○○ほど知名度があるのだろうか?

無名に近い企業やブランドがそれなりのフォロワーやら読者を獲得しようと考えたなら、毎日更新を続けたとして最低でも3年前後は必要だと考えた方が良い。

先日、某肌着メーカーで自社発信について質問を受けた。
あまりにも知名度が無さ過ぎるのでどうすれば良いかという内容だ。
正直に「2~3年費やすつもりでブログを含めた自社SNSを立ち上げてはどうですか?」と答えたが、「上層部はそれに対して時間がかかりすぎるとして却下するだろう」という見通しだった。

上層部の判断は理解できるのだが、肌着業界だとワコール、グンゼという有名企業がある。
純然たる肌着企業ではないが、とくに冬場のヒートテックで抜群の知名度があるユニクロがある。

これらの先行企業は、今後もさらに知名度を高め続けるわけだから、ここで何もアクションを起こさないとその差は広がるばかりである。
上層部や担当窓口は歯がゆいだろうが、SNSを地道にやり続けるべきだと思う。
多額の広告費を費やして、短期間にいくつものメディアにデカい広告を出し続けるなら話は別だが。
そんな費用があるのだろうか?

http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/

たしかに「Facebook」は、商用で使うこともできます。
だからといって、そこに企業ページを開設して、商品を載せたら魔法のように売れるようになるかといえば、そんなことはありません。
たぶん、まったく売れないでしょう。
たとえこまめに1時間ごとに情報を発信したとしても。

ツイッター、ブログ、Facebookなどのソーシャルメディアの目的は「潜在顧客」との「関係作り」だからです。
それにはとっても有効なツールです。

そして、ここが一番重要なところなのですが、「関係性」を作るには、一朝一夕はでは作れないということ。
時間がかかるんです。
中長期的な目で見て、お客さまとの関係を作っていく。
カンタンにいえば、それが目的です。

そういう意味では、即効性を期待するメディアではないということです。
3ヶ月や半年で成果があがるかというと、それはけっこう無理なんじゃないかなと思う。
やり方によっては、できるかもしれませんが。

3年くらいは売上があがらなくてもいいという覚悟がなければやる意味もないのかもしれない。

そのかわり、地道にやっていたら、見込み客との「関係性」ができて、結果、中長期的にみたら、競争力がつくのです。

広告予算、販促予算を削減しているので、何とかソーシャルメディアで解決しようなどと、ゆめゆめ思ってはいけません。
Facebookやブログなどの、ソーシャルメディアは、TV-CMや広告などと同類に考えていると足元をすくわれる可能性があるんです。

でも、やらなかったら、あなたの企業の未来は暗いですけどね。

やっているライバルに、次々とお客さまを奪われてしまうという事態になるでしょう。

これは販促コンサルタントの藤村正宏さんのブログからの引用だが、まさに端的にまとめられている。
財政的に余裕があって即効性を求めるなら、広告費を圧倒的に費やせば良い。
そうではないからSNSを使おうというわけだが、即効性を求めすぎると却って自滅する。「即効性がないからやりたくない」なんて言い続けていたら、先行する有名企業との差は広がることはあっても縮むことは絶対にない。

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