昨日、60歳前後と思しき女性(俗にいう大阪のオバハン)が、「ジーンズを買って穿いたら、ほかの衣服への移染がひどかった」と嘆いていたことを書いたが、たまたま、ニュースサイトにこんな記事がアップされていた。

【疑問】ユニクロで買った2990円のジーパンがダサいとこっそり言われたんだけどやっぱりダサいと思う?
http://rocketnews24.com/2015/06/24/599526/

unicrog4

ユニクロで淡色のジーンズを買ったら、「昔のケミカルウォッシュみたいでダサい」と言われたそうだ。
で、なぜ淡色のジーンズを買ったのかというと、

正直に告白する。実は買うときにちょっと色が浅いなとは思っていた。だが、それを買わずにいられなかった。というのも、以前買った安物の濃い色のジーパンが、色が落ちまくったからである。次は薄い色にしようと決めていた。

のだそうだ。

60代女性もこのニュースの男性も誤解しているのだが、ジーンズが安いから色落ちするのではない。
高いジーンズだって濃色はハゲシク色落ちする。
デニム生地とは元来、色落ちするものだからである。

これだけ多くの人がジーンズを穿くようになってもまだこのことが周知されていないことに驚く。
また、周知されず、デメリットを感じる人が多くいながらも、毎年少なくない一定数量が販売されるジーンズというアイテムの人気の底堅さにも驚かされる。

色落ちを少なくしようと思えば生地に何らかの加工を施さねばならない。
そういう加工を施していないデニム生地は高かろうが安かろうが濃色であれば激しく色落ちする。
そういうものである。

下手をすると高いジーンズの方が「色落ちを楽しんでいただくため」にハゲシク色落ちするかもしれない。

で、今回のジーンズがダサいと言われた理由は、2つある。
まず、淡色にビンテージジーンズ風のヒゲ加工がなされており、淡色でありながらメリハリのある色の濃淡がある。これが、ケミカルウォッシュ風に見えてしまった。

次に、ジーンズのシルエットである。お腹周りに合わせたのか太目のダボっとしたシルエットである。
現在のメンズジーンズの主流は細身のストレートか、細身のテイパードシルエット(裾に向かって細くなる)である。
もっと細身のジーンズにすれば良かったのではないか。

この2つが絶妙に相まって「ダサく」見えたのだと思う。

もし、このジーンズが濃紺のワンウォッシュだったらそこまでダサくは見えなかっただろう。
あと、トップスに色あせた黒っぽいTシャツを合わせているのもダサく見えたのかもしれない。
たとえば白いTシャツとかもっと濃色の黒のTシャツ、濃紺のTシャツならマシだったのではないだろうか。

あと、布帛のシャツやポロシャツにした方がよりすっきりと見えてダサくなかったのではないか。
まあ、それでも色柄の選択は重要だが。

こういう嘆きを見ていると、色落ちしないデニム、色落ちしにくいデニムというのも必要ではないかと感じてくる。
エドウインが色落ちしにくいデニム生地を使ったシリーズ「キープブルー」という商品を発売したが、残念ながら今秋以降は生産を継続しないようだ。
すでにジーンズメイトで5900円に値下げして販売されていた。
廃盤になるまでに2本くらい買っておきたいと考えている。

もっと大々的に、それこそユニクロくらいが「色落ちしないジーンズ」のキャンペーンを仕掛けて打ち出せば飛ぶように売れるのではないかと想像してしまう。
ちょうど、昨日書いた年配女性も、このニュースの男性もユニクロと同等価格のブランドかユニクロで買っているのだから、ターゲットとしてはぴったりだ。
むしろ、洋服にこだわりの少ない低価格志向の消費者には大歓迎されるのではないか。

ユニクロに限らず、しまむらとか無印良品とかハニーズとかでもありだろう。
もしかしたら「トップバリュ」とか「PBI」「グッディ」などの量販店のプライベートブランドでも良いかもしれない。
そういう低価格ブランドが一斉に仕掛けたら面白いと思うのだが。