ブランドロゴ入りの襟ネームを復活したユニクロ
2011年6月9日 未分類 0
ツイッターを通じて知り合い、その後交流させていただいている@funkfumi氏に教えてもらったのだが、
1990円のオックスフォードシャツに「ユニクロ」ブランド名の襟ネームが復活している。
さっそくユニクロのHPに行くと、メンズのオックスフォードシャツのディテールアップで、
襟裏にくっきりと「ユニクロ」ネームが縫い付けられているのを確認できる。
その仕様についての感想は「ダサッ」の一言しかないのだが、
実はけっこう感慨深いものがある。
ユニクロがブランドロゴ入りの襟ネームを廃止したのは、今から7年ぐらい前のことである。
それまでは「UNIQLO」という横書きの紺色の襟ネームが縫い付けられていた。
玉塚元一さんが社長に就任されてしばらくしてから襟ネームが廃止になった。
やや不確かな記憶なのだが、今のジーユーの位置にあったユニクロの前心斎橋店オープン内覧会の会見で、自分が玉塚・元社長に席上質問したことがある。
玉塚さんは「良く気が付きましたね。誰にでも利用してもらいやすくするためにブランドロゴ入りの襟ネームを廃止しました」とお答えいただいた。
当時はフリースブームの反動から「ユニクロ」ブランドは「ダサい」「安物」というイメージが世間に蔓延していた。
「ユニバレ」などという言葉もできたくらいである。
売上高の規模は別として当時のユニクロは「ブランドイメージ最低」だった。
それから7年を経過して「ユニクロ」ブランドの襟ネームが復活した。
これは現経営陣の自信の表れではないだろうか。
「もう恥ずかしくないブランドにイメージチェンジできた」「ファッション化に成功した」
という多少の思い込みも含めたメッセージだろう。
しかし、個人的には「ユニクロ」襟ネームはない方が良いと思う。
例えば無印良品はいまだに「無印」襟ネームはなく、M、Lなどのサイズ表記だけのままである。
この方が匿名性が高いし、他社ブランド製品との組み合わせもしやすい。
ユニクロの当初のコンセプトである「ファッションの中のパーツとして使いまわせる」ことを貫くのであれば、
サイズ表記だけにする方が、理念に即している。
これまで、ファッション化を志向するときにユニクロはロクなことにならなかったのだが、今回の決断はどうなるのだろうか?