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南充浩 オフィシャルブログ

カッコいいワーキングユニフォームはワークマンだけじゃない

2019年7月17日 トレンド 0

一般的なメディアでは、ワーキングユニフォームの話題はワークマン一色だが、実はワークマン以外でも「カッコイイ作業服」というのは増えている。

何度かこのブログで書いたようにワーキングユニフォーム業界全体の特徴として

1、安い

2、機能的

という2点があった。

肉体労働の際に着用する服だから当然傷みが早い。頻繁に買い替えるためには「安い」ということが必須となる。しかし、カジュアルウェアならそれは「嗜好品」だから少々高くても我慢して買い替えるが、ワーキングユニフォームは趣味の服ではない。買い替えるなら安ければ安いに越したことはない。

そして厳しい環境下での仕事が多いわけだから、耐久性も含めての高機能性が求められることになる。

ワークマンに限らず、すべてのメーカーがこの2点を満たしている。

この2点を満たすためには、素材段階からの提携が必要だし、大量生産による製造コスト引き下げが必要不可欠となるため、長らく業界には限られた大手しか存在しなかった。

この辺りは肌着とかスポーツウェアとかジーンズとかストッキングと共通している。

とはいえ、近年、これらの分野でも小規模な新興メーカーが立ち上がっているが、ワーキングユニフォームにもそんな動きが出始めたと感じたのは、繊維ニュースのこの記事を読んだからだ。

 

アイズフロンティア 創業7年目で売上高18億円へ

ワークウエア企画販売のアイズフロンティア(岡山県倉敷市)は創業7年目に入り、人員増加やシステム導入による業務効率化など社内体制の改革を進めている。礒野豊社長は「本流の作業服にも足を踏み入れる」と話し、19秋冬では企業納入向けを意識した商品開発にも着手。2020年3月期は売上高18億円(前期14億7千万円)を想定する。

 

とのことで、この分野にもこんな新興企業が出てきたんやなあと感じさせられた。

 

で、試しにアイズフロンティアを検索してみると、残念ながら企業サイトは出てこず、ここの商品を扱っているウェブ通販ページが多数出てきた。いくつかを見ると、商品デザインもモデル着用の画像もかっこいい。興味が湧いたので他のワーキングユニフォームメーカーの商品もいくつか検索してみたが、やはり同様にかっこいい商品が増えている。

世の中はワークマンのPBだけに注目しているが、ワークマンにもこれら既存ユニフォームメーカーの商品は納入されている。そのうえで、ワークマンのPBと並んでいて違和感がないのだから、既存ユニフォームメーカーの商品デザインもだいぶとカッコヨクなっているということは論理的に考えればわかることである。

今回はそんな各メーカーの商品画像を多めに掲載してみたい。

 

ワーキングユニフォームに詳しい人は読む必要はない。全部ご存知のことばかりだからである。

しかし、普段当方が接している衣料品業界やメディア業界はワーキングユニフォームについてはからっきしと言っていいほど知識がないから、そういう方々に向けてのことになる。

 

https://www.michioshop.co.jp/SHOP/117290/133227/list.html

 

https://www.michioshop.co.jp/SHOP/117290/133227/list.html

 

https://www.michioshop.co.jp/SHOP/117290/133227/list.html

 

 

 

 

アイズフロンティアはこんな感じで、外国人モデルを使った撮影は安易だとは思うが、やっぱりファッション的な見せ方を意識しているといえる。

ワーキングに詳しくない方々は驚くだろうが、実は他社の製品もこれに近い雰囲気が多い。

例えばバートル。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/masumi-shokai/1712z.html

 

例えばアイトス。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/sunwork/005-tb25163.html

 

 

 

 

 

 

 

Amazonにもこの手の商品は実は多数ある。

例えばジーベック。

 

 

 

例えばイーブンリバー。

 

 

 

とざっとこんな感じである。

 

テイストはどうしても統一的になってしまっていて、雰囲気はどのメーカーも似たり寄ったりになりがちだが、一昔前の作業服とはかなり変わってきたといえる。

今、現場で働いている人は、好きかどうかは別としてプライベートでは若い頃からファッションにもそれなりに気を使ってきたと思う。そういう人が、仕事のときに割り切って従来通りの作業服で我慢するかといえばそれはしないだろう。作業服にもそれなりのカッコよさを求めるだろうから、作業服がカッコヨクなるのは当然の流れだといえる。

しかし、よく考えてみると、従来型のカジュアルメーカーは危機ではないかと思う。ワーキングユニフォーム各社は「安く作る」ということと「高機能」ということをずっとやってきているから、あとはそこにデザインを足せば、安くて高機能なカジュアル服がワークマンに限らず作れてしまう。

デザイナーが余りまくっていたり、カジュアルブランドとのコラボが容易となった現在では、デザインを上乗せすることはさほど難しくないだろう。

一方、安く作る仕組みや高機能服を開発する仕組みは、一朝一夕には行かない。

そう考えると、従来型のカジュアルメーカーは今後、ワーキング勢に脅かされるのではないかと考えられる。

 

現在は画一的なテイストの商品が多いワーキングだが、今後はもしかするとテイストの幅も広がるかもしれない。例えばもっとファンシーでかわいい雰囲気のワーキングとか、ナチュラルテイストのワーキングとか、そんな物も発売されるかもしれない。

デザイン性を備え始めたワーキングユニフォーム勢の動向に注目したいと思っている。

 

 

そんなジーベックの防寒ブルゾンをどうぞ~

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