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南充浩 オフィシャルブログ

67%オフで990円になったジーユーの防寒ズボンを6本買って5940円しかかからなかった話

2024年1月31日 お買い得品 0

業界メディアも含めてメディアには「プロパー購買機運が高まる」とか連日書かれているが本当にそうだろうか。SMS上でイキっている実態がどうだかわからないビジネスインフルエンサーもそのように語ることが多いが、メディアも合わせて、単なる願望・ポジショントークの類だと思っている。

実際、ジーユーは昨年12月から投げ売り値下げを連発しているし、ドットエスティは約1週間くらいの販売期間を取ってのタイムセールを今年1月中だけですでに3回も連発している。

値下げをしないことが特徴だったワークマンまでもがファッション化と店舗数の増加の影響で、現時点で20品番の値下げ販売を行っている。

もちろん、値下げせずに売れたブランドもあるのだろうが、業界全体から見れば少数派で、購買者数もファッションマニアのような少数派を相手にしているブランドだけだと考えられる。

暖冬の影響もあるのだろうが、実態としての値引き販売は今冬は増えたというのが当方レベルの買い手の感想である。

 

そんな中、昨年12月から今年1月までの間で最も商品を買ったのはジーユーである。

理由は投げ売り品が多いからで、リアルレザートレッキングシューズを1990円で買った以外はすべて590~990円に値下げされた物ばかりで靴以外は単品で1000円を越えて買ったアイテムが無い。

それほどの安売り品豊作だったのが今冬のジーユーである。

特にたくさん買ってしまったのが保温系ズボンである。990円に値下がりしたズボンを12月と1月の2カ月間で6本も買ってしまった。だが後悔はしていない。いずれも定価2990円だから実に67%オフである。

まず、昨年末に思い立って買ったのが、「ウォームナイロントラックパンツ」である。

表地はナイロン100%、裏地はポリエステル100%のフリースである。

表地のナイロンは薄手で、絶賛ジーユーで投げ売り中の23年秋アイテムのパラシュートパンツと同素材ではないかと想像される。同素材を使うことで生地の使用量を増やして生地代をコストカットするという伝統的なやり方ではないだろうか。

裏地に貼られたフリースもどちらかというと薄手でアウター用途というよりはセーターなどの下に着用できるタイプの物だろう。ただし2枚の生地を縫い付けているので結果としてそれなりの分厚さになるが軽い。

これを買った理由は年末大掃除用である。

暖冬と言っても年末大掃除をしていれば底冷えを感じる。そのため保温ズボンを買おうと思っていた。表地がナイロンなのでカビキラーなどの塩素系漂白剤が飛び散っても色落ちすることが無い。

極太のストレートシルエットで正直、当方はあまり似合っていない。尻ポケットが右側しかないのもあって、外出には絶対に着ることは無いが、大掃除用なら990円で十分だ。

ただ、裾はジッパーでスリットふうに開くこともできるし、ドローストリングも内蔵されていて、裾を絞って穿くこともできる。

ベルトループ無しの腰ゴムだが、ウエストにもヒモが入っていて縛ることができる。あと、前開きではないが前部分にはファスナーがついている。

 

ベルトループ分の縫製工賃はカットできているが、それ以外は逆に縫製工賃がかかるような仕様なので、全く好みの服ではないが定価2990円という設定は納得できる。これが990円に値下がりしているのだから超お買い得品だった。

洗い替えも考慮して黒とオリーブグリーンの2色を買った。2本で1980円という安さだ。大掃除用としてはかなりお得である。

 

次に正月明けにスタイルヒートスーパーストレッチパンツである。

これは裏地が無く、ポリエステル54%・綿33%・ポリウレタン13%の組成の肉厚素材で、表裏両面に起毛加工が施されているので、ちょっとフリースみたいな感じである。ただ裏地がないので防風機能はほとんど無い。

同素材のテイラードジャケットとのセットアップ可能商品なのだが、パンツの方が売れ行きが悪かったのだろう。ジャケットよりも早期にそして大幅に値引きされて990円になっていた。

形はやや細身のスラックスタイプで、こちらの方が自分としてはまだ似合っていると感じる。こちらは外出用として買った。黒と紺の2枚を買った。

 

 

室内では結構暖かくて屋外でも無風状態ならそこそこ暖かい。綿100%のジーンズやチノパンと比べると圧倒的に暖かいし、ストレッチ性があって動きやすい。

 

そして、1月下旬の寒波襲来の直前に買ったのがウォームデニムスーパーストレッチジョガーパンツである。

表地は綿73%・ポリエステル25%・ポリウレタン2%で単体としてみればややライトオンス気味のストレッチデニム生地である。裏側にはポリエステル100%のフリースが縫い付けられている。このフリース生地は先述した裏フリースのトラックパンツと同素材である。こちらの薄手フリースも使用素材を統一することで使用量を増やして生地値をコストカットさせている。

こちらは、ストレッチデニム生地が重いのでトラックパンツよりはるかにズッシリ感がある。

ただ、裾が細くなっているので、当方としては着こなしやすい。

ウエストは腰ゴムでベルトループ無し、ただしヒモが内蔵されているので縛ることができる。前開きではないがファスナーは点けられている。

尻ポケットは左右に一つずつある。

極太ワイドパンツはどうしても太短く見えやすいので当方は苦手で、こちらのジョガーパンツの方が外出着として合わせやすいと感じた。ウォッシュしたブラックとウォッシュしたブルーの2枚を買った。

 

ナイロンフリーストラックパンツよりも暖かいと感じたので、寒波襲来中はこのジョガーパンツのブラックとブルーをローテーションで穿き続けていた。

 

もう来年からは真冬はこの2本を穿いて過ごすようになるかもしれない。

 

6本買って合計5940円という破格値である。さらに天王寺MIO店で買ったので、貯まっていたMIOポイントを100円か200円か使ったので、実質は5740円くらいで買ったということになる。

 

この6本はいずれもお勧めだが外出着としてはジョガーパンツが当方としては評価をしている。裏にフリースを縫い付けるためにいささかジョガーとしてはゆとりのある太さだが、脚が太い当方にとってはそこも評価している。

 

個人的には、22年秋冬よりも23年秋冬の方が投げ売りお買い得品が増えたように感じる。それほどに暖冬だったということだろうが、決して「プロパー販売増加」とは店頭とネット通販を見ているととてもそうは思えない。

同じ商品・同じような商品なら安い方で買うというのが当方も含めた大衆心理なので、自社の資金力を度外しした過度のプロパー重視ブランドは却って大手低価格ブランドに客を奪われているのではないだろうか。

プロパー販売で売り切りたいならMDの五適のうち、適品・適量・適価についての精度を極限まで高めるほかない。わけのわからないポジショントークで盛り上げようとしても無駄である。

 

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