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南充浩 オフィシャルブログ

洋服を定価で買わない心理

2023年3月29日 トレンド 0

今日はちょっとガンプラの話でも。

あくまでも個人的な心理なのだが、最近は以前に比べるとガンプラ購買欲が落ち着いている。もちろん、ほぼ毎月新発売品は買っているが、今回買えなくても次回の再販でも構わないかなあという感じである。

もちろん、新発売品の中には好みや価格の問題でスルーする商品もある。

昨年9月ぐらいまでは、毎月の再販日に血眼になって行ける範囲の家電量販店を回ったりしたが、基本的にガンプラは入荷量でいえばヨドバシカメラが圧倒的なので、ヨドバシに開店前に並んだこともあった。

今は無理せず近所のジョーシンに並んでおり、ヨドバシカメラ梅田には用事のあるときに立ち寄る程度である。

理由は3つある。

 

1、加齢による精神的衰え

2、もっとも欲しかった2種類を昨年9月にゲットしたから

3、新製品の再販が3カ月くらいに渡って続くから

 

である。

1はまあ、みんな年寄りになれば何もかも衰える。当方も例外ではないということである。

次に2だが、ずっと買えなかったHGUCナイチンゲールとHGUCクスィーガンダムを昨年9月までに購入できてしまった。そのため、もうどうしても手に入れたいという過去作が無くなってしまった。

そして3だが、新発売品に限ってだが、今月買えなくても来月、再来月あたりまでは確実に再販が続く。そして入荷量も増えた。となると今月絶対に買わねばならないというわけではなくなる。来月、再来月に買っても構わない。何せ季節品ではない。

要するに供給が完全ではないにせよ22年夏ごろまでに比べるとかなり安定してきたことによる精神的余裕というところが大きい。

 

しかし、逆に考えると供給不足による「渇望感」「飢餓感」が無くなってきているともいえる。恐らく、当方もそうだが、2020年以降のガンプラ不足の中、目当ての商品が買えなかったから憤懣を晴らす意味で、何となく目当て以外のガンプラを買う人も多かったように感じられる。

供給量が徐々に回復している現在、そういう「腹いせ」みたいな購入も減ってきているのではないかと感じる。少なくとも当方はそうである。

ちなみに2024年から増設された新工場も稼働を開始するらしいので来年以降さらに供給量は増えそうである。

 

さて、先日、ジーユーとビューティフルピープルのコラボ商品が発売された。3月3日のことである。

しかし、遅くとも先週火曜日には何品番か値下げされていた。たったの20日後である。

「GU×beautiful people」が大幅値下げ中!アウターは2000円オフ、ゲットするなら今。:マピオンニュース (mapion.co.jp)

恐らく自分の観察が正しければ3月21日か22日の値下げではないかと記憶している。

一定期間が過ぎれば必ず値下げして売りさばくのがファーストリテイリングの鉄板手法なのだが、デザイナーコラボラインにも容赦なく適応させるところがある意味徹底されている。

レギュラー化したユニクロUなんて店頭投入後すぐに第1弾の値下げが行われる。

こうなると、いくら名高いデザイナーとのコラボ商品とはいえ、当方は店頭投入直後に定価で買うのがアホらしいと考えている。

すぐに安くなることが目に見えている商品をわざわざ定価で買う必要はない。

安く買える物は必ず安く買う方が自分の懐の痛みが少ない。浮いたお金で別の何かを買うことができるので、安く買える物はできるだけ安く買うにこしたことはない。

また、当方が愛用しているアダストリアのドットエスティもそうだ。華々しいデザイナーコラボはほとんどないが、商品が定期的に値下がりする。

特に多いのは「タイムセール」である。3日間から1週間くらいの期間でタイムセールが頻繁に行われる。

酷い場合なんてタイムセール終了後の翌日からまたタイムセールなんていうこともあった。

 

こうなると、新規投入品をわざわざ定価で買うことはアホらしくなる。もちろん定価はユニクロより高い場合が多く、ユニクロやジーユーほどの安値への値下げも少ないが、定価で買うよりもタイムセールで買った方が2割から3割くらいは安く買える。

ユニクロ、ジーユーよりは生産数量が少ないから、どの段階で売り切れるのかはほとんど株式のデイトレード並みの読みが必要になるが、とりあえず、初回タイムセール開始まで待って買う分にはほとんど売り切れが無い。だったらタイムセール開始まで待つのが普通の人間の判断である。

 

さてつらつらと書いてきたが、何が言いたいのかというと、一部のブランドを除いて全般的に洋服が売れにくいのは洋服全体の供給量も多い上に、各ブランドごとの供給量も多いからという理由もあるだろう。

おまけにガンプラと違って、1社独占というわけではないし、その商品が他のアパレルから発売されないというわけではない。

ザクのプラモデルを製造販売できるのはバンダイだけだが、スタジャンはどのブランドでも販売されている。ザクが欲しければ代替品はないが、ブランドさえこだわらなければスタジャンはそこらじゅうのブランドで売られている。ブランドにコダワリが無ければ、隣のブランドのスタジャンを買っても構わない。

となると、よほどの「何か」が無ければ、定価で買う必要もないし、何なら他のブランドの代替品で済ませても何ら問題ないということになる。

まあ、当たり前の話しか書いていないが、洋服が定価で売れにくいのは商品の特性という部分も大きいと言わざるを得ないのではないかと思う。

各ブランドとも相当に緻密なMD計画によって作りすぎ・仕入れすぎは起こさないようにしているとは思うが、全社でできているわけでもない。「絶対に全品を定価販売しなくてはならない」という幻想は捨てて、臨機応変に売れない物は値下げしながら、売れ筋はできるだけ定価で販売するという手法が最も洋服という製品の特性に沿っているのではないかと思っている次第である。

 

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