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南充浩 オフィシャルブログ

売れない通販サイトの共通点

2016年7月7日 お買い得品 0

 夏のバーゲンセールが開始されたが、結局、実店舗で買ったのは、ユニクロのドライタックイージーパンツと明細柄のウルトラストレッチチノだけだった。残りは全部ユニクロのオンライン通販で買った。

セール時期にかこつけて、以前から興味があったスペルガの防水スニーカーを買ってみた。
これも実店舗ではあまり見かけないので、オンライン通販で探すことにした。

以前に発売が報道されたときから興味を持っていたが、その記事では定価は6800円(税抜き)だったはずで消費税を加えると7000円を越える。

定価で買うのは嫌なのでオンライン通販をいろいろとググったが、感触では9割がたは定価販売している。
あと、なぜかレディース向けの販売が多く、メンズサイズを取り扱っている通販が少ない。
本来はユニセックス対応で、大きさによってメンズとレディースを使い分けるはずなのだが。

そんな中でメンズサイズを扱っていて、定価よりも安いところを見つけた。

http://item.rakuten.co.jp/shoex/sg0219_s760aj9018?scid=af_pc_etc&sc2id=246644862

ここである。
税抜き5780円。税込みで6242円。
ウェブ検索をした範囲でいうと、国内最安値ではないかと思う。

IMG_1453

カラーはこの黄色しかない。
黄色を敬遠する人は多いが、筆者は黄色が好きだ。
意外に合わせやすい色である。

逆に筆者が苦手なのはオレンジで、どうにも他の色と合わせにくいと感じる。

購入手続きをしたのが7月1日の夜で、到着したのが7月6日だったから土日を挟んで5日で到着した。
ヨドバシカメラの恐るべき速さとは比べ物にならないがまず標準ではないかと思う。
ちなみにユニクロは7月1日に購入し、到着したのが7月4日だった。
昨年秋に買ったときは到着まで5日くらいかかったので、今回は土日を挟んだ割には速かった。

が、昨年秋はよほど混雑していたのではないか。
以前にユニクロのオンライン通販を利用した時もだいたい2,3日で到着していた。

ヨドバシカメラとかアマゾンプライム会員とかの恐るべき速さに慣れてしまっている人は遅いと感じるかもしれないが、3~5日到着は十分に速い。

本来、靴は試着してからでしか買わないが、今回は5月にスペルガのキャンバススニーカーを買っているので、試着しなくてもおおよその大きさはわかる。
しかもモデルは2750で両方とも同じ形である。
キャンバスが43(27・5センチ)なので、それと同じ大きさを買った。

一応試着をしてみた。
アッパーからソールがすべてポリウレタンによる一体成型になっている。
ゴム長靴の短い版を連想してもらえればだいたい感触が分かるのではないか。

ちょっと雨や雪の日以外には履きづらい。
雨の日にどれほどの防水性があるのかを今後試してみたい。

一つ気になったのが、なんか変な甘い匂いがすることである。
これはたぶんこのポリウレタン剤の匂いだと思う。

商品のレビューにも「甘い匂いがします」と書かれてある。
使っていくうちに匂いは消えていくのだろうか?

ところで、筆者はあまりネット通販を使わない方だが、利便性と効率性を考えると状況によっては使うようになった。
たとえば

1、実店舗で欠品している場合(ユニクロのドライライトウェイトジャケットの場合)
2、実店舗で取り扱われていない場合(スペルガの防水スニーカーの場合)
3、オンラインの方が安い場合(HGUCユニコーンガンダムデストロイモードの場合)

である。

5月にも防水リュックをネット上で探し求めたこともあった。

何品か買うと、使いやすいサイトと使いにくいサイトの差がより明確にわかるようになってきた。
5月に防水リュックをアマゾンで検索していたら、同じアマゾンに出品しているメーカーでも説明が分かりやすいメーカーと、すごくわかりにくいメーカーがあることがわかった。
結局購入したのは分かりやすいメーカーで購入した。

一方わかりにくいメーカーの特徴は

1、イメージ写真掲載に終始している
2、商品説明や商品のスペック表示があいまい
3、あまりにも説明が少なすぎる

などの共通点がある。

説明書きがほとんどなく、書かれてある説明文もあいまいさに終始し、そして商品のかっこいい写真掲載に終始しているようなサイトは使いにくいので、絶対に買わない。

おそらくサイトを作っている方は、「カッコイイ写真」をたくさん掲載すれば購入頻度が上がるとか、ウェブに長文を書き込むのはダサいとか、そんなふうに考えているのではないかと思う。

しかし、その思い込みはすべて不正解である。
単なる妄想に近い思い込みに過ぎない。

自分がオンライン通販で買う立場になって考えていない。
以前に試着したことがあるようなユニクロのようなブランドならそういうサイト作りでもある程度は売れるだろう。

なぜならこまごま書かれていなくても、以前に試着したことがあったり、店舗数が多いから出かけて行って実物を見ることもできるからだ。

しかし、国内にあまり流通していないようなブランドや実店舗での取り扱いが極端に少ないブランドの場合、説明文が少なかったりあいまいだったりするような商品を「買おう」と思うような消費者はほとんどいない。
いくら写真がかっこよくてもそんなものは見たら終わりである。

カッコイイ写真を掲載しただけの通販サイトなんて売り手側・作り手側の自己満足オナニーに過ぎない。

どういう材質を使って、どういうサイズ感で、どういう機能があるのか。
生地の厚さはどれくらいか。

こういうことをキチンと説明していないような商品を買いたいと思うような消費者がどこにいるのか。
自分が買う立場なら写真だけのサイトで買うのか。

そういうサイト作りをする店舗、ブランド、それからそういうサイト作りを勧めるコンサルタントや外注業者は間違いなく今後消え去る。
数年後には消えている業者は案外多いのではないか。




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