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南充浩 オフィシャルブログ

ワークマンの2020年春夏のお勧め商品

2020年2月21日 お買い得品 0

先日と言っても、今月のことだが、ワークマンの今春夏展示会に行ってきたので、そこで見かけた良さそうな新商品を紹介してみたい。

 

 

 

2月に春夏物の展示なので、完全に自店向けの展示会ということになる。特にフランチャイズ店が多いので、そのフランチャイズ店に向けたお披露目会ということになる。

また一部の商品はすでに店頭に出荷されている。

 

まず、はじめは防水ジーンズだろう。

デニム生地の下に防水生地を貼り付けることによって、3層構造にして防水性を持たせている。価格は3900円。

同素材のブルゾンもある。

 

 

 

 

昨年春夏は撥水ジーンズを打ち出していたが、今春夏は防水性を打ち出す。3層レイヤーによる防水ジーンズは他のブランドにもあるだろうが、3900円という低価格は恐らくは国内初ではないかと思う。

一部店舗には一旦入荷したが、テレビ番組で紹介されてすでに品薄状態だという。

 

次に目に留まったのが、防水のコーチジャケットである。

防水素材が使用され、縫い目にも防水テープが貼られているが、完全防水ではないという。理由は、前開き部分が止水ファスナーではなく、普通のスナップボタンだから。

 

 

止水ファスナーなら前から雨風が吹き付けても水が内部に侵入することはないが、スナップボタンなのでボタンとボタンの間から、激しい雨風が侵入する可能性がある。

しかし、小雨や通常の雨程度なら防水性は高く、前ボタンの隙間からの侵入以外はほぼ完全に防水できる。

価格は2900円。

 

これは結構、カジュアルにも着られるアウターだと思うが、ワークマンの担当者によると「テスト商品」で、初回投入分のみの生産になるとのこと。

 

一般消費者向けに売上高を拡大しているワークマンだが、通常のアパレルブランドと異なるのは、1アイテムの販売期間が長い部分にある。

これはワークマンの本来のターゲットが作業員だからで、通常、ワークマンに限らず作業服業界というのは、1アイテムの販売期間が2~3年、長ければ5年くらいになっている。

作業服はあくまでも作業服で、嗜好性の高いファッション衣料やカジュアル衣料とは異なるため、それほどトレンド変化が急激ではない。

ファッション衣料、カジュアル衣料は毎シーズントレンドが変化するため、一部の定番品を除いてはすべてがモデルチェンジするし、モデルチェンジさせなくては売上高が稼げない。

作業服はあくまでも作業するための服なので、毎シーズン、モデルチェンジする必要がない。

むしろ、

 

「去年買ったあれがすごく良かったから、もう一度買いたい」

 

というお客も多い。モデルチェンジする場合は、機能性や利便性がアップした場合、何らかの理由によって素材や仕様が変わった場合、ということになる。

 

ワークマンが今後、さらに一般消費者向けの売上高を求めた場合、この商品サイクルの長さがネックになる可能性があると考えている。

今は、ワークマン自体にオープン景気みたいなところがあるが、毎シーズン買い続けているとそのうちに同じ商品ばかりということになる。一般消費者でも定番品を欲しがる人もいるだろうが、それは破損したり傷んだりした場合がほとんどで、その買い替え需要は最低でも3年後くらいになってしまう。いくら具合が良いからと言って、毎年、同じ防水ジャケットを買い足し続ける消費者なんてほとんどいない。一般消費者に売り続けるためには、毎シーズンとは言わないが、年に1度くらいはモデルチェンジする必要がある。

そのあたりをどうするのかと個人的には懸念していたが、実は、この防水コーチジャケットのように「初回投入分」だけで終わる「テスト商品」がこのほかにもいくつもあるという。

この「初回投入のみ」のテスト商品を上手く投入できれば、店頭のマンネリ化は防ぐことができる。

もちろん、反響が大きければテスト商品から昇格して量産化されることもある。

 

実際にこれまでもそういう商品は様々あったようで、会場にいた人に話を聞くと

 

「何日間かだけ店頭にあって、売り切れた後は補充されなかった商品を過去にいくつも見かけた」

 

という。

このやり方を続けていれば、一般消費者対策として、今後も店頭のマンネリ化防止は可能ではないかと思う。

もちろん、マサ佐藤氏的な計数管理や金額計算、在庫管理などは必要になるが、原則的な考え方としては有効だと思う。

 

個人的にもっとも興味を持って、買ってみたいと思ったのが、高反発ソールのスニーカーである。

バウンステテックと名付けられた高反発素材をソール(靴底)に使用している。通常のソール素材と比べると反発性が高い。実際にスポーツに使用してみてどういう効果があるのかはわからないが、日常生活的に長距離を歩くことや、販売員などの立ち仕事では脚の疲れをかなり軽減できるのではないかと思う。

 

 

価格は1900円なので、試してみやすい。

白ベースに黒と黄色のグラデーション(エアマックス95のイエローグラデーションをイメージか?)とアッパーもソールも全部黒という2色展開となる。

全部黒よりも白ベースの方が売れやすいのではないかと感じる。

 

ワークマンの商品は、全部が全部、カジュアル向けのデザインではない。作業着然とした物もあるし、カジュアル向けに企画しているのだろうが、イマイチダサい物もある。

しかし、中にはカジュアルで使用していてもおかしくない物がある。カジュアル向けの需要のみではないから当然である。

カジュアル向けでも利用できる商品を探し出すというのも楽しみ方の一つなのではないかと思う。

とりあえずはバウンステックの白ベースのスニーカーを買ってみたいと思う。

あとは、以前からも言い続けている防水透湿の「イージス」ジャケットを買いたい。

 

 

 

ワークマンの展示会にも出品していたジーベックの商品をどうぞ~

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