南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

GAP

値下げ品をちょっと買いすぎたかも

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 今日はお気楽に。
恥ずかしいのだが、年末年始の無駄遣いをさらそうと思う。
まあ、誰得企画である。

年始の1月2日のバーゲンでは、ユニクロで1990円に値下がりしたスリムフィットチノパンを2本だけしか買わなかったことを以前に書いた。

しかし、年末ぎりぎりの12月29日に2点買っており、その後、1月10日に3点買ってしまった。

ちょっと時系列で買った商品を紹介したい。
もちろん、全アイテムは定価では買っていない。すべて値引き品である。

12月29日にダイソーで大掃除道具をまとめ買いをしたついでにセーターと春秋用のコートを買った。

セーターは久しぶりにGAPである。
1年ぶりくらいだろうか。

胸にボーダー柄の入った紺色のセーターである。
材質はメリノウール50%・ナイロン50%。
これと同じ品番の色違いで、ライトグレーベースでネイビーと白のボーダーがあったのだが、そっちは売り切れていたので、次善策としてこれを買った。

定価は9900円(税込み)がなんと1900円に値下がりしていたのである。
GAPのむちゃくちゃな値引きは相変わらずである。
しかも値札からさらにレジにて20%オフ、メンバーズ割引で5%オフで、合計25%オフされ、1492円(税込み)になった。これは安いということで買った。

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一昨年くらいから気になっていたのだが、GAPのサイズ感が大きくなっているように感じる。
オールドネイビー撤退、バナナリパブリック縮小ということで日本向けサイズなんてめんどくさくて作ってられねーぜということでアメリカサイズに戻ったのだろうか?

Mサイズでかなりゆとりがある。

思い余って洗濯機にぶち込んで回してやった。
そして天日干しして、これで幾分か縮むことを期待したのだが期待外れだった。
ほとんど縮んでいない。ウールセーターは洗濯すると縮むというのは最早過去の伝説になってしまったのだろうか。

これはちょっと買って後悔しているが、今更返品もできないのでせいぜい使い倒そう。

同日に買ったのが、ユニクロUのブロックテックコートである。
これはずっと買おうかどうしようか迷っていたのだが、残り少なくなっていたので清水の舞台から飛び降りるつもりで買った。

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定価7990円が5990円(税抜き)に値下がりしていた。
これは濃紺Mサイズなのだが、心斎橋店で最後の1枚だった。
だからこれはかなり満足度が高い。ブロックテックなのでレインコートも兼ねて登板回数が増えそうだ。


で、2017年が明けて、バーゲンでチノパンを2本買っただけのときに、たまたまAmazonからバーゲン品の案内メールが来た。
それを見ていると、やたらと安いリュックが並んでいる。だいたい60~70%オフと表示されている。

リュックは最低でも撥水機能がないと買わない。理想は防水だ。

雨の日でも背中に背負って歩くので、リュックは雨に濡れる。
雨に濡れると撥水、防水でないと中身がずぶ濡れになる。

だから撥水、防水リュックを見ていたら、この3ウェイリュックが目に入った。
手提げ、ショルダー、リュックになるタイプで、レビューを読むと「防水は完璧」とあった。
価格は73%オフで2700円(税込み)となっていたので、これをポチった。
送料は無料だ。色はネイビー。


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中国の企業が出品しているのだろう。送り先は中国になっていた。
そのため、到着するまで1週間以上くらいかかったが、別にそんなに急ぐ必要はないので、それほど気にはならなかった。手元について商品をあちこちいじってみると、けっこう、作りが頑丈である。
2700円ならかなりのお買い得品だといえる。


十日戎の3連休明けに買ったのが、ブロックテックパーカとMA-1ブルゾンである。
どちらも愛用のユニクロである。

ブロックテックパーカは定価7990円が5990円(税抜き)に値下がりしていた。さらにオンライン通販専用の500円割引クーポンを持っていた。
だから、店頭で試着してその場で、スマホから購入した。
これで5490円(税抜き)・送料無料で買えた。
カラーは暗めのブルーで紺よりは明るい。サイズはMサイズである。

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これと同じ日にこちらは店頭で買ったのがMA-1である。
秋に入荷していた物だが、定価3990円が期間限定で1990円に下がっていた。
ユニクロUのMA-1はちょっとオーバーサイズ気味に作られているが、こちらは細身に作られている。
オッサンとしてはMA-1は土木作業員になる可能性があるが、細身デザインだし1990円ならお試しでも惜しくはないと思って買った。
最近のアウターはほとんど紺なので、これは思い切ってオリーブグリーンにした。


