普段のビジネスシーンはユニクロの「感動セットアップ」で十分だと思った話
2019年6月12日 お買い得品 0
早い物で6月ももう3分の1が過ぎてしまった。
今年の6月は、今のところ例年よりも涼しいように感じる。特に朝夕は圧倒的に涼しい。
昼間も恐らくは例年よりも気温が低いのではないかと感じる。もちろん、暑がりの当方にとっては暑いが、その暑さが例年よりもマシに感じる。
驚くことに我が近畿地方はいまだに梅雨入りしていない。これだけ毎日何時間か雨が降っているにもかかわらず。
例年だと6月7日ごろには我が近畿地方も梅雨入りしていたからかなり遅めの梅雨入りで、15日の土曜日が雨なのでそこから梅雨入りするのではないかと勝手に推測している。
アパレル業界に跳梁跋扈するアホなコンサルが「毎年の気温なんて誰も予測できないもん」とか言い出さないように、今の気温推移を記録しておいてもらいたいと思う。
気温推移こそAIを導入して分析しろよって話である。AIというのは膨大な過去データを読み込んでそこから推測するわけだから気温・気候の膨大な過去データを読み込ませればよいのである。アホなコンサルの「気温なんて誰も予想できないもん」とかいう寝言をシャットアウトできる。
それはさておき。
そんな涼しい気温に助けられて、先日久しぶりにスーツを着た。
噴き出る汗も少なめに。
今日は、先日購入したユニクロの「感動セットアップ」についてである。
着用したのは、5月末に購入したユニクロの感動セットアップである。はっきりいえば、普段の仕事で着用するのはこれで十分だと思う。
買ったのは、感動ジャケット(ウールライク)と感動パンツ(ウルトラライト)ウールタイプである。
生地は両方とも当たり前だが同じで、ポリエステル85%・複合素材(ポリエステル)15%の組成で、「複合素材(ポリエステル)」ってなんだろうかと疑問に思っている。
着用してみるとストレッチ性があるからストレッチポリエステルのことかもしれない。
ウールライクというのはウール調という意味で、合繊でありながら、一見するとウールのスーツ地に見えるという意味で、これなら仕事着や冠婚葬祭に着用してもバレない。ちなみにこの「ウールライク」シリーズだが、売り場には何種類かあって、どれを選んでよいのか迷ったし、上下で違う質感の生地を選ぶとスーツとしては着用できないから注意も必要だ。
ユニクロはウールライクのラインナップをもう少しわかりやすく整備したほうがよいのではないかと思う。
喪服にも使えるようにと思って黒を探していたが、今春夏のウールライクのラインナップに黒はなかった。従って、ダークグレーを選んだが、このダークグレーにも幾種類かのウールライクがあって随分と迷ったし、探すのに手間取ってしまった。
ダークグレーならネクタイを黒にすれば葬式に着用できるし、シルバーにすれば結婚式にも着用できる。欧米ではダークグレーがフォーマルスーツである。
話が横道に逸れるが、日本人はなぜか葬式への出席が前提でスーツやシャツを着用することが多い。例えば、97年に業界新聞に入社した際、世の中はカラーシャツブームだった。今でこそ、ピンクや薄い黄色、グリーンなどのビジネスシャツも珍しくないが、97年まではほとんど一般のビジネスマンは白か薄ブルーのワイシャツしか着用できなかった。で、当方もカラーシャツを着ていたのだが、その時に専務に言われたのが「そんな色の着いたシャツでは、急にお通夜に出なくてはならないときに困る」だった。まあ、わからないではないが、急なお通夜というのはどれくらいの頻度であるのだろう?年に1度もないくらいではないのか。
大学生のリクルートスーツが黒に変わったのも、就職氷河期ぐらいからで「喪服も兼ねられてコストダウンできるから」という理由だったと紳士服量販店で聞いた。
閑話休題
購入したのはジャケットがMサイズ、パンツがウエスト82センチだった。裾上げは必要で、まつり縫いなら300円となる。(普通のシングルステッチなら無料だが、さすがにスーツ使用のパンツにそれはない)
5月末になぜ購入したかというと、ジャケットもパンツも期間限定で1000円引きだったからである。ジャケットが5990円⇨4990円、パンツが3990円⇨2990円 となっていたからである。
祖母の満中陰の返しでもらった百貨店商品券が8000円分残っていた(残していた)のでそれを使うために三度、大丸梅田店13階のユニクロを訪れた。
ジャケット+パンツ+裾上げ300円+消費税で合計は8920円だった。
着用写真はこれである。これはまだネクタイをしている時点で、
シャツは4年くらい前に無印良品で1990円くらいで買った半袖シャツ、ネクタイはバッタ屋で100円で売られていたニットタイである。ベルトはジーユーで790円に値下がりしていたもの、白い時計はカシオのタフソーラーで、Amazonで3500円に値下がりしていたもの、である。頭頂部は禿かけているのでカットしておいた。(笑)
こちらはすでに用事が終わって、ビールを飲んだ後である。(笑)
全開したシャツから見えているのは「アバハウス マイセルフ」のオープン時にもらった紺色のタンクトップである。
靴は990円で買ったユニクロUのキャンバススリッポンで、見えないが無印良品の3足890円の「脱げにくいフットカバー」を履いている。
これを買って着用してみて感じたのが、
1、洋服に詳しくない人が見れば、ユニクロかどうかすらわからない
2、ジーユーのセットアップよりはスーツっぽく作られていて仕事やセレモニーにも着られる
3、もちろんカジュアルにも着られる
4、定価でも1万円強、期間限定価格なら9000円弱で買えるというコスパ
5、合繊なのでシワになりにくくメンテナンス・保管しやすい
という5点のメリットである。
何万円・何十万円という従来のウールのスーツは趣味人が着ればよいのであって、ユニフォームとしてビジネスマンが着るのであれば、感動セットアップで十分だと思う。
店頭の商品だとジャケットの着丈は今流行りの少し短めとなっているが、オンラインなら着丈を標準スーツくらいに長くオーダーすることもできるし、パンツの裾上げも股下の長さを指定すればオンラインでできる。ユニクロのオンライン通販は5000円以上なら送料無料なので、百貨店商品券がなくなったので今度からは、オンラインでオーダーして自宅まで送料無料で送ってもらおうと思う。
これであと紺、薄グレーの2色を買い足せば日常のビジネスシーンならほぼ網羅できるし、今後秋冬でウールライクのブラックが発売されたとしたら、それを買えば、日本人がいつも気にかけている葬式だってカバーできてしまう。
ユニクロはあえて「ビジネススーツ」とは謳っていないが、明らかにビジネススーツ需要を狙っていることがわかる。紳士服チェーン店大手4社の苦境が伝えられるが、5つの利点がある感動セットアップに太刀打ちするのは容易ではないだろう。今後、感動セットアップのビジネス需要はさらに広がりそうで、洋服に詳しくない上司ばかりがいそうな業種だと、社内の着用者の何割かを感動セットアップが占めてしまうのではないかと思う。
紳士服チェーン店大手4社はよほど奮起しないとさらなる苦境に追い込まれるだろう。
そんな紳士服チェーン店大手の1社、はるやまのイージーセレクトをどうぞ~