まず始めるという姿勢が重要
2013年5月29日 未分類 0
以前から、生地メーカーの情報発信の有力ツールの1つにブログがあると書いてきた。
しかし、多くのメーカーのおじさま方は「何を書いたら良いのかわからんからやらない」と仰る。
それについては、「まず書くことに慣れるのが重要なので昼ごはんのことでも、映画のことでも何でも良いですよ」と説明してきた。その代わりに毎日書きましょうとも。
4月からデニム生地メーカー、クロキの方がブログを始められた。
これは初心者の方々にも参考になる事例ではないかと思う。
KUROKI デニムブログ
http://ameblo.jp/yan17bo14/
毎日どころか毎日数本書いておられるので、5月はすでに102本も記事がたまっている。
このペースで行くなら年内に1000本達成も不可能ではないかもしれない。
1000本も記事がたまれば検索でも圧倒的に上位に来ることができる。
仕事のこと以外にも出張で訪れた外国の都市のことや、どうでも良いちょっとしたことなども書いておられる。
そうでなければ毎日数本もアップすることはできないので、それで良いと思う。
ただ、惜しむらくは、とくに業務に関することである。
生地製造のプロが書かれているが故に、説明もプロ向きである。
ちょっと下記のエントリーを題材に見てみよう。
http://ameblo.jp/yan17bo14/entry-11540218856.html
分繊行程後のシート状になったものを全部まとめて、糊付け(サイジング行程)をします。
総本数4,000本の織物があったら、8本ロープで染めた場合は、この糸巻には、
500本の糸がシート状になっている事になります。
糊付け後、全部を一緒にして巻き上げていきます。
これを織機に掛けて、ヨコ糸をいれたら織物になります。
とのことであるが、どうだろうか?
生地メーカーの方はすごくよくわかると思うが、それ以外の業種の方にはちょっと分かりづらいのではないだろうか?
工程の機械の写真も貼り付けられているので、それは非常に貴重な資料なのだが、おそらくデザイナーや小売店関係者なんかにはこの記述ではさっぱり伝わらない可能性が高い。
総本数4000本の総本数とは何か?
8本ロープとは何か?
などをもう少し詳しく説明された方が伝わりやすいのではないかと思う。
しかし、「書くことがあらへん~」と言っていつまでもブログを始めない産地のおじさま方が多い中で、いきなり毎日数本ずつアップするというこの取り組みは大したものだと認めざるを得ない。
あれこれ考えるよりもクロキのブログのように「とりあえずやる」という姿勢も物事には重要だと改めて認識させられる。