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これの作りはかなり丁寧で、3990円でもそれなりに値打ちはあるが、1990円なら圧倒的なコストパフォーマンスである。同じ価格でもジーユーの商品とは比べ物にならない。

そして、最後につい先日、衝動買いしてしまったモッズコート風の薄手ダウンコートである。
これはライトオンで買った。
なぜ買ったかというと半額以下に値引きされていたからっだ。
ライトオンの自社ブランド「バックナンバー」の商品で、表面の素材は帝人フロンティアの防水素材「ウォーターバリア」である。
薄くダウンが詰められている。

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定価13800円が7900円(税抜き)に値下がりしていたのだが、この程度ならまだ買わない。
そこからさらに期間限定で2000円引きされていて、5900円(税抜き)まで値下げされていたのである。

解消なしの貧乏人がこんな無駄遣いをして良いのだろうかと迷いながら買ってしまった。

もう何度か着用しているが、暑がりなので分厚いダウンだと汗だくになってしまう。
これくらいの薄さでちょうど良い。そして、ウルトラライトダウンと異なり、ほとんど羽が抜け出てこない。
よほどにしっかりしたダウンパックが内蔵されているのだろう。

5900円でこのクオリティとデザインなら恐ろしくコストパフォーマンスが高い。

今冬買った防寒アウターの中で最大のヒット商品だといえる。
今年の年末に振り返ったときに「コスパオブザイヤー2017」の一つに確実に入賞するだろう。

あ、それから、ライトオンのバックナンバーには購入していないのだが、ダウンを内蔵させたズボン「ダウンパンツ」という商品がある。今、店頭では2900円に値下がりしている。
履き心地を試してみたい衝動に駆られるのだが、どうしたものだろうか。

1月2日のバーゲンを過ぎると、純然たる防寒アウターを買うことにためらいが出てくる。
あと丸2か月半は着用できるのだが・・・・・。
そのため、ブロックテックコート、ブロックテックパーカ、MA-1は春先以降の着用を見越して購入した。
この3点は春先以降の着用という点以外に共通点があって、いずれも防水または撥水機能が付けられている点である。

もう50歳手前のオッサンになると、洋服に見た目以外の機能性を求めるようになる。
防水とか撥水とかノンアイロンとかイージーケアとか給水速乾とか。
そういう点でもユニクロはオッサンの心をとらえる商品を圧倒的にとらえる商品を供給している。

昔のユニクロは安くて機能性はあったが、デザイン・色・柄・シルエット・サイズ感がクソダサかったが、その点が払拭されている。高いだけの洋服よりもユニクロが重宝されるのは当然至極だといえる。
この理屈が理解できない「ファッションガー」とか「本物ガー」は決して消費者のニーズをとらえることはできないだろう。根本の感覚がズレているからだ。

まあ、そんな感じで、冬物の買い物はこれで終了したい。

2月からは春に着用できるお買い得品・投げ売り品を買いたいと思う。










ユニクロで1000円値引きされたズボンを2本だけ買った今年の正月バーゲン

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 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

正月恒例のバーゲンに行ってきたのだが、ここ2~3年の間は、1月2日のバーゲンで買う物が年々減ってきていたが、今年はその中でももっとも洋服を買わなかった。

理由は12月中に目ぼしい物が大幅値下げされて、それを買っていたからで、1月2日の初売りバーゲンではユニクロで1990円(税抜き)に下がったスリムフィットチノパンを2本買っただけに終わった。
しかもアプリの「100円引き」クーポンを使った。

正月バーゲンの集客力が落ちているという印象はない。
やっぱり開店30分前から何百人も行列を作っている。

各テナントも一様に混雑している。(一部には閑散とした店舗もあったが)

今回は、朝の9時40分ごろから、あべのキューズモールの開店待ちに並んだ。
とりあえずの目的は1月1日・2日限定割引のスリムフィットチノパンを買うことである。
色は黒と紺を考えていた。

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(開店前の行列)



