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南充浩 オフィシャルブログ

意味が分からなかった保温性ステテコ

2013年3月21日 未分類 0

 以前から書こうと思っていて書きそびれていたことがある。

ステテコについてなのだが、いろいろ調べてみてもステテコは高温多湿の日本の夏に適合した肌着だとある。
要するに夏向けの肌着とされている。
肌にまとわりつかず吸水性に優れた綿のクレープ生地を使用しているのだから夏向けであろう。

衣類というのは時代が下るにつれて本来的ではない用途を与えられることがある。
肌着だったステテコに色・柄を付けることで、アウターやホームウェアとして利用するのは、その一例だといえる。

そんなわけだが、昨年秋にユニクロから「ヒートテックステテコ」なる商品が発売された。
まだ店頭にも残っているはずなので、実物を確認していただきたい。
看板商品の「ヒートテック」を掲げるくらいなのだから、間違いなく保温衣類だろう。
保温ホームウェアかとも思うが、生地薄すぎることと丈が短すぎることを考えるとホームウェアとしては活用しにくい。それこそフリース上下セットの方が適している。
個人的には保温肌着の一種だと判断している。

本来的な役割から変化することがあるとはいえ、涼感肌着のステテコを保温肌着にする意味がよくわからない。
男性がズボン下に穿く保温肌着なら「ぱっち」があるではないか。ユニクロではヒートテックタイツと名付けられていたはずだ。
ちなみにwikiで調べると「ぱっち」は関西地方だけの呼び名だとあり、全国的に通じると思っていた筆者は大きな衝撃を受けている。

で、男性のズボン下保温肌着をタイツのほかにもう一種類作ることに何の意味があるのだろうか。
ヒートテックタイツは9分丈、膝下丈、膝上丈があり、もう一種類別の膝下丈の保温肌着に存在価値があるとはとても思えない。

2011年の東日本大震災とそれに伴う津波の影響で原発事故が起きた。
そのため、2011年から夏も冬も節電の重要性が再認識され、夏の涼感肌着の一つとして色柄付きのステテコに注目が集まった。

2012年夏も色柄付きステテコは好調に推移すると読んだ肌着メーカー各社が積極的に新商品を打ち出したが不発に終わった。2012年夏に急きょ参戦したユニクロもそれほど販売は芳しくなかったのではないかと推測する。それは夏が終わって、冬が終わろうとしている今でもユニクロの店頭には昨夏発売したステテコがヒートテックステテコとは別に陳列され続けているからだ。

ステテコ向けのクレープ素材の産地である滋賀県湖西の高島産地で尋ねても昨年夏の各肌着メーカーのステテコは苦戦傾向だったという。
某大手肌着メーカーからも昨夏のステテコは予想以上に消化が悪かったため、秋物への商品入れ替えが進まなかったと聞いている。

そのあたりの昨年夏のステテコ商戦不発については

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130318/245175/?P=1

にまとめさせていただいている。

この記事に書いたように女性向けステテコも意味の良く分からない商品だが、2012秋冬に発売された保温ステテコもまったく意味の分からない商品だったと感じた。

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