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南充浩 オフィシャルブログ

「駆け込み需要」は9月下旬の短期間だけ発生するかも???

2019年9月6日 お買い得品 0

9月がスタートしたわけで、今年も残すところ4か月となってしまった。

「あと4カ月しかないと思うか、あと4か月もあると思うかで結果は異なる」とマインド論ではよく言われるが、当方はその手のマインド論が大嫌いである。

来年には50歳になってしまうので、本当にジジイになってしまうのだなあと思う。

 

10月から消費税率がアップするが、バッタ屋の店頭に立っていても「駆け込み需要」は今のところまったく感じない。これまでと買い方はまったく変わらない。

自身の消費を振り返ってみても、「来月から税率が2%アップするから今月中に買わなければ」とはまったく思っておらず、これまでの消費と変わらない。

 

当方は高額品を買う趣味も必要性もないから、税込み1080円が1100円になってもあまり重大だとは感じられない。

だからあえて駆け込み需要しなければとはちょっと思えないままに9月を迎えている。

 

もちろん、バッタ屋という特殊な店舗と自身の特殊な消費行動だけを基準に考えると結論を誤る。

とはいえ、どうも前回や前々回と比べると今回は「駆け込み需要」は今のところ起きていないように感じられる。

 

「駆け込み」がない

https://senken.co.jp/posts/view-190904

消費増税まで1カ月を切ったが、「駆け込み需要が起きていない」という。消費税は創設、税率引き上げのたびに、駆け込み需要とその反動による売り上げ減に悩まされてきた。

 

あくまでも繊研新聞のコラムに過ぎないが、これは各店・各ブランドを取材した総論だと考えられ、信憑性があると思える。

 

一方、先日、日経新聞には「駆け込み需要が活況」という記事が掲載されていて、逆にこちらの信憑性を疑ってしまう。

4Kテレビにダウン…高額品に駆け込み 消費税10%

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49380860T00C19A9EA1000/

 

大手のメディアには時々「飛ばし記事」がある。世論を誘導する目的や観測気球として利用するためである。日経もその例に漏れない。

 

どのあたりからを「高額」と設定するのかは意見の分かれるところだが、衣料品でいえば5万円以上くらいになるのだろうか。

仮に5万円の衣料品だとすると54000円(税込み)が55000円(税込み)になるのだが、5万円の洋服を買う人が1000円を節約したいと思うのだろうか。

10万円のダウンだと10万8000円が11万円になる。10万円台と11万円では、受ける印象は異なるが、実際のところは2000円しか変わらず、10万円の服を買う人が2000円を節約しようと思うのだろうか。

そもそも2000円を節約したい人は10万円の服なんて買わずに、当方のように3990円の服が1990円に値下がりするまで待つのではないかと思う。

 

当方と20年来懇意にしていただいている独立系デザイナーがおられるが、この人のブランドの商品はだいたい2万~7万円である。当方は顧客ではない。(笑)

で、衣料品の原材料は値上がり基調にあるから、何年か前に製品価格を値上げするかどうかという話になった。

もちろん、2万円の商品を4万円にするとかそんな話ではない。

2万5000円の服を2万8000円に値上げするとかそんなレベルである。

 

値上げする方としては売れなくなるかもしれないという恐怖がある。

とはいえ、採算が取れないのにブランドなんて継続する意味もないから、値上げしたのだが、結果はあまり変わらなかったという。

デザイナー氏がホッとした表情で「杞憂でした」と話したことが忘れられない。

2万5000円の服を買う人は2000~3000円を節約しようとは思わないようで、そんな節約志向の人は当方と同様に1990円の服が990円に値下がりするまで待つことを選ぶ。

 

今回の増税に関して「駆け込み需要」が今のところほとんど見られないのはこういう思考があるからではないかと思う。

もしくは景気が後退し始めているかだが、景気の後退は我が国だけのことではなく、世界的な傾向なので悲観する必要はないと個人的には思っている。

97年のアジア通貨危機、2008年のリーマンショックと世界経済はだいたい10年ごとに大不況が訪れているから、そろそろ世界不況が訪れてもおかしくないと考えられる。

 

そんなこんなをつらつらと考えていたが、自身の消費に立ち戻ってみると、9月30日だとどうだろうか。

9月30日に買えば8%、翌日になれば10%の税率である。

なら、9月30日に買うのではないかと思う。(笑)

現在、Amazonで値下がりしているガンダムのプラモデルがいくつかあるが(だいたい1500~3000円くらい)、これは10月に入ってからではなく、9月末までに買おうと思っている。

このセコさが当方の本質である。

1500円に値下がりしているプラモデルがあったとして、Amazonの場合は税込み表示だが、税率がアップするとわずかながら値上がりするだろうと考えられる。

良心的な業者なら1530円くらいになるだろうが、おそらくは1600円を越える表示になると当方は考えている。

となると、わずか1日違いで100円を多く払うのは馬鹿らしいとケチくさい当方は考えており、だから9月末までに買うことになる。

 

自身のケチくさい消費志向から考えると、もしかすると「駆け込み需要」なる物は9月下旬から9月末にかけて発生するのではないかと思っている。

もしも「駆け込み需要」が発生するなら、月末の極めて短い期間に限られるのではないかと思う。

 

当たるも八卦当たらぬも八卦だが、9月下旬に「駆け込み需要セール」をやってみると売れるのかもしれない。

そんなふうに考えている。

 

 

駆け込み需要セール用の幟をどうぞ~

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