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南充浩 オフィシャルブログ

「脱女子」も当然では?

2013年9月9日 未分類 0

 「もう女子と呼ばないで!」 an・anの「女子」卒業宣言に拍手喝采
http://www.j-cast.com/2013/09/08183151.html?p=1

こんな記事が掲載され、個人的には賛成である。

男子という言葉もそうだが、女子という言葉も子供という意味合いばかりではなかった。
例えば「男子の本懐」なんていう言い回しもあるが、ここでいう男子は男子児童ではない。

近年、「女子会」とか「女子力」とか「○○女子」という言葉が良く聞かれるが、受け取る人によって感じるニュアンスは多少異なるのだろうけど、筆者はこの言葉から「女性」という意味ではなく「女の子」「女子児童」というニュアンスを常に感じる。
そうであるから、大学生とか、大学を卒業して数年くらいした女性が「○○女子」と名乗るのは納得できるのだが、例えば40代が名乗ると違和感がある。
あくまでも個人的な感覚なので、気にならない方がいても不思議ではない。

記事中にもあるように

「ママ女子」

なんて言われると、最早意味不明である。

少なくとも筆者は「母親になっているのに、まだ女子児童気分?」と疑問に感じてしまうわけである。
補足すると、10代後半や20代前半で出産された方がそう名乗るのは違和感は少ないが、30代以上で出産された方が名乗っているとやっぱり何かオカシイなあと感じてしまう。

記事では

誌面ではアラサー(30代前後)の女性を対象にしたアンケート結果が紹介されており、「女子と呼ばれることに抵抗はありますか?」という質問には、47%が「ある」と回答。実は約半数が「女子」と呼ばれることに疲れているというのだ。「女子と言っていいのは何歳までですか?」では平均28.7歳となり、「女子」は30歳手前で卒業するのが無難とした。

と指摘しており、さらに

同誌では、もともとはポジティブな意味合いだったはずの「女子」が、いつのまにか大人になりきれない、なりたくない人たちに都合よく使われていると分析。

としている。

ここも賛同である。
大人になりたくないという気持ちはわからないではないし、筆者も多分にそういう気持ちはあった。
しかし、悲しいことに年々オッサン化していくことは止められない。美容整形をしても完全には止められない。
ならば、どこかで「俺はオッサン」と認めるほかない。
筆者は今、まぎれもないオッサンである。

ただ、今まで散々「女子」を連発してきたan・anがここに来ていきなり手のひらを返すことには驚かされる。
おそらく「女子」という言葉が蔓延し、陳腐化してしまったため、新機軸を打ち出す必要になったということだろう。
ちなみにan・anの創刊は1970年3月だそうだから、当初からの読者ならすでに60代になっており、さすがに女子は自称しにくいだろう。今回の「女子卒業宣言」にはそういう要素もあったのかもしれない。

記事後半では、「40代女子」をテーマに掲げる女性ファッション雑誌「GLOW」にも言及しており、筆者からすると「40代女子?プッ(笑)」という感想しかないのだが、売れ行きの好調さから考えても一定量の支持者は存在する。
ちょうどアンチと支持者が半々というところなのだろう。

しかし、世間一般的に30代後半以降の女性が集まる「女子会」も多く開催されており、「今度、女子会開くんです(笑)」と同年輩の女性に言われると「ハイハイ、女子会ですね(笑)」と応じるように半ば、年齢をボカす言葉として認知されているように感じる。

関西在住の筆者が普段接する大阪の50代、60代の女性は面白がって「私ら女子やから(笑)」と自称することがしばしばあるが、こういう大阪ジョークは好感が持てる。

で、まあ、記事の最後は「大人女子」で締めてある。

個人的にもっとも意味がわからないのがこの「大人女子」という言葉である。
本来の言葉の意味からすると、女子は「女性」を指すので単にわざわざ「大人」を付ける必要がないと思う。「女子」だけでも良いが、ニュアンスが伝わりにくいと感じるのなら「女性」とすべきではないかと思う。
「大人女子」なら言葉が二重に重なっている。

逆に「女子」に「女性」という意味を持たせていないとするなら、ここでの使用法はまぎれもなく「女の子」「女子児童」という意味合いが強くなり、「大人」とは正反対の意味を持つことになる。
もしそうなら「大人女子」という言葉は、意味をなさなくなる。

まあ、そんなこんなで、女子という言葉が中年女性を指す言葉と化してしまい、ある意味で揶揄の対象となった今、雑誌の急速な手のひら返しの態度には疑問は残るものの、「脱女子」というスローガンが登場するのも当然の動きではないかと思う。

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