2016年6月 の記事一覧 : 22件
マッキントッシュの苦戦よりもクレストブリッジの苦戦の方が痛かったのではないか
2016年6月30日 企業研究 0
三陽商会から250人のリストラと、2016年1~6月期の下方修正が発表されて、それに対する報道、論評が数多く見られる。ファッションやら経営やらの話はそれらに任せて個人的な感想をまとめてみたい。 売上高は期初予想の370億円を335億円へと減額し、営業赤字も同22億円から55億円へと、赤字幅が大幅に増える見通しとなっている。 さらにいうと通期での見通しは立っ
髙い事業計画を掲げる新生イーブスの勝算は?
2016年6月29日 企業研究 0
会社清算された遊心クリエイションのSPAブランド「イーブス」の商標権をはるやま商事が買い取った。 はるやま商事が「イーブス」を取得 https://www.wwdjapan.com/business/2016/06/28/00020869.html はるやま商事は7月、新たな子会社を設立し遊心クリエイションが運営していた「イーブス(YEVS)」の商標権を譲
タケオキクチよりもコクミンドラッグを選ぶ商業施設
2016年6月28日 売り場探訪 0
今日はちょっとした雑感にすぎないのだけど。 先日、久しぶりに難波の「なんばシティ」に寄ってみた。 大阪ではバブル期ごろに人気を集めた商業施設だが、人気のピークはバブル期で終わったという印象は強い。 ただし、南海電鉄難波駅から直結しているし、高島屋ともつながっているから今でも人通りは多い。 大阪の有力商業施設の一つであることには変わりない。 これまでの売り場
百貨店がいう「委託販売」とはどんなシステムか?
2016年6月27日 百貨店 0
一般的には、百貨店によるアパレル商品の「委託販売」が弊害だとされている。 先ごろの経産省からの提言でも弊害だとされている。 ではどのあたりが弊害なのだろうか? 業界内では広くこういうことが言われている。 「委託販売」があるから小資本のアパレルは百貨店との取引を行うと経営が苦しくなる と。 そもそも委託販売というのは、商品を借りてきて店頭に並べて、売れた分だ
問題点の指摘は的確だが、具体策に欠ける経産省からの提言
2016年6月24日 考察 0
先日、経産省からアパレル業界に苦言が呈されたという記事が掲載された。 アパレル業界の不合理な商慣習、改善を…経産省 http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160617-OYT1T50027.html 多くのアパレル企業が無難な「流行」の衣料品を出して供給過剰となっており、「バーゲンで価格を下げて販売されることが常態」となって
「コト」販売の成功で復活できたメガネスーパー
2016年6月23日 企業研究 0
物販において「物」は重要である。 「物」の良し悪しが売れ行きを決めることが多い。 「物」の良し悪しに差がなくなったり、明確な差が分かりにくかったりしたらどうなるか? 価格が安い方が選ばれるのである。 これは自動車も家電も食料品も衣料品もすべて同じである。 リーバイスの501というジーンズが3900円に値引きされてウェブストアで販売されていたら、知っている人
洋服に特化した百貨店という業態が衰退したのは当然
2016年6月22日 百貨店 0
このところ、仕事の関係で百貨店の記事ばかり読んでいる。 正直なところちょっと食傷気味なのだ。「ファッション」「おもてなし」ほとんどこれしかない。 まあ、それが百貨店の基本、原点かもしれないから仕方がないことは分かっている。 よく、10数年前に10兆円あった百貨店全体の売上高が今は6兆円だといわれる。 売上高が4割減少していることになる。 ファーストリテイリ
名ばかりブランドは今後ますます存続できなくなる
2016年6月21日 考察 0
2週間前に活動が始まったブランド「ナインオクロック」だが、これの立ち上げに際して、生地問屋を紹介したり、ディスカッションに応じたりと様々なサポートを行ってきた。 そうそう、プレスリリースも作成した。 http://9oclock.co.jp/ 完成した製品サンプルも送ってもらった。 好き嫌いはあるだろうが、Tシャツ単品として見た場合、完成度はそれなりに高い
「爆買い」というボーナスタイムはそろそろ終わる
2016年6月20日 考察 0
たまには数字でも紹介してみたい。 先日発表された各百貨店の5月度売上高は軒並み前年よりも減少しており、中国人観光客による爆買いは完全にピークアウトしたといえる。 流通ニュースからピックアップしてみる 三越伊勢丹ホールディングス(2016年3月期売上高:1兆2872億円)が発表した5月の売上確報によると、三越伊勢丹の全店合計売上高は前年同月比8.7%減の49