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南充浩 オフィシャルブログ

リーバイスに復調の兆し?

2012年2月2日 未分類 0

 1月25日の繊研新聞によると、12月、1月と「リーバイス」が好調に推移しているという。
記事によると、12月に「501」を軸とした新たなクラシックモデルを投入したところ、1月までの売り上げは前年同期比60%増以上だという。商品の価格は1万1550円以上。

日本で「リーバイス」を展開するリーバイ・ストラウス・ジャパン社の決算は11月期であるから、12月の新年度開始とともに好調な出足だといえるだろう。

ただし、記事は「売り上げ」としか書いていないため、金額ベースなのか本数ベースなのかが少しわかりにくく感じる。もし、金額ベースであるなら「売上高」と書いてもらいたかった。

記事によると、今後はブランドの高級化路線、プロパー販売重視のビジネスモデル構築を進める。とある。

同社の斎藤貴社長はかつて「ラコステ」を日本で展開するファブリカの社長を務められていた。
その昔、15年ほど前までは「ラコステ」というとポロシャツの単品専業ブランドと、世間では認識されていた。
筆者はいまだに「ラコステ」はポロシャツブランドというイメージが払しょくできず、「ラコステ」でブルゾンやパンツ類などを買おうとはなかなか思えないのだが、実際はこの15年間でトータルブランドへと完全に脱皮できたと感じる。

「リーバイス」のブランド知名度は高いが、世間的に見ればやはり「ジーンズ専業ブランド」というイメージだろう。
もちろんトップス類を作られていることは存じているが、Gジャン類、ネルシャツ類、Tシャツ類以外はあまりバリエーションがなくファッションブランドとは雲泥の差があることも事実である。
今後、さらにブランド価値を高めるためには、「ラコステ」と同様にトータルアイテムを展開するファッションブランドへと進化することが望まれる。

そういう観点では、元「ラコステ」の斎藤貴社長は適任なのだろうと考えている。

新年度から明るい兆しが見えたが、手放しでは喜んでいられない。
リーバイ・ストラウス・ジャパンの24年11月期連結は

売上高97億円
営業損失9億円
経常損失8億5500万円
当期損失9億2000万円

と見通している。

23年11月期連結よりは赤字幅が縮小しているとはいえ、まだまだ楽観視できない。

また、「リーバイス」ブランドはこれまで本国の度重なる意向の変化に翻弄されてきたのも事実である。
ジャパン社の政策も5年間継続されたためしがない。
ジャパン社の歴代社長も2~3年で交代を余儀なくされている。

今の斎藤社長の方針は、高付加価値化であるため、すぐに成果が見えにくい。
米国本国が短気を起こして路線変更しないことを祈るばかりである。

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