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南充浩 オフィシャルブログ

ユニクロとポイントの既存店客数が大幅減少

2012年6月5日 未分類 0

恒例の5月度売上速報が発表されたが、ユニクロ、ポイントが苦戦という結果となった。
マックハウスは前年微減で止まり、ハニーズは前年増となっている。

ユニクロは

既存店売上高が前年比10・3%減
既存店客数が同11・9%減
既存店客単価が同1・8%増

ポイントは

既存店売上高が前年比7・5%減
既存店客数が同15・4%減
既存店客単価が同9・4%増

マックハウスは

既存店売上高が前年比1・3%減
既存店客数が同4・7%減
既存店客単価が同3・6%増

ハニーズは

既存店売上高が前年比2・7%増
既存店客数が同1・8%増
既存店客単価が同0・9%増

だった。

とくにユニクロとポイントは売上高云々よりも客数減少が厳しい。
ユニクロは約12%減、ポイントは15%減である。
何度も書いているが各社が発表する「客数」とは「買い上げ客数」のことであり、入店客数ではない。
それ故に、買い上げ客数が12%や15%も減少するということは、消費者はその店の商品をあまり購入しなくなったと見なすことができる。

ユニクロは5月26日~28日までの3日間、昨年までは無かった新規イベント「ユニクロ誕生28周年感謝祭」を開催したにも拘わらずこの減少である。
正直、28周年という中途半端な年数で感謝祭という名のセールを行うこと自体にも違和感があるのだが、もしこのイベントを開催していなかったなら、さらに減少幅は大きくなっていたのではないか。

ユニクロは2010年からファッション性の高いアイテムを廃止して、ベーシック路線に回帰している。
回帰した原因はファッション性アイテムの在庫が多く残りすぎたためとされている。
しかし、ベーシック路線も2年も続けば消費者には飽きられる。飽きられるというよりも毎シーズン買うアイテムがない。
メンズは元来、アイテムの種類が少ないものであるが、ベーシック路線となった場合、本当に種類が限られてくる。
シャツ、Tシャツ、パンツ、ジャケットくらいである。
秋冬ならセーターやフリースというアイテムも提案できるし、防寒アウターも何種類か提案できる。
しかし、春夏では上に挙げた4アイテムくらいしかない。あとは肌着と靴下、雑貨くらいか。

現在のユニクロの売り場を見渡して、「今回ぜひとも買わなくてはならない」というアイテムがあるだろうか?
筆者には見当たらない。
毎シーズン、無地のオックスフォードボタンシャツを買う必要があるだろうか?カラーバリエーションも5色ほどしかないのに。
じゃあジャケット類は?と言われても黒と紺とグレーしかない。そうでなくてもメンズのジャケットはその3色が圧倒的なのに、これ以上同じ色を買う必要がない。

あえて買うとすれば、手持ちのアイテムが傷んでしまって買い替えが必要なものくらいとなる。
そして、ユニクロの売り上げ構成比はいまだにメンズの方がレディースよりも大きいといわれている。
主力であるメンズがこれでは、売上増はなかなか厳しいのではないか。

ましてやユニクロの単体売上高は6000億円を越えている。
さらに国民の96%までが何らかのアイテムを所有しているといわれている。
これ以上、ベーシックなアイテムを日本国民が毎シーズン買うとは到底思えない。個人的には飽和点に到達していると感じる。

国内一兆円構想というが、残りはどこぞのアパレルを買収するしかないと考えている。
(多額の長期有利子負債に苦しむ3000億円規模のアパレルがあるじゃないですか)
もしくは、ファッション性アイテムを1割、2割程度でも差し込むかである。

さて、ポイントだが売り上げ減少幅はまだしもだが、こちらも客数減は深刻である。
ユニクロよりも深刻ではないだろうか。

これまである程度好調に業績を伸ばしてきたが、ここにきて自社の構造的問題が顕在化したのではないかと感じられてならない。

今年1月ごろ、某商社の元社長とお会いした際、
「ポイントは厳しいだろう」と指摘されたが、そのころから水面下では兆候があったのだろう。

ポイントは多ブランドに別れており、月次発表ではどのブランドが苦戦しているのかがわからない。

一方、マックハウスは微減にとどまった。
またハニーズは微増となっており好調と見なしても良いだろう。

5月度だけで決めつけるのは早計ではあるが、ユニクロ、ポイントが大幅客数減少し、
ライトオン、マックハウス、ハニーズが好調に転じてきたことは、消費者のマインドが変化しつつあるのかもしれない。
6月度以降の動きに注目したい。

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