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南充浩 オフィシャルブログ

「高島屋が購入窓口となったユニフォーム」と呼ぶのが正しい

2012年7月30日 未分類 0

 先日、今回のロンドンオリンピックの日本選手団の公式ユニフォームが高島屋だという発表を基に記事を書いたらものすごい反響だったのでいささか慌てふためく今日この頃。(((( ;゚д゚)))

オリンピックを誤変換すると「織りんピック」と出てきて、「これって生地メーカーとか産地組合が使いそうなコピーやなあ(もう使用済かもしれないけれど)」と思ったりもした。

単純に考えて百貨店である高島屋が洋服のデザインをする機能は持っておらず、「なんで高島屋に?」と疑問しか残らないのだが、先日、シナジープランニングの坂口昌章さんの発言をお読みしてなるほどと膝を打った。

「ユニフォームを百貨店に任せたのではなくて、百貨店を通して購入​するという商慣習なんです」

とのことである。

それとほぼ同時に、ブログの読者からお便りをいただいた。

件のユニフォームは、高島屋がデザインコンペを開いて、その結果決まったデザインであるとのこと。
坂口さんがおっしゃるように高島屋は単なるJOCの窓口だったということになる。
自前でデザイン機能を持たない百貨店は知り合いの複数の業者に声をかけてデザインコンペを開き、デザインを決定したということになる。ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!

しかし、これなら「ユニフォームは高島屋」ではなく「ユニフォーム購入窓口は高島屋」ではないのか?
もしくは、「高島屋を通したデザインコンペで決定したユニフォーム」ではないのだろうか?

決してユニフォームを製造した方々の努力を否定しているのではない。
発表のやり方がおかしいのではないかということである。

さらに言うなら、先日も書いたように、欧米諸国では自国のデザイナーもしくはアパレルブランドにユニフォームデザインを発注している。
出来栄えがどうこうという部分もさることながら、自国のファッション産業の知名度を高めるための一つの手法である。
そのデザイナーやアパレルブランドを選定するまでがいろいろと苦労があるのだとは思うが、百貨店が購入窓口という締まらない結果を全世界に報道するよりは、よほど骨の折り甲斐があるのではないだろうか。

国内のキチっとしたデザイナーズブランドやアパレルブランドを起用すべきだという思いは今も変わらない。

JOCのおえらいさんが、デザイナーズブランドやアパレルを知らないのだったら、知名度の高いユニクロでも無印良品でも構わないのではないか。
世界に与える印象は「百貨店を通じた購入」よりもよほどマシである。

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