平常の開店は10時だが、毎年1月2日は行列客を待たせないためか、9時50分ごろに開店する。
開店と同時に1階のユニクロに向かったが、ここは閑散としていた。

行列客の8割がたは、各テナントショップの福袋が目当てだったようで、そちらに散っていった。
開店直後のユニクロは空いており、ほぼ筆者の貸し切り状態だった。

で、目当てのスリムフィットチノパンを試着して、購入して、裾上げを依頼して店を離れた。

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この間、だいたい15分間くらいである。

10時5分ごろにはもうユニクロを離れたが、この時点でもまだユニクロはガラガラだった。
裾上げが終わる予定は10時25分なので、それまで、周辺をブラブラして覗いてみた。

あべのHOOPにあるGAPを覗いた。
GAPの売り方にはたまげた。

元旦のメールマガジンで知っていたのだが、「どれでも好きな服5点で5000円、12点で1万円」という異例の売り方を行っていた。

お得といえばお得なのだが、筆者がGAPでほしいと思う服は5点もない。ましてや12点なんて多すぎる。
ボタンダウンのデニムシャツが値下がりしていればそれだけを買おうと思って覗いたのだが、まだ7900円から下がっていなかった。

これにあと4点足して5000円で買うという選択肢もあったが、あと4点もほしい服がGAPにはない。
要らない服をあと4点買っても、置き場所に困るだけなので、何も買わずに店を離れた。

恐らく、過剰在庫処分を目論んだのだと思うが、「どれでも好きな服が5点5000円・12点1万円」という売り方はちょっと斬新すぎたのではないか。
逆にGAPのブランドイメージを今よりも引き下げることにはならないのだろうかと心配になるが、所詮、他人の会社なのでどうなっても筆者には関係ない。

で、10時半ごろにユニクロにお直しされたズボンを受け取りに行くと、もう店の外にまではみ出すほどのレジ待ちの行列ができていた。

あべのキューズモール店のレジ台数は最大でおそらく30台を越える。それがフル稼働して、なおかつ店の外にまで行列ができるくらいだから、なんだかんだ言ってもユニクロの集客力はすさまじい。

よく、ヘッポコメディアが「ユニクロ失速、〇〇急浮上」なんて記事を書いているが、急浮上しているといわれる〇〇の店外にレジ待ちの行列ができているのは見たことがない。
あるとすればジーユーくらいである。

ちなみに〇〇にはしまむらとかアダストリアとかストライプインターナショナルとかが入るが、そのどれもの店でそこまでの行列ができているのはいまだかつて見たことがない。

土台、ユニクロの売り上げ規模よりもケタが1つ少ない。
それを同列に並べて論じるからおかしいのである。

裾上げされたスリムフィットチノパン2本を受け取って、自宅へと戻った。

今回の正月バーゲンで感じたことは2つ

1つは、正月バーゲンの行列はユニクロ以外の店の福袋が第1目的で、それを購入してからユニクロへ客は流れるということ。

もう1つは、これは年末にも書いたが、正月バーゲンの意義がどんどん薄れているということ。

である。

今年は特に顕著だったが、12月中に各ブランドとも本格値下げを行っており、本来なら正月バーゲンまで値下げされない防寒コート類もすでに12月中に半額とか6割引きにまで値下げされていた。
当然、筆者も含めた消費者は「正月まで残っているかどうかわからない」と考えて12月の時点で購入する。
セーター類も同様の動きである。

そうすると、正月バーゲンで買う物は福袋くらいということになる。

百貨店ブランドや一部のファッションビルブランドはこの動きはなかったかもしれないから、すべてがそうだとは言わないが、相当数のブランドで12月中での本格値下げが目立った。

この動きが今後、業界に定着すると、正月バーゲンは福袋以外に目玉商品がなくなるということになる。
多くの消費者は12月中に目ぼしい物を買い尽くすという消費行動になる。

それについてのメリットもデメリットもあるだろうが、いずれにせよ、2016年秋冬のような値動きが2017年以降も続くなら、正月バーゲンの存在感はどんどんと薄れていくだろう。

正月のバーゲンは、ユニクロで値下げ品を2枚~3枚だけ買ったなんていうことが常態化することも珍しくなくなる可能性がある。







Coupons Gap Store
Mariamappforfree
2015-11-23

バナリパの縮小とオールドネイビーの撤退は何の不思議もない

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 先日、オールドネイビーの日本撤退とバナナリパブリックの不採算店閉鎖が発表された。
この2ブランドはGAP傘下のブランドである。

