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南充浩 オフィシャルブログ

ストールが非トレンドアイテム化?

2013年6月18日 未分類 0

 最近、セーターを肩からかけている男女を大阪でもよく見かける。
某メンズアパレルの役員によると、「今春、セーターやカーディガンを肩からかけるスタイルが東京では大流行している。その煽りを受けてストールが非トレンドアイテム化してしまった」という。

たしかに肩からセーターをかけていて、さらに首にストールを巻いているのでは、肩と首にボリュームがありすぎる。

彼は「その証拠にストール巻いている人が減ったでしょ?」と続ける。

セーターを肩から掛けるというスタイルは、20年以上前のバブルの頃に流行ったもので、筆者にはまるで若き日の石田純一さんかテレビ局のプロデューサーにしか見えない。
「ザギン(銀座)でシースー(寿司)を喰う」とか言ってたころのテレビ局のプロデューサーである。

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ストールが非トレンドアイテム化したということは産地の生地メーカーにとってはなかなかの逆風である。
なぜなら、産地の生地メーカーはオリジナル製品開発の第1ステップとしてストールを選択することが多いからだ。
産地合同展を覗いてみれば各生地メーカーのオリジナルストールで溢れかえっている。

なぜ、生地メーカーがオリジナル製品の第1ステップとしてストールを選ぶかというと、洋服とは異なり、複雑なパターン(型紙)が必要ないからである。
生地作りのノウハウはあっても洋服作りのノウハウのない生地メーカーからすれば、長さと色柄にさえ注力すればそれなりの見た目に仕上がりやすいストールは、打ってつけのアイテムだといえる。

それにストールは季節に関係なく販売可能な商品であったから、少々売れ行きが悪くても店頭やネットショップに長期間出品し続けることが可能だった。
秋冬ならマフラー代わりに使えるし、春先にも使える。真夏でもシャレオツな人は汗をかきながら首筋を保護していらっしゃった。

季節性が問われやすい洋服は販売期間が短く、ノウハウを持たない生地メーカーにとっては、いまだに手を出しにくいアイテムである。
真夏にウールの厚手セーターはなかなか売れにくいし、真冬に半袖シャツはなかなか売れにくい。
極言すればそういうことである。

その頼みの綱のストール人気が下火になれば、当然需要は減る。けれども生地メーカーの製品開発件数は増えており、供給量はむしろ増えている。
こうなると供給過剰に陥るため、生地メーカーの製品開発にとっては厳しい状況の始まりになるのかもしれない。

バブルオヤジの象徴として忌み嫌われていたセーターの肩かけスタイルだが、80年代ファッションがリバイバルしたことで復活したようだ。
そういえばレディースのハイウエストパンツもバブルっぽいスタイルだが、今の20代~30代前半世代はバブル当時を知らないため、それが新鮮に映るのだろう。

そういえば、今春流行している花柄パンツもバブルというか昭和の香りがするアイテムである。
あれは大阪のオバちゃんの御用達アイテムだった。

http://vippers.jp/archives/7177311.html

先日、大阪環状線の電車に乗っていたら、60代と思しきオバちゃんがピタっとした花柄パンツを穿いているのを見かけた。彼女のもともとの手持ちアイテムなのか今年買ったトレンドアイテムなのかまったく判別ができなかった。
大阪のオバちゃんの時代が来たということだろうか。

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大阪のオバちゃんといえば、動物の顔、とくにネコ科の大型肉食動物(トラ、ヒョウなど)の顔がデカデカとプリントされたトップス類が大好きだが、これも今春はトレンドアイテム化している。
フォーエバー21ではそういうTシャツ類がふんだんに販売されているのだが、わざわざ新品を買わなくても「オカンのお古を借りたらええんとちゃうの?」と思わないでもない。

写真_1~2
写真_1~1

花柄パンツ+ネコ科の大型肉食動物の顔をプリントしたトップスという大阪のオバちゃんの定番スタイルがトレンドになっているが、10代後半から60代までが同じ服装をしているというのはなかなかの壮観さである。

バブルオヤジと大阪のオバちゃんスタイルがトレンド化したことに、40代というオッサン世代の筆者には何だかすごく違和感がある。

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