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南充浩 オフィシャルブログ

販促的見地からのHPを解説してみた

2011年1月28日 未分類 0

 連続でDM,POPについて書いてきたのだが、今度は、藤村正宏さんのメルマガで紹介されていたアパレル企業、フラムクリップさんのHPについて。
メルマガを拝読してから、さっそくググってみた。

http://www.furamuclip.com/

けっこう人の目を惹きつける。
何よりも藤村さんの理論に忠実に従った作りになっている。
これだけ徹底して作成できるという実行力に感服する。

トップに社長の手書きのメッセージがある。
藤村さんは、手書き文字を重視されている。
印刷された文字が多い昨今だが、その中に手書き文字が入れば間違いなく目立つ。手書き年賀状が一際目につくのと同じだ。
自分は、めちゃくちゃ字が下手くそなので、なるべく手書き文字は避けたいのだが。。。。

次に「オススメ商品」のタブをクリックすると、
スタッフの顔写真入りでオススメポイントが書かれている。
例えば「キラキラ裾ボーダーチュニック」を見ると、

これがフラム的クリスマスSTYLE!
ラメ糸やフィラメント糸を用いたキラキラ・ふわふわなニットチュニック。

と手短にまとめられている。個人的にはもう少しいろいろと書きこんだ方が良い気もするが、その下に、

話題のMADE IN山形ならではの繊細なテクニックを駆使した一品で「イッツアパーリータイムよ♪」

とある。パーリータイムとは、人気アニメ戦国バサラに登場する伊達政宗の口癖で「パーティータイム」のことである。作中の伊達政宗はときどき英語を使う。
このニットが山形産地のものであることを伝えている。

これがフラム流の商品説明なのだろう。ユニクロなら「ニットの名高い産地である山形の工場で、繊細なテクニックで編みあげました。素材混率は○○が○%・●●が*%です」というような具合に書かれたはずだと想像する。企業それぞれの色で書けば良いのである。

フラムクリップのHPの最大の特徴は
「お客様の声」「小売店様の声」のタブがあることである。
とくに「お客様の声」は藤村さんのセミナーでは外せない重要要素である。実際に着用した消費者からの声がまとめられているのだが(もちろん良い内容のもので)、これを自社スタッフが「購入されたお客様も着心地最高ですとおっしゃっておられます」などと書くと最悪である。
なぜなら、スタッフが捏造して勝手にコメントを書いているのではないか?と疑う人が多いからだ。
だから、ここでは実名こそ出さないものの「熊本県 40代 マイユキさん」と個人名を出してコメントを掲載している。

この「消費者の声を直接掲載する」というのが、テクニックで、口コミ風の効果があり、読者に信用してもらいやすい。HP以外にカタログやチラシ、DMなどでも活用できるテクニックである。
もちろんアパレルだけではなく、食品、コスメ、ドラッグ類、雑貨、日用品と何にでも応用ができる。逆にどちらかといえば、アパレル以外のジャンルが得意として来た手法といえる。

消費者からの声を集める際に気をつけなくてはならないことがある。
藤村さんによるとハガキやアンケート用紙に「御意見・ご要望をお聞かせください」と書いてはいけないという。ましてや「私どもの至らない点をご指摘ください」や「お叱りの声をお願いします」などは論外である。

まず「御意見・ご要望をお聞かせください」と書いた場合、おそらく7割は批判的・否定的な意見や、無茶苦茶な「要望」が寄せられる。人間の反応は意外と素直なので、「御要望を」と書くと本当に自分の「要望」を書いてしまう(実現できるかどうかは別にして)。「御意見を」と書くと、否定的な意見を書く人が多い。
次の「至らない点をご指摘ください」や「お叱りの声を」などと書くと、本当に至らない点だけを指摘してくれる。本当に怒りの声を書いてくれる。

前向きな声が欲しい場合は「スタッフに励ましの声をお願いします」とか「当店に熱いメッセージをお願いします」と書くのが正解だという。本当に「励ましの声」や「熱いメッセージ」が送られてくる。

また「小売店様の声」というコーナーは良く考えられてあると思う。
例えば、ショップであれば「小売店様の声」を掲載する必要はないのだが、この会社は卸売りがメインなのだろう。小売店さんからの声を紹介することで、先ほどの「お客様の声」と同じ効果があるだけではなく、お得意様である小売店さんを宣伝告知してあげられるという効果もある。
この仕掛けはすごいと思う。

本当に、セミナーで学んだことを忠実に形にしておられる。
学ぶの語源は「真似ぶ」にあるというのが、高校三年生当時の担任の口癖だった。一旦学んだからといって忠実に「真似ぶ」ことはなかなかできるものではない。もちろん「真似ぶ」といっても「パクる」こととはまた別物である。

チラシ、店頭POP、DMなどの販促ツールを作るときにこのテクニックを採り入れてみられてはどうだろうか?

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