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南充浩 オフィシャルブログ

合わないなら無理にブランド物を買う必要はない

2016年1月29日 安物コーディネイト 0

 今日はお気楽に。
早いものでこの土日で1月も終わる。
年々、月日が過ぎるのが早く感じられる。何歳で死ぬことになるのかわからないが、この分なら寿命が尽きるまではあっという間に過ぎ去りそうだ。

ユニクロのウェブサイトを見ても、ライトオンのウェブサイトを見ても、今週末はあまり目ぼしい物がない。

そういえば、先日、久しぶりに天神橋筋商店街の在庫処分屋(通称バッタ屋)で、スエット生地のジャケットを買った。値段を見ての衝動買いというやつだ。

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ブランド名は「NOTHENTIC」と書いてあり、どこかでこのデザインを見たことがあるのだが、ネットをググってもこのブランドの詳細は出てこない。
下げ札が少し黄ばんでいるから何年か前の商品なのだろう。

税込1000円で売っていた。

組成はポリエステル65%・綿35%で、洗濯をしても綿100%よりも早く乾くだろう。
8年くらい前にユニクロで値下がりして買った綿100%の黒のスエットジャケットがだいぶと赤褐色っぽく退色していたから、その代替品にするつもりである。

ところでみなさんは買い物をするときに「あのブランドのあの商品のあの色柄が欲しい」と思って買い物をされるのだろうか?
それとも「似たような物で安い物があればそちらでも良い」と思って買い物をされるのだろうか?

筆者は圧倒的に後者である。

正規品を定価で狙いすまして買ったのは11年前のラベンハムのキルティングジャケットくらいである。
当時は29000円くらいだった。今はもっと値上がりしている。
欧米ブランドは円安だろうが円高だろうが関係なしに自社の都合で値上がりし続ける。
なんともいえない欧米の強欲さをいつも感じる。

それはさておき。

それ以外のアイテムで「狙って」買うことは10年前からはほとんどない。

今冬セールでパンツを買ったが、黒の細身のストレッチパンツを買いたいと思っていた。
ブランドははっきり言ってなんでも良い。
でもちょっとだけ素材は気になる。あんまり肉薄すぎるのは嫌だし、ポリエステルの配合率が高いのも嫌だ。
でも綿100%も嫌だ。なぜならストレッチ素材に慣れたので綿100%の細身のパンツはしんどくって穿くのが苦痛だからだ。

そんなわけで綿主体でポリウレタンが少し含まれている物が好ましい。

値段は安ければ安いほど良い。

最初に無印良品を思いついた。
ウェブ通販を見ても、店舗を2,3店回っても売り切れている。
元値が3900円くらいでそこからセール時期は3割引きである。

じゃあ、代替品を模索する。

その結果がジーンズメイトである。
ジーンズメイトでエドウインのダークグレーのストレッチパンツを買った。
1万円の定価が半額の5000円だった。
30%割引チケットを見誤って結局5000円で買ったので、想定よりも1500円のマイナスである。
少し落ち込んだが、まあ、エドウインの日本製が5000円なら納得の価格である。

ついでに別の日に、ジーンズメイトで、半額に値下がりしていたPB「ブルースタンダード」の黒いストレッチパンツを買った。これはやや光沢のある綿サテン素材で、ライトの当たり具合では黒より少し浅い色合いに見える。
定価6000円が半額で3000円。そこからさらに30%オフで2100円になった。
まあこれはお買い得だったといえる。

いつもだいたいこんな感じで買う。

あるブランドの商品をすごく欲しいと思っても、金がないから買えないという場合が多い。
次に資金を用意したものの、そのブランドの商品はサイズ感が合わないという場合も多い。

筆者の場合は太ももが太いので、スキニーパンツなんかはレオタードみたいになってあまりにもオカシイ。
流行ブランドは得てしてタイトすぎるシルエットのものが多いから試着をしてみて諦めることが多い。

ここで頑張ってそのブランドを穿いたとすると、「買えた」という満足感はあるかもしれないが、レオタードみたいなムチムチピチピチの足をむき出しにすることになる。
それがカッコイイか悪いかを第三者的視点で考え直してみる。

スラっと脚の細い人がピタピタのパンツを穿いているのは確かにカッコイイ。
しかし、サッカー選手とかラグビー選手がピチピチすぎるパンツを穿いている姿はかっこ悪い。
やっぱり太ももに適度なゆとりがないとレオタードみたいになって不恰好である。

ということを考え直すと、無理にそのお目当てのブランドを買う必要はない。
わざわざ高い金を払って不恰好になるようなものだからだ。
少なくとも筆者はそう考える。

となると、自分の体型と収入に合ったブランドで代替品を見つける方が効率的である。
少々細部のデザインが違っていても構わない。
どうせ筆者のようなオッサンの体の細部までジロジロ見る人はいない。
筆者だってオッサンの細部なんて気色悪いからジロジロとは見ない。

今回のスエットジャケットも価格が1000円だったし、ディテールがテイラードとは異なっていたが、テイラードっぽく見えるのでそれで良いという判断である。

〇〇ブランドの高額なケーブル編みの綿セーターはたしかに素敵だが、黒とか紺とかグレーとか白とかそういうベーシックな色ならユニクロのコットンカシミヤセーターで良いのではないか。
もちろん、そのサイズ感が体型に合うならという前提である。
〇〇ブランドの方が体型に合うならそちらを買うべきだろうが、合わないなら合う方を買うべきだし、両方とも合うなら安い方で良いのではないか。

サイズ感と色合わせさえ間違えなければ、かなりの破格値でそれなりのコーディネイトが楽しめる。

そして低価格ブランドはますます見た目は、通常のブランド品と見分けがつかなくなっている。
今後、さらにその傾向は加速するだろう。

昨年から大手アパレル各社は経営悪化から大量の社員を解雇している。
それらの多くを低価格アパレルが再雇用している。
また、リストラを免れて残った社員でも雇用形態の悪化から自主退職し、条件の良い低価格アパレルへ移っている。
となると、それらアパレルのノウハウがごっそりと低価格ブランドに移ってしまうということであり、商品の見た目は同等になるだろう。
もしかすると低価格アパレルの製品の方が見た目は良くなる可能性だってある。

そうなればますます、効率的な代替品の流通量が増えるということであり、よほど強力なファンを持ったブランド以外は淘汰されるということになる。

そんな状況である。




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