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南充浩 オフィシャルブログ

4ブランドの軽量ダウンジャケット比較(番外編)

2012年2月20日 未分類 0

 先日、モンベル、ユニクロ、無印良品、ジーユーの4ブランドの軽量ダウンジャケット比較の結果報告を行ったが、個人的に興味深かったのが各社のブランド織りネームの有無である。

まず、2990円と4ブランド中で最も定価の安かったジーユーは
襟裏にブランド織りネームとサイズネームがなかった。
これは単純に織りネーム代と縫製取り付け代をカットしたと推測される。
またこれによって、脱いだ後に襟裏を見てもどこのブランドかわからず、一種の匿名性が獲得できている。
「ユニバレ」ならぬ「ジユバレ」を防ぐ効果もある。

襟ネームなし

(ブランド織りネームもサイズネームもない襟裏)

ただし、ジーユーも販売枚数がそれなりに増えてきたので、
ブランドネームを見ずとも、デザインで「ジユバレ」する危険性があるのだが。

それとジーユーは首元のファスナーカバーがモンベル、無印とは逆で右側に付いていた。
これについての理由はわからない。
どなたかご存知の方がいたらご教授いただきたい。
もしかしたらあまり深い理由はないのかもしれない。

首元のファスナーカバー

(右側に付いたファスナーカバー)

次に、無印良品である。
無印良品はずっと以前からサイズネームのみを取り付けてきた。
そのスタンスは今も変わらない。

サイズネームのみ

しかし、近年、Tシャツなどの低価格アイテムにはサイズネームもなく、
襟裏にプリントしてある商品もある。
無印良品の中では比較的高額(6980円)な軽量ダウンにはサイズネームが付けてある。
これはTシャツなど単価が低いとネーム代と縫製代を吸収できないが、高額な物ならコストに吸収できるという考え方なのではないだろうか。

ここはまるっきりユニクロと逆の発想である。

さて、ユニクロだが、定価5990円のウルトラライトダウンの襟裏にはブランドロゴとサイズがプリントしてある。
織りネームを取り付けるという手法ではない。
一方、定価1990円のネルシャツにはブランド織りネームとサイズネームが縫い付けてある。
この関係性は無印良品と逆である。

襟ネームとサイズネームはプリント

ここからは推測だが、原則、織りネームを取り付けるのがユニクロのスタンスだが、
そこそこに高品質素材を使用したウルトラライトダウンは定価5990円に抑えるために、省略してプリントしたのではないだろうか。
さらに、友人が指摘した通り「7グラム軽くさせるための方策」でもあったのではないか。

この思想の違いが、現在のユニクロと無印良品の立ち位置を象徴しているように思えてならない。

モンベルは、定価が1万8800円なので、
ブランド織りネームもサイズネームもあるし、首元にはブランドロゴの刺繍まである。
これは価格的に見ても当然の措置だろう。

襟ネームとサイズネーム
首元には刺繍

今後、軽量ダウンはさらなる低価格化が進みそうな気配である。
量販店やホームセンターには、ジーユーを下回る定価1990円とか2560円とかいう商品がすでに陳列されている。品質的には高くないと思われるが、消費者からすると今後はよほどの上手い打ち出しをしないと、

軽量ダウン=低価格品

というイメージで同一視される危険性が高まってきたように思う。

その以前に、軽量ダウンでイオンやイトーヨーカドーなどの量販店が参入したことで、この商品群は終焉を迎えたとも考えられる。
保温肌着などはすでにその兆候が出ている。
ユニクロのヒートテックが量販店商品の中ではもっとも高額になってしまっている。

量販店各社が参入すると「その商品が終わる」という状況は、これからも変わることがなさそうだ。

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