米ギャップが「オールドネイビー」日本の全店閉鎖、「バナナ・リパブリック」も縮小へ
http://www.fashionsnap.com/news/2016-05-20/oldnavy-gap-close/

米ギャップは5月19日、「オールドネイビー」の成長を見通して最も有利な市場にフォーカスし、北米と中国に資源をシフトさせる戦略を発表。2012年に初上陸してから日本国内で展開している全53店舗を、2017年1月の会計年度末までに閉店する。

更に「バナナ・リパブリック」は全世界で不採算店舗の閉鎖を進め、今年度中に両ブランド計75店舗を閉める。
【追加情報】米ギャップは、今後の日本市場について「Gap」と「Banana Republic」の投資に焦点を絞ると発表。

とのことだ。

これについては専門家諸氏がそれぞれ指摘されている通りである。

身の回りの人から聞いていると、オールドネイビーは子供服の評価が高いようだ。
本体のGAPとは異なるテイストでしかも低価格なので愛用してた若い夫婦が多い。

しかし、全体的な印象でいうとオールドネイビーはGAPとの区別がつきにくい。
アイテムバリエーションの少ないメンズなんてそれが顕著だ。

もともと、GAPよりも低価格のブランドとして北米ではオールドネイビーは展開されていた。
ところが、日本では本体のGAPが先に上陸しただけでなく、価格面でも最終処分値が恐ろしい低価格まで投げ売りされていたことから、個人的には「オールドネイビーが進出する理由が見当たらない」と感じていた。

GAPは日本では元値設定が高すぎておかしいと思うのだが、たくさんの数量を店頭投入して売り減らすというスタイルなので、ほとんどのアイテムはあまり期間を置かずに半額に値下げされる。
GAPの商品はこの半額に値下げされた価格が適正価格だと感じるのだが、これでも売れ残った場合は、さらに値下げされ、最終的にはだいたい1900円とか990円になる。
ひどい場合はその価格からさらにレジで半額に下がったりもする。

筆者はいつも1900円とか990円になってからしか買ったことがない。
GAPで買った最高値の商品は2900円である。

バナナリパブリックも同様に投げ売りをする。
だいたいが最終的には70%オフくらいになるし、さらにレジにて20%オフとか25%オフとかされることもある。
昨年夏に半袖Tシャツを買ったが、それは800円くらいまで値下がりしていた。
それ以前に綿のカーディガンを買ったこともあるがそれは2000円くらいまで値下がりしていた。

個人的にはこの2ブランドの投げ売り品を買うので、オールドネイビーに興味を持てなかったし、いまだに買ったこともない。

本来は

中価格でアメカジのGAP
低価格でアメカジのオールドネイビー
GAP以上の価格でコンテンポラリーカジュアルのバナナリパブリック

というのが戦略だったのだろうが、日本市場だけで見ると、GAPもバナナリパブリックもひどい投げ売りを行うので低価格ブランドであるオールドネイビーを上陸させる必要性がまるで見当たらなかった。

そんな中で4年前にオールドネイビーを上陸させたが、タイミングが遅すぎたのではないだろうか。
H&M、フォーエバー21、しまむら、ジーユーで低価格耐性ができた上に10年間以上もGAPの投げ売りに親しんだ日本人にとってはオールドネイビーの定価は「驚くべき低価格」とは映らなかった。
あくまでも「普通の低価格」である。

53店舗まで広げたがこれ以上爆発的に広がる要素も需要もなかったと個人的には見ている。

また縮小するバナナリパブリックだが、これも当然かなという意見しかない。
関西にも何店舗かあるが、この店がにぎわっているのを見たことがない。
一昨年ぐらいから業界内では「撤退する」とか「縮小する」といううわさが飛び交っていたが、まったく不思議には思わなかった。
むしろ、昨年「上陸10周年祭」を行っていたことのほうが不思議だった。
あれ?撤退するのに上陸祭なんてやってて良いのかな?と思ったほどである。

そういえば10年前に上陸したときに奇異な感じがした。
日本でのバナナリパブリック人気のピークは25年ほど前ではないかと思う。
筆者が大学生のころ、ちょっとイケてる(当時こういう言い方はなかった)学生がTシャツなんかを着ていた記憶がある。
筆者はイケてない大学生だったから、イズミヤかジャスコでオカンが買ってきた1900円のトレーナーかTシャツしか着ていなかったのだが。

