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南充浩 オフィシャルブログ

百均よりも安い手袋や靴下を見つけたという話

2024年2月13日 お買い得品 0

50代はまだまだ若いとかいう文言やカラ元気が世の中には溢れているが、実際に53歳になってみると全く若いとは思わない。むしろ年々老化の進行を感じる。

逆に50代で自分が若々しいと思っている奴は自己評価が無駄に高すぎるか、自身への観察眼が皆無なのかだろう。

1月下旬の寒波で、右手の甲に何か所か霜焼けができてしまった。恐らくは素手で屋外でスマホを操作することが多いからだろう。

それにしても暖冬傾向の今冬でたった1週間ほどの寒波で霜焼けができるとは、まさしく老化である。ついでにいうと2010年代後半から耳に霜焼けができるようになってしまい、それも老化を感じたが、今回の方が老化の進行をより感じている。

余談だが、先日、大学時代の1歳上の女性の先輩が骨折の怪我をされた。1歳上のはずなので現在54歳、今年55歳になるのだろうと思うが、病院で診断された結果は重度の骨粗鬆症だったというのである。

もちろん、彼女の細かい生活習慣などは知らないが50代というのは確実に体は老化しているということだ。

 

 

手袋をはめて生活すれば治るのだろうが、それでは日常生活や仕事が不便すぎる。なので、もう冬も終わりかけているのに指無し手袋を買おうと思い立った。

そこで、まず安定のダイソーに行ってみた。シーズン終了間近ということでもうベージュとグレイッシュピンクの2色しか残っていなかったのでベージュを買った。税込み110円である。

 

当方は繊維製品については洗濯変えの可能性を考慮して極力複数枚買うようにしている。

ベージュ1枚ではこころもとなかったので、Amazonで探してみることにした。

Amazonの検索で上位に表示されるのはだいたい990円から1300円程度だった。その値段で買っても構わないのだが、霜焼け治療用の手袋なんて安いに越したことはない。

もう少し検索を進めると、発見した。

大阪を拠点とする作業服メーカーのおたふく手袋の商品である。

まず目に飛び込んできたのが、黄色のニット手袋で201円だった。これは安いと思ってカートに入れた、さらに検索し続けると今度は同じ商品の赤が出てきた。赤はよほど不人気なのだろう。108円にまで値下げされていた。

 

当方は別に赤い服も抵抗がないから、迷わずカートに入れた。せっかくなので赤をもう1枚追加して、決済した。

合計で417円である。

非常に安い買い物ができた。3枚合計で417円というのはまずまずの高コスパだろう。

 

使い心地を比較すると、百均のベージュは編地のテンションが少し甘く、少し緩めの感触がある。赤い方は編地のテンションが高く結構キッチリしているという触感がある。

あと、指を出す口の部分が百均のは丸まりやすく、おたふく手袋は丸まりにくいという点も異なる。

110円と108円なので品質云々にケチをつけるつもりはない。ダイソーの110円手袋も十分だが、おたふく手袋のキッチリ具合には、さすがは作業服メーカーだと感じられた。

ワークマンが「低価格・高品質」で評価を高めたのは、何もワークマン独自のノウハウや企業風土があったからではない。作業服業界というのものがすべからく「低価格・高品質」という土俵でずっと戦ってきたからである。

ワークマンはそれを広く一般消費者に知らしめたに過ぎない。

 

さて、大阪の激安の聖地の1つである天満を歩いているときに、ドラッグストアで店頭のかごにウール混靴下が売られているのを発見した。

恐らく、どこぞのメーカーの不良在庫品で安く引き取ってきたのだろうと思われる。

天満にはそういう在庫処分品がそこかしこで売られている店がある。

このウール混靴下も税抜き99円で、税込み108円だった。

自宅には新品の靴下がたんまり残っているから買わなかった。

もし、父が生きていたなら、この靴下を6足くらい買って渡していただろう。洋服には何のこだわりもなかった父なので108円の在庫処分靴下でも与えておけば十分だった。

 

さて、今回何が言いたいのかというと、世間的にも繊維業界的にも「値上げ」が話題となっているが、実のところ、激安品も存在するという話である。

手袋類・靴下類だと正規品では税込み110円~220円の百均が最低価格だろう。しかも品質はワークマンやおたふく手袋には及ばないものの、110円・220円という価格を考えれば全く不満が無い。

しかし、Amazonにも天満にも、売れ残り品・不良在庫処分品とはいえ、百均を下回る価格の商品がある。おたふく手袋の赤い指無し手袋もウール混靴下も税込み108円で百均より2円も安い。

 

先日、激安中国企業のシーインがアメリカのシアトルに新オフィスを開設するという記事があった。

「シーイン」が米シアトルに新オフィスを開設、米国内の流通・物流拠点として (fashionsnap.com)

同オフィスは米国内での流通・物流の拠点として機能し、ローカライズを進めることで米国内へのより迅速な配送を実現するとしている。

詳細な直近の売上高などは示されていないが、アメリカでの売れ行きが好調なのでさらに重点強化するということだろう。

アメリカは物価高騰が続いているが、一方で、というよりも物価高騰だからこそ激安ネット通販のシーインが実需を伸ばしているのだろうとも考えられる。

別にみんながみんな衣料品や服飾雑貨に高価格品を求めるわけではない。デザインや機能性がさほど変わらないのであれば安いにこしたことはないと考える人も相当いるということになる。

 

アメリカ同様に日本もそうなっているといえるだろう。高価格品の好調さが喧伝されることが多いが、実際は百均や百均以下の処分品などの需要も高まっているのではないかと感じられる。今後値上げが続けば続くほど、日本でも激安品の販売件数も増えるのではないかと思う。

 

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