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南充浩 オフィシャルブログ

人気復活まで何社が生き残れるか

2013年7月26日 未分類 0

 先日、ジーンズブランドの展示会にお邪魔した。
その際、話題となったのは「洗い加工人気は復活しますかね?」ということだった。

ジーンズの現在の潮流を蛇足ながら説明すると、
2008年からジーンズの売れ行きは鈍い。
メンズはチノパン、カーゴパンツに、レディースはレギンス、タイツ、ワンピースなどが支持された。
これが2012年まで続いている。

今春夏は、メンズ・レディースともにカラーパンツ、白パンツが人気だ。
レディースでは花柄パンツが盛り上がり、メンズもややアレンジを変えた渋めの花柄パンツがぼちぼちと動いている。

この5年間はジーンズが非トレンドアイテム化している。
そうは言っても、ジーンズの売れ行きがまるっきりゼロになったわけではない。
比較的動きが良いのは、色落ちしていない濃紺のノンウォッシュ、ワンウォッシュだ。
どうやら濃紺のカラーパンツの1種として捉えられているようだ。

もっとも動きが鈍いのが、ヒゲやアタリ感満載のいわゆる、中古風加工のジーンズである。
かつてのビンテージ人気はこの洗い加工が消費をけん引していたのだから、物事の移り変わりには驚かされるばかりだ。まさに諸行無常である。

さて、今春夏は40代以上の消費者にとってはいささか懐かしいファッションがさまざまリバイバルしている。
セーター・カーディガンの肩かけ、クラッチバッグ、ローファー類(モカシン、ビットローファーなど含む)が復活している。
どれもバブル期の80年代に流行したファッションで30年ぶりの復活だ。

ほんの3年ほど前までは、「バブルオヤジwwwww」と揶揄される対象だったルックスである。
3年前に「ダサwwwwwwwww」と言われたルックスが今春人気となるのだから、これもまさに諸行無常だ。

このように見てくると、ファッションは必ず何年かおきにリバイバルする。
さすがに悪評高かったバブルファッションは復活までに30年もの歳月が必要だったが、通常10年前後で復活する場合が多い。

と考えると、ジーンズの洗い加工も数年後には復活するのではないか。
洗い加工ジーンズが非トレンド化してすでに5年以上が経過しているからだ。

ただ、あと数年、国内の洗い加工場が持ちこたえられるかどうかはわからない。
昨年末にも児島の大手洗い加工場、吉田染工が倒産したばかりである。
待てば必ず洗い加工人気は復活するだろうが、そこまで持ちこたえられる洗い加工場が一体何社あるのだろうか。

次に洗い加工が人気を博する時まで、なんとか1社でも多く持ちこたえてもらいたいと思う。

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