あの当時のバナリパはアメカジテイストが濃厚で、そういうイメージが残っていたので今のコンテンポラリーテイストを見たときにはちょっと驚いた。
GAPに買収されてから顧客層が被らないようにテイストを変更したということである。

しかし、今のバナリパのテイストと価格帯では日本の若者は買わない。
30代・40代・50代はバナリパのブランド名をしっかりと覚えているが、この年代がバナリパに求めているのは今のコンテンポラリースタイルではなく、当時のアメカジ・リゾートカジュアルテイストである。

こうなると若い層からも中年層からも支持されなくなる。

やっぱりグローバルブランドといえども様々な意味でローカライズできないとその国の市場では残っていけない。

3年位前からGAPで買うことが減ってきた。
以前投げ売り品を買っていたのは、デザイン面もそうだが、品質的にも投げ売り価格なら価値があったからだ。
3年位前からデザイン面もそうだが、使用素材や縫製の品質も低下していると感じるので、投げ売りでも価値を見出せない。

その上、高すぎる定価設定は変わっていない。

果たしてこれで大丈夫なのかと他人事ながら心配になる。
GAP本体の日本での縮小も今後十分あり得るのではないかと見ている。









GAPは定価設定を見直すべき

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 グローバルSPAブランド、低価格SPAブランドのセール品を買うことが多い筆者だが、以前からGAPの定価設定はおかしいと感じている。

GAPの定価はおよそZARAと同等である。
ジーンズが安い時(シーズンによって異なる)で7900円、高い時は1万円強だ。
これが最終的に売れ残れば1900円くらいにまで値下がりする。
1900円に下がるまでに売り切れる品番もあるが、2900~3900円に値下がりするのは珍しくない。
逆にGAPで定価で買う人はよほどの金持ちか情弱しかいないのではないかと思う。

定価設定はZARAと同じだが、店頭投入枚数が異なる。
ZARAに比べて異様に多い。
多いから売れ残ってそれが、最終投げ売り価格で処分される。
悪循環である。
ZARAは店頭投入枚数が少なく、売り切れたらすぐにモデルチェンジだが、GAPはユニクロと同様の積み上げ売り減らし方式なので、半額に下がるまでは売り切れることは滅多にない。

GAPでは最低でも半額になるまで待っても売り切れる品番はほとんどない。

そんなGAPが今、「全品レジにて50%オフセール」を開催している。

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ユニクロも週末値引きや期間限定値引きはあるが、こんなバカげた投げ売り企画はない。
しかもこれはセール品まで対象に含む。
1900円に値下がりした商品は950円になる。

定価9900のジーンズがすでに3900円にまで下がっているが、これも1950円になる。

2900円に値下がりしたジーンズは1450円になる。

9900円でジーンズを買った人(そんな奇特な人は少ないとは思うが)は涙目であろう。

また店頭のくじ引きで割引率が決まるという企画も頻繁に開催されている。
20%、30%、40%、50%オフのくじがあり、引いたくじによって割引率が変わる。
射幸心をあおるという批判もあるが、こんなくじ引きごときで射幸心をあおられる人はそんなにたくさんはいないだろう。
よほどゲーム類に関する耐性が低い人に限られるのではないか。

長年GAPを見て来て疑問に思うのが、どうして定価設定を下げないのだろうか。
どうせ定価では売れないのだ。利益確保もクソもない。

9900円が1900円にまで下がるからすでに定価に信用がない。
GAPは少なくとも半額になってから買うという消費者の方が多いのではないか。
だったら最初から今の半額を定価設定にすれば良いのではないか。
その方が消費者だって定価設定を信用してくれやすい。

5900円が1900円にまで下がるなら「お得感」があるが、12000円のジージャンが1900円に下がるのなら、そこには「不信感」しかない。

GAPのアウトレットに通う人も多くいると聞くが、正規店内にすでにアウトレット価格品が溢れているのにどうしてわざわざアウトレットに行くのだろうか。
しかもGAPはアウトレット用商品も製造している。
個人的に見ると、現在のGAPの正規品もあまりクオリティは高くないが、アウトレット用商品はさらに低クオリティである。しかも正規店の投げ売り品より価格が高い場合も多い。


ユニクロもときどき投げ売り品があるが、GAPほどの値引き率ではないし、H&MやZARAも死筋商品を投げ売ることがある。しかし、全品レジでさらに割引とか、定価の10分の1近くにまで下げて売ることはない。


