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南充浩 オフィシャルブログ

【告知】「デジタル無尽講」をクラファンで立ち上げたいと相談された話

2024年3月15日 告知 0

今回は告知と日記みたいなものである。

まあ、いつも日記じゃないかと言われるとその通りなのだが。

先日、久しぶりに香取正博さんから連絡があった。香取さんとは以前、Tシャツブランド「9o’clock(ナインオクロック)」の立ち上げを手伝ったという縁がある。

オーダーメイドTシャツ|1枚から注文で簡単カスタマイズ (9oclock.co.jp)

香取さんは、元美容師で退職後、Tシャツブランドを立ち上げたくて当方にアドバイスを求めてこられたという経緯があり、立ち上げ後は何年かに1度お会いする(会って雑談するだけ)という交流が続いていた。

このTシャツ事業のために岩手県に引っ越されたし、当方は関西に住んでいるから東北は遠すぎて行くのがめんどくさかったという事情がある。

その後、Tシャツ事業は売却され、結局経歴を活かして美容室の経営に着手され、そちらはTシャツ事業とは異なり多店舗化に成功されて今に至っている。

比較的親しくさせていただいた香取さんを見ていると「餅は餅屋」という言葉を再認識するとともに、経営能力には優れておられるのだと感じる。逆に言うと、経営能力に優れておられる方でも専門外のことで一定の成果をおさめるのは難しいということになる。

昨年の2月にわざわざ大阪にまで足を運んでくださったので、昼飲みをした。

丁度天皇陛下の誕生日(2月23日)で祝日だったのだが、当方はどうにも今上陛下の誕生日には馴染めておらず(4月29日と12月23日のイメージが染みついている)、平日だと思い込んで昼飲みに向かったという思い出がある。

 

今度の連絡というのは「デジタル無尽講」というビジネスモデルをクラウドファンディングで立ち上げたいということだった。

デジタル無尽講で一大JAPANメーカーをつくるプロジェクト!全国の有志を募集! – CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)

 

ご覧のように、賛同者集めには苦労されておられる。

これは当方の推測だが、「無尽講」というネーミングのイメージが悪いからではないかと思われる。現在ではあまり使われない言葉だし一見すると「ねずみ講」のイメージもある。(笑)

無尽講(むじんこう)とは? 意味や使い方 – コトバンク (kotobank.jp)

相互に金銭を融通しあう目的で組織された講。世話人の募集に応じて、講の成員となった者が、一定の掛金を持ち寄って定期的に集会を催し、抽籤(ちゅうせん)や入札などの方法で、順番に各回の掛金の給付を受ける庶民金融の組織。貧困者の互助救済を目的としたため、はじめは無利子・無担保だったが、掛金をおこたる者があったりしてしだいに利息や担保を取るようになった。江戸時代に最も盛んで、明治以後も、近代的な金融機関を利用し得ない庶民の間に行なわれた。頼母子(たのもし)。頼母子講。頼母子無尽。無尽金。無尽。

とのことで、江戸時代ごろに最も流行した形態で、明治以降も続いたが、戦後はほとんど無くなっている。江戸時代までは「講」という言葉はよく使われているが、戦後、特に平成以降は「講」という名称は日常的には「ねずみ講」くらいにしか使われておらず、言葉のイメージは著しく低下してしまった。

とはいえ、自ら進んで「ねずみ講やります」と宣言する悪徳業者はいないわけで、冷静になって読むとそうではないことがわかる。

全国の良いものを、「白」という統一性を持たせ、JAPANブランドをリブランディングしていきます。

とのことで、衣食住にかかわる全国各地の良い物を「白」という色で統一して集めようという試みである。

ちなみに当方は白い服はあまり着用しない。理由は汚れに弱いからである。防汚加工などの特殊加工を施されている物は別として、皮脂や汗で黄ばんできたり黒ずんできたりしやすい。

もちろん、洗濯はこまめにしているが通常の洗濯だけでは皮脂や汗を完全に落とすことはできない。それが蓄積されて何年か後には必ず黄ばんだり黒ずんだりする。

他の色の衣服も原理は同様だが、色が着いているのでそれが目立ちにくい。特に黒や濃紺は全く目立たない。

白い服、特にTシャツやシャツ、一部軽量ジャケットなどは完全に消耗品なので極力高額な物は買いたくないというのが当方の本音である。

 

この手の「地方の良い物」というプロジェクトは、衣料品にかかわらずだいたいが「新たに商品を作る」または「商品を企画する」ことが求められるが、今回のプロジェクトで当方が最も効率的だと思ったのが、新規開発の必要は無くて、既存の白い商品を流用できる点である。

衣料品関連だけでいうと、プロジェクトのための新規商品開発、特に「地方創生」的な目的での新商材の多くはあまり売れていない印象がある。

新規に商品を製造すると生産ロットの問題があるので1点とか2点では済まなくて、最低でも30~50枚は用意しなくてはならなくなる。結果的に20~40枚くらい不良在庫化してしまうケースが多い。

今回のプロジェクトではそのリスクが無い。

 

このクラウドファンディングが成功するかどうかは置いておいても、香取さんは相変わらずアイデアマンだと感心する。どんな天才事業化でも打率10割はあり得ないから、今回のクラファンが失敗してもまた新しいアイデアを考えつくことだろう。そんなわけで今回は、応援の意味も込めて香取さんのクラウドファンディングを紹介させてもらった。

 

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