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南充浩 オフィシャルブログ

ファッション業界の「欧米至上主義」は現実感が乏しすぎる

2011年7月14日 未分類 0

 日本でメンズファッションが隅々まで浸透しないのは、メンズファッション雑誌のせいではないかと思うことがある。
メンズファッション雑誌もいくつかの系統があるが、レディースに比べて市場が小さいせいか雑誌の数自体が少ない。

ストリート系雑誌は、ストリートファッションが廃れたこともあり、全盛期をとっくの昔に過ぎてしまった。
やはり「メンズノンノ」あたりは変わらぬ強さがある。あまり好きではないけれど。
一方、年配向けの雑誌といえば「LEON」「メンズEX」「メンズクラブ」「SAFARI」「オーシャンズ」あたりになるのだろうか。

6月25日に発売された「メンズクラブ」ではスーパークールビズのドレスコードを雑誌として提案している。
他のファッション雑誌ではあまり見かけない企画なので、この企画を組んだこと自体は非常に高く評価できると思う。
中身を読んでみると、これまで通りの「欧米ファッション墨守」の主張が繰り返されているだけであり、まったく実状と乖離しており評価できない。
何十年来と変わらぬ年配向けファッション雑誌の「欧米ファッション墨守」主義が、あまりに現実にそぐわないため、逆に年配男性をファッションから離れさせているのではないかと思う。

この号の58ページにセレクトショップスタッフ4人による座談会がある。
出席者はビームス、エストネーション、トゥモローランド、シップスの各店スタッフ。
例えば「半袖シャツはリゾートシャツであり、欧米ではビジネスにおいては長袖シャツが絶対だ」という主張がある。
これなどはアホらしくて話にならない。
これまでのように室温24度くらいにエアコンが効かせられるのであれば、長袖シャツは寒さ対策にも必要だろう。ところが現在の室温設定は28度であり、外の気温が34度にもなれば室内温度は30度にも達する。
こんな室温で「欧米のビジネスシーンは長袖が絶対ですから。(キリッ)」とか言いながら、汗だくになっているオッサンが事務所にいたら、うっとおしいを通り越して滑稽でしかない。

ちなみに、今日、7月14日のパリとロンドンの最高予想気温はそれぞれ
パリ20度
ロンドン21度

である。
クーラーなしでも「ビジネスでは長袖ですから。(キリッ)」と言える気温である。
逆に「長袖を着ないと肌寒いですから(キリッ)」というところだ。

関西圏は気温34度、湿度70%以上で、高温注意報が発令される見通しであるが、
それでも「欧米ファッション墨守」しなければならないのだろうか?
もしわけないが、まったく墨守する気にもなれない。

「欧米墨守主義」のメンズファッション関係者に聞きたい。
日本の気候はパリやロンドンと同じですか?

こんな主張ばかりしているから、年配男性は、アホらしくてファッション雑誌を読まないし、
ファッション業界の提案から顔をそむけるばかりになる。
減量中のボクサーではないので、わざわざ汗の量を増やす服装など、だれも自主的にはしたくないのである。

ファッション関係者の「欧米至上主義」が日本人男性のファッション化を著しく阻害していることを自覚した方が良い。

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