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南充浩 オフィシャルブログ

情報に引きずられるのは危険

2012年1月13日 未分類 0

 さて、早いもので、15日で松の内が終わる。
年々正月らしさを感じられなくなるのは、年老いたせいだろうか。

今年の正月バーゲンで、大阪では梅田のルクアと、難波のなんばパークスが1月2日の午前9時半オープンにした。バーゲン初日はどこもがオープン時間を通常よりも早めるので珍しくもないが、なんばパークスがルクアに対抗意識を燃やすことは、はたして正しいことなのかと、ふと疑問を感じた。

ロケーションを考えてみたい。
ルクアはJR大阪駅直結で、駅横・駅上に位置付けられる。
一方、なんばパークスは、地下鉄難波駅と南海電車難波駅の駅近郊とはいえ、やや離れて位置する。
おそらく駅から10分近く歩くことになるだろう。

ルクアはJRで降りたお客がそのまま、立ち寄りやすい。
もちろん目的買いの人もいるだろうが、興味本位で覗く客も多い。
来場者数の多さがそれを物語っている。

大阪駅_東面写真

なんばパークスは駅近郊とはいえ、10分前後歩かなくてはいけないし、何となく奥まった場所にある。
乗降客が通りすがりできるようなロケーションではない。
ほとんどの来場客が目的買いであると推測される。

必然的に、ルクアは通りすがりの乗降客も取り込めるような万人受けするような品ぞろえ、ブランドラインナップにならざるを得ないし、なんばパークスは、テイストなり客層なりを絞り込んで、目的買いの消費者をリピーターにする戦術を採らざるを得ない。
ブランドラインナップは当然ルクアとは差別化する必要がある。

客の年齢層や所得が違うかもしれないが、ルクアと同じような性質を持つのは、
難波地区だと高島屋大阪店や、なんばシティの駅寄り部分ということになるだろう。
どちらも駅直結で、不特定多数の乗降客が立ち寄りやすい。

新聞などの報道で「ルクア好調」が伝えられると、どうしてもそちらを意識したくなる気持ちはわかるが、
ロケーションからくる商業施設の性質はまるっきり異なっている。
それらを無視して、なんばパークスがルクアを志向することは、方向性を誤る可能性が高い。
下手をすると、「迷走状態」に突入する危険性すらある。

情報過多な現状だからこそ、自店の強みと弱みをはっきりと認識した施策を打ち出さないと、明後日の方角に向かうことになる。
情報を拾うことは大切だが、情報に引きずられすぎるのは危険である。

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