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南充浩 オフィシャルブログ

990円に値下がりしたジーユーのアゼニットはお買い得

2020年2月17日 お買い得品 0

子供服では20年前から特に顕著だが、メンズカジュアルでも綿、ウールのセーター類よりもトレーナー(スエット)やフリースの方が着用者が多いと感じる。

これは、恐らく、洗濯や保管が簡単なイージーケア性が評価されてのことではないかと思う。

ウールはもとより綿製でもセーターとなると、スエットやフリースよりは洗濯にも保管にも気を使わなくてはならない。

とはいうものの、当方は綿製や綿主体のウール混セーター類なら普通にネットに入れて洗濯機に放り込む。それで傷んだセーターは今まで一つもない。(笑)

しかし、気を使う人が多いということは理解できるから、その点でスエット、フリースは手軽である。

 

しかし、他者から見た際、スエットやフリースよりもセーター類の方がオシャレに見えやすいと感じる。特に顔が汚くなった中高年はセーター類の方がオシャレに見え、スエットやフリースが似合っていてカッコイイと思えるのは顔の綺麗な若い間だけだと思う。

そんなわけで顔の汚いジジイの当方は、スエットとフリースはあまり着用しないし、あまり所有していない。

部屋着としてなら軽量ダウンを着る。

 

ウールのセーター類は今後、暖冬と原材料費の高騰のダブルパンチで店頭からますます姿を消すのではないかと思うが、2019秋冬の暖冬でこれまでになく活躍したのが綿セーター、綿混セーター類だった。

暖冬とはいえ、最高気温10度程度では何らかの防寒アウターを着用する。その際、ウールのセーターでは暑すぎるから綿セーターを着用することが多かった。

 

そう考えると、暖冬対策としては綿セーター類は着用シーンが増えそうだし、ウール製よりもイージーケア性が高いから、綿製もしくは綿合繊混のセーターは暖冬向けのアイテムなのではないかと感じる。

 

これまで綿セーター類はほとんどがユニクロのセール品で、一部に無印良品のセール品を加える程度の手持ちだったが、一昨年くらいからジーユーのセール品を買うようになった。

最初に買ったのは、記憶によると2018年秋に綿100%のアゼクルーネックセーターを買った。理由は990円に値下がりしていたからだ。

アゼとカタカナで書いてあるが、本来は畦と漢字で書く。多分、ジーユーのは片畦編みだと思う。

この漢字は田んぼや畑の畦道の畦である。

 

で、同じような商品がユニクロにもあるが、ユニクロの場合は軽さを追求するためか、合繊を必ず混ぜる。綿100%やウール100%の厚手の生地は重くなるので、合繊を混ぜて軽量化を図る場合が業界的に多い。単に安物だから混ぜているわけではない。

 

しかし、ジーユーは綿100%で、やっぱり少しずっしり感がある。

一昨年はライトグレーを買ったのだが、スエットを着ないから代わりに何枚か買おうと思って、早1年半が過ぎたというわけである。

 

今回は990円に値下がりした黒のクルーネックと、紺のカーディガンを買った。

クルーネックは定価1990円(税別)、カーディガンは定価2490円(税別)であり、カーディガンの方が前開き仕様にする工賃が高いから定価も高くなっている。

 

 

だから、同じ990円でもカーディガンの方がコスパは高くなるが、このカーディガンはなかなか残っていない。たまたま立ち寄ったジーユーに残っていたので思わず買ってしまった。

 

どちらもゆったりサイズなので、クルーネックならMサイズで十分だが、カーディガンはそれよりもまだ1サイズ大きいので当方でもSサイズでちょうどだった。

 

これまでこの手の分厚いセーター類をあまり着用してこなかったのは、トレンドがタイトシルエットだったからで、これを着て上から羽織れるルーズサイズのアウターを持っていなかったからだ。

しかし、一昨年くらいから結構ルーズサイズのアウターの手持ちが増えたので、持っていない色を買い足したというわけである。

17日、18日は寒波が襲来するらしいが、16日までは4月並みの高気温だったので、一昨年買ったアゼクルーのグレーが活躍してくれた。

まあ、厚手なので20度近くになると暑くて着用できないのだが。

 

それにしても、ジーユーのこのシリーズは先ほども書いたようにコスパが高い。定価でもコスパが高いと感じる。

これだけの厚手生地を綿100%で編んでいるブランドは今ではほとんどないし、特に低価格ゾーンではジーユーだけだろう。

生地の表面の手触りが少しカサカサしていてドライタッチなので恐らく安価な空紡糸を使っているのだろうと考えられるが、それでも他ブランドの追随を許さない。

 

綿糸に詳しい人はご存知の通りだろうが、綿花の繊維の長さを揃えないままに紡績する空紡糸はコストダウンのために生まれた技法である。一方、繊維の長さをわざわざ揃えてから紡績するリング糸は糸値が高くなる。

ドライな手触りが空紡糸で、説明し難いが何となくしっとりしているのがリング糸という感じで当方は見分けている。

大量生産が主流だった80年代のデニム生地にはこの空紡糸が使われており、何となくドライな手触りで、のっぺり色落ちするのが特徴的だった。

だからビンテージファンの間では、以前は80年代製の古着デニムはほとんど価値がないとされていた。

 

 

ジーユーのアゼセーターシリーズは、追加補充するようなことはなく、投入して売り切り御免なので今、無くなればそれでお終いで、また来期の投入になると思う。

それでいて、超限定生産ではないから、店舗ごとに色やサイズがバラつきながら残り、そのわずかながら残った商品が990円に値下げされる。

まあ、そんなわけで、残っているのを店頭で見かけて、サイズや色が合うなら買っておいて損はしない。

ジーユーの銘品の一つではないかと思っている。

 

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