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南充浩 オフィシャルブログ

ブログの書き方入門編(笑)

2014年9月10日 未分類 0

 産地企業のネットを使った発信が圧倒的に少ないと何度も書いてきた。

ホームページを作るのには、安くなったとはいえ、いくばくかの費用がかかる。
だが、ブログならほぼ無料で開設できる。

産地企業の中には、ホームページを製作してもらい始めたのは良いが、費用がもったいなくなったのか、製作途中で放置してあるところもある。
これはあまりにも不恰好なので、いっそのこと最初からなかった方がマシではないかと思う。

そういえば、先日の産地ブログまとめサイト
http://fashionkawakami.web.fc2.com/

を作成してもらうに当たって、各産地企業を検索したのだが、ひっかかってくるところが予想以上に少なかった。
面識のある企業のブログを発見したが、初日のテスト投稿のみで終了しておりがっかりしたことを覚えている。

で、ブログによる情報発信の重要性は筆者以外にも多くの方が説かれているのだが、
産地企業や販促コンサルタントの中には「即効性がない」という理由でブログの効果を疑問視する場合がある。
しかし、無名の企業や無名の個人のブログが最初から注目されるはずもない。
何を言っているのかと呆れる。

次に多いのが「何を書いたら良いのかわからない」という声だ。

趣味のブログでないなら、書くことは本業のことに決まっている。

1、自分の本業についてメインに書く

これは鉄則である。

織物工場ならその仕事内容について、仕事をする上での感想について、そういうことを書く。

と書くと、

今日は〇〇メートルの生地の受注が入りました。
良かったです。

なんていう小学生の日記みたいなブログを書く人がいる。

織物工場ならオーソドックスな織布の各工程を写真つきでアップするのも一つの方法だ。
工場からすれば当たり前の風景だが、その風景が当たり前でない人の方が世の中には多い。
デザイナーや専門学校生、クラフト作家などは興味を持って読むことだろう。

次に書くべきは「お役立ち情報」である。

2、お役立ち情報を書こう

業界では当たり前と思っていることでも、それを知らない一般消費者の方が多い。

例えば、クリーニングビーというクリーニング屋さんのブログでは、

http://www.cl-kabeshita.com/

「家庭洗濯で白いシャツの黄ばみを取る方法」とか
「洗濯機の浴槽を洗う方法」とか
「セーターの毛玉を取る方法」

なんていうお役立ち情報が書かれている。

また、丸安毛糸の社員ブログでは、ニットの基礎知識みたいなことが書かれており、

例えば、エクストラファインウールとウールの違いとか、ベビーアルパカとアルパカの違いなんてことが書かれてある。

http://blog.maruyasu-fil.co.jp/archives/1808

家庭洗濯の方法も、ウールについてのことも、業界では当たり前のことである。
しかし、一般消費者の多くはあまりそれについて知識はない。
また、業界関係者でも知らない人もいるし、ウールについてなんていまどきの若い企業デザイナーはほとんど知らないまま放置されている。

こういうのがお役立ち情報と呼べる。

しかし、製造業者の中には「こんな当たり前のことを書いたら同業他社から笑われる」と言う人もいるが、それは認識間違いである。

なぜなら、仕事のブログで発信する相手は同業他社ではないからだ。
同業他社から受注をもらうのか?そりゃたまには「うちだけでは手が足りないからお宅にもお願いします」という場合もあるだろうが、そんなことは日常的に起きるわけではない。
別に同業他社にいくら笑われようと、受注が増えればそれで良いのではないか。

例えばニットの編み地工場がブログを書かないと、本来そこへあるべき問い合わせがどんどん丸安毛糸に集まることになってしまう。

なぜなら、ニットについての解説で圧倒的に検索上位にくるのが丸安毛糸だからだ。
丸安毛糸の本業は糸の商社である。もちろんニット工場へも糸を販売するがニット工場そのものではない。
ところが、ネットの検索上位に表示されるし、書かれてある内容とも相まって、丸安毛糸に問い合わせてしまう。
某産地の〇〇ニットという編み地工場はいくら待っていても問い合わせが来ることはない。
なぜならブログはおろかホームページすら持っていないからだ。

そんなわけで、せめてホームページかブログのどちらかは所有すべきである。

とは言っても、本業のことと、お役立ち情報だけで毎日ブログを更新できるわけもない。
ネタが枯渇することもある。
そんなときはまったく関係のないことを書いてみよう。

今日食べた昼飯のことでも最悪構わない。
自分の趣味の釣りのことでも良い。

書かないよりはマシである。

ただし、これがあまりにも増えすぎると「趣味のブログ」になってしまうので注意する必要はある。
記事本数の2割~3割程度に抑えておくのがベストだろう。

さて、ブログに書く内容はをもう一度まとめておく。

1、本業の仕事について
2、お役立ち情報について
3、ネタがないときは趣味などの身の回りのこと

の3種類くらいで良い。

ただし、記事本数の割合でいうなら、1と2で7割~8割を占めなくてはならない。

そんな感じで今日は入門編ということで。(笑)

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