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南充浩 オフィシャルブログ

高額インポートジーンズの市場規模

2012年12月19日 未分類 0

 2005年にブームだった高額インポートジーンズブランドだが、2008年以降ブームは終息した。
けれども、百貨店のジーンズ平場や一部のセレクトショップではいまだに根強い人気がある。
これを指して「高額ゾーンは堅調だ」という人もいるが、個人的な体感としては「堅調」とは言い難い雰囲気を感じる。
堅調ならなぜ「ヤヌーク」は2008年から日本でライセンス生産を始めたのか。
「ヤヌーク」はカイタックインターナショナルがライセンス生産することで販売価格を1万円くらい下げることに成功している。このライセンス生産によって2万8000~2万9000円だった価格が、1万8000~1万9000円程度に下がっている。
そこには2万円台後半の価格帯では消費が維持できないとの判断があったからではないのか?

さて、どうしてこのようなことをクドクドと書いているかと言うと、先日、洗い加工場で「高額インポートジーンズブランドの市場はどれくらいの規模か?」という話題が飛び出したからである。

その洗い加工場の社長と専務は「ピーク時(2005・2006年)は全ブランド合計の売上高が200億円前後」と見ておられた。そして、現在の全ブランド合計の売上高を「70億~80億円程度」とも見ておられた。

彼らの試算が正しければ、高額インポートジーンズブランド市場はピーク時の半分以下ということになる。

これを堅調と見るか、激減と見るかは意見の別れるところだろう。
個人的には「激減」と判断しても良いと考えている。
そして筆者と洗い加工場側と一致したのは「高額インポートジーンズ市場が今後爆発的に拡大することはない」という点である。
70億円が100億円になることはあっても、ピーク時(200億円)を越えるくらいに回復することはないということである。

現在も欧米では毎年新しいプレミアムジーンズブランドが生まれている。
それらは順次日本にも上陸し続けるわけだが、日本国内における高額インポートジーンズ市場というのは、80億円内外の市場を小規模な多数のブランドで分け合っている現在の状態が今後も続くのではないかと考えられる。
しかし、それこそが正しい高額ゾーンの消費の姿だとも思う。

ジーンズに1万9000円以上をためらいもなく払えるという人は少数派なのである。

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