一番ファッションに夢を持っているのは「ハートキャッチプリキュア」?
2010年10月22日 未分類 0
繊維、ファッション業界で多くの人と触れ合うと「ファッション」というものに夢や希望を持っていない人が多い。自分もそうなのだが。
ファッション専門学校への入学希望者が減少し続けているのもその表れではないかと思う。
アパレル各社を長い間見ていると、大きな成長を遂げた企業が例外で、ほとんどが中小、零細にとどまるか、または10年以内に消滅していく。大企業に成長を遂げてもいずれ縮小、経営統合、消滅する運命が待ち受けている。
アパレルやファッション産業に夢や希望があったのは80年代のバブル期までのことで、今の50歳以上でないとその当時の熱気やムードはわからない。40歳の自分が就職する直前でバブルは崩壊していた。
もちろん、今の20代でもファッションに夢を持って新たに事業を起こす人たちもいる。バブル期や高度経済成長期ならあっという間に百億円くらいになれたかもしれないが、現在ではそれは難しいだろう。
バブル期や高度経済成長期よりも慎重で、考え抜いた戦略が求められると思う。
そんな状況を見ていると、ファッションへの夢や情熱を一番まじめに訴えているのは「ハートキャッチプリキュア」ではないかと思えてくる。
ファッション部の部員を増やし、8か月くらいかけてファッションショーの準備をしている。当たっている部分も外れている部分もあるが、ファッションの素晴らしさを説いている。
だから意外に業界のおじさん、おばさんもこの番組を見ているのではないだろうか。
でも、やっぱり思う。「ハートキャッチプリキュア」のキャラクターみたいな考え方でこの業界に入ってくると、大きくなる前に潰れてしまうだろうなあ。