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南充浩 オフィシャルブログ

ファッションサイトも文字による説明が不可欠

2011年7月13日 未分類 0

 ファッション、繊維関連のHPで以前から感じていたことなのだが、あまりにも文字による説明が少なすぎるのではないだろうか。もちろんそうでない企業、ブランドのHPもあることは承知しているが、商品写真とモデル着用写真だけをズラっと貼り付けているだけというブランドのHPも少なくない。

もう、6年ほど前になるだろうか。
地元から自動車で40~50分の商工会議所が主催する独立起業セミナーに参加したことがある。
白状すると、年間事業計画書の作成時点で付いていけなくなってしまったのだが、
そのセミナーに、インターネットでパンを通販しているという若い女性社長が講演された。

http://www.recette.co.jp/index.html

ルセットというパン専門店サイトである。
サイトによると、田中明子社長はその後、社長を退任なさって、現在は別の方が社長を引き継がれている。
2005年のことなので、今から思えばインターネットの接続環境はずっと悪く、
ネット販売が今ほど盛り上がってはいなかった。
余談になるが、インターネット通販の夢展望もちょうどそのころから本格展開を開始しており、両社とも接続環境は悪いが、インターネットという新しい媒体に幾ばくかの勝機を見出していたのだろうと思う。
相当にバクチ的要素もあったのだろうけど。

で、その田中明子・前社長は、インターネットでの販売方法について
「インターネット通販では試食してもらうことはできないので、商品の良さ・こだわりをとにかく文字で書きまくることが重要です。『あまり文字を書きすぎたら消費者は読むのが面倒なのでは?』とおっしゃる方もいらっしゃいますが、興味を持ったお客様は文字数が多くてもきちんと読んでくださいます」
とお話になられたことが今も記憶に残っている。

時代は下って、今年3月にマザーハウスの山口絵理子社長をインタビューする機会があった。
取材前に、予習するため、HPを開いたのだが、とにかく文字量が多い。
社長にも白状したのだが、一部読み飛ばした部分もある。

http://www.mother-house.jp/

とくに会社沿革に相当する「マザーハウス・ストーリー」は膨大な文字数である。

山口社長にも確認したのだが、先のルセットと同じ考えによって、ストーリーが詳細に説明されている。
ただ、山口社長によると「当社の商品は女性向けが主体です。物のスペックではなく、女性はブランドや会社のストーリー、主催者個人の思いやストーリーに共感する要素が強いと思います。だからブランドストーリーを詳細に書き込んでいます」
とのことだった。

男性は商品のスペックや物作りの工程などに共鳴するが、女性は企業や主催者のストーリー性に共鳴する。

そういう意味ではルセットはやや男性的、マザーハウスはブランド名通りに女性目線であるといえるのではないだろうか。

さて、この両社ほど文字による説明を大切にしているブランドが衣料品業界でどれほどあるだろうか。
商品説明という点に関してはユニクロのHPがトップレベルだと考えている。それ以外のブランドはユニクロにも遠く及ばない。
これが通常の店舗販売なら、販売員や店長が語れば良いが、HPでは誰も語ってくれない。
だから文字が必要になる。

本当に自社のスタンスや商品の良さを、キチンと説明できているのか、もう一度自社のHPを点検することをお薦めしたい。

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