他のグローバルSPAや低価格SPAと比較しても、GAPの価格政策は異様であり、これが上陸後長年続けられていることに対して理解に苦しむ。
数あるグローバルSPAの中で、日本国内で真っ先に凋落するとすれば、それはGAPではないかと思って生暖かく見ている。









グローバル戦略はローカライズ戦略と一体で

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 日本マクドナルドが苦戦を続けている。
もちろん、金額ベースではすぐさま経営危機に陥るレベルではないが、前年割れを続けておりまったく勢いはない。
打ち出す方針も「60秒無料キャンペーン」や「ポテトホルダープレゼント」などピントのズレたものが多い。

この背景を的確に分析した記事があるのでご紹介したい。

マクドナルドは復活するか - 大西 宏
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130409-00010001-agora-bus_all

おそらく原田社長の「日本のマクドナルドは世界の中で利益率が低く、米国本社から利益を底上げするようプレッシャーをかけられていた。このためリピーターを増やせるビッグマックの販売を強化して、運営コストのかかる季節限定商品をやめた」という発言が本当のところかもしれません。
マクドナルド原田社長「不評を買い続けたここ最近の施策は、米国本社からのプレッシャーによるもの」


とある。
実際、いくつもの紙面で原田社長は米国本社の圧力をにわかに語り始めるようになっている。

事実が発言が通りだとすると、米国本社は日本市場をあまり理解していないということになる。

それについて、記事ではこう指摘しておられる。

もし日本マクドナルドの失速が、米国本社からの圧力が原因となった迷走の結果だとすると、そこには非常に大きな教訓があります。グローバル化といっても、それぞれの国の市場に適応してこそ、ビジネスはうまくいきます。つまりグローバル戦略にはローカライズの戦略が表裏一体となっているということです。

米国市場のように「ボリュームと価格」で評価する顧客を多く抱えた市場と、「ボリュームと美味しさと価格」で評価する市場では自ずと戦略は異なってきます。しかも、比較的棲み分けができている米国市場と、いまだに激しい競争が行われている外食業界、しかもコンビニエンスという他業界との競争にも晒されている日本市場をマクドナルド本社が切り分けて考えられないとすれば、おのずと限界がでてきます。



とのことである。


このローカライズという考え方はすべての分野に当てはまる。
日本国内の錚々たる百貨店アパレルは10年以上前から中国に進出しているが、各社とも惨憺たる有様だ。
一方、あまり注目されていないがハニーズは600店舗以上を展開するようになっている。
これはローカライズができたかそうでないかと言う部分が大きいのではないか。

欧米企業だって日本市場にローカライズできずにテスコとカルフールは撤退している。
西友を傘下に収めたウォルマートも長い時間を費やしている割にはほとんど効果が上がっていない。

さて、今月はH&Mが関西に3店舗を連続出店し、フォーエバー21が初の関西出店を果たした。
取材で見ていると、欧米SPAも日本へのローカライズはブランドによって格差があると感じる。

GAPジャパンだが、最近は新店内覧会も開催しないし業界紙・経済誌への取材対応もほとんどない。
しかし、商品を見る限りは90年代の上陸当初に比べるとサイズやシルエットはずいぶんと日本市場に対応している。上陸当初の数年間はサイズは大きいし、洗濯すれば異様に縮む素材使いがあったりして、ちょっと使いづらいブランドという印象だった。

H&Mは取材対応は、これまで非常に丁寧だし、何よりもジャパン社がある。
H&Mには欲しい服があまりないのでいまだに商品は購入したことがない。そのためシルエットやサイズ感はわからないが、あまり不都合は聞いたことがない。

フォーエバー21は初めて取材したが、ジャパン社がない点や取材対応、店作りを見る限りはあまり日本市場にローカライズしていないように見える。
とはいえ、国内で13店舗も展開しているのでそれなりに支持はされているのかもしれないが、筆者個人には低価格以上の魅力は今のところ感じられない。

日本企業が海外市場で失敗するのも、欧米企業が日本市場で失敗するのもローカライズできたかそうでないかという部分が大きいのだろう。
今をときめくグローバルSPAだが、何社が日本市場に適合でき、何社が適合できずに撤退もしくは衰退するのだろうか。
あと数年はじっくり観察